最強の叔母
「あ、あの叔母様、そ、そのドラゴンは?」
「ペットよ、レッドドラゴンの『レック』よ。」
ドラゴン、いやレックの頭を撫でている叔母様。
レックは気持ちよさそうに目を瞑っている。
「ドラゴンを使役するなんて‥‥‥。」
フィリアも呆然としている。
「私が嫁いだ国って魔族領と近くてね、魔物関連のトラブルが多いのよ~。だから、魔物退治をしてるんだけど、レックも森の食物を食い散らかしていたから私が『拳で』語り合ったのよ。」
魔物相手に何タイマンしてるんですか?
国にいた頃よりも酷くなっている様な気がする‥‥‥。
叔母様を自宅にあがってもらい改めて、俺の事、アーニャの事を話した。
「うちの愚弟共が迷惑かけてごめんね。私が出ていってからは好きにやってるみたいね。」
俺達の話を聞いた後、叔母様は頭を下げた。
「叔母様、頭を下げなくてもいいですよっ!?」
「いや、イスタイル家の長として愚弟共の暴走を止められなかった責任があるわ。私が責任を持って愚弟共には引導を渡してやるわ。」
「引導って‥‥‥、何をやるつもりですか?」
「鉄拳制裁に決まってるじゃない。昔は両親の言う事を聞かなかったり我が儘を言ったり人様を侮辱したり迷惑をかける様な行為や発言したら締めていたから。」
締める、って‥‥‥。
叔母様の発言一つ一つに冷や汗が止まらない。
「いやぁ、楽しみねぇ♪ 久しぶりに正式に人をグーでぶん殴れるんだから。‥‥‥それにしてもアルノイド、貴方お父様に似てきたわね。」
「へ? お父様って、じいちゃんの事ですか?」
「そうなんですか? 私は会った記憶が無くて‥‥‥。」
「アーニャが生まれる前に亡くなっているからしょうがないわよ。私のお父様、先代の国王は国民第一主義を掲げて自分達の事よりも民を大事にしていたのよ。私達も厳しくしつけられたけど愚弟共は気に入らなかったみたいね。」
なるほど、国民に人気があったじいちゃんに対してのコンプレックスがあったのか。アルノイド




