721 再び戦場に出ます
『どうやらクエストを送ったメンバーは、みんな快く引き受けてくれたようだ』
「他には、どんなメンバーなんですか?」
『◤CLOSED◢選抜プレイヤーは、全部で50人。まずはマイルズ・ユーモア君』
まあ、当然だよね1位だし。
『◤CLOSED◢マリ君』
最強の狙撃手だし、そうだよね。
『◤CLOSED◢スケ君』
マジで、助平さん来るんだ? 凄く頼りになりそう。この前機体爆散してたけど・・・・。
『◤CLOSED◢スナーク君』
ユーの火気担当が必要だもんね。
『◤CLOSED◢アレックス・バーミンガム君』
そりゃ、マイルズのバディだもんね。
『◤CLOSED◢エレノア君』
エレノアさんもるんだ!?
『◤CLOSED◢そして、ハクセン君、メープル君』
この後は、私の知らない名前が続いた。
恐らく各国の猛者だろう。
『◤CLOSED◢キョウ君。以上だ』
「分かりました・・・オールスターですね」
『◤CLOSED◢ああ。――そうだ、ビスカムアルバムの改修が済んだよ』
「沢山の人が乗れるようになったんですか?」
『◤CLOSED◢そうなんだ。君がみんなを乗せてコスモグナシアに運んでくれると嬉しい』
「ままま、待って下さい!! ビスカムアルバムに乗って弾幕を躱せと!?」
『◤CLOSED◢無理かい?』
「いや・・・・無理なんじゃないでしょうか・・・?」
『◤CLOSED◢そうか。まあ、ある程度みんなを運んでくれたらそれでいい』
「わ、わかりました」
『◤CLOSED◢では、ハイレーンのワープ港から月まで飛んでもらう。まだこのルートは生きているからね。そこからオリオン星雲を介して、コスモグナシアのワープ港に行ってもらう』
「なるほどです」
『◤CLOSED◢以上だ、お蕎麦伸びちゃうよ。では』
「あーーーっ!」
ちょっぴり伸びてたけど、美味しかったです。
まあ、元々蒸し麺だったからコシとかは関係なかったし。
あと蕎麦のおつゆ染み染みな穴子の天ぷらは、最高でした。
こうして少数精鋭による、コスモグナシア奪還作戦が行われる事になった。
ただもちろんプレイヤーだけで行くわけではなく。
連合の兵士さんが100人付いてくる。
100人隊という名前らしい。
艦長は、オルカンさん。連合でも最強っぽいもんね。
あと私達が乗り込んだら、陽動で、正面からも攻める。
ビッグマンさんも、カイモスさんも、シンクレアさんも、アイビーさんもみんなそっち。
そっちメンバーには、ジェームス・スミスさんや柏木さんの名前もあった。
あと、色んな大規模クランの人たち。
ストリーマーズも参加してる。
音子さんやヒナさんは陽動側らしい。ちぃとくんも陽動側で『ダンが精鋭で、なんで俺がこっちなんだ!!』と切れてた。
あっちのみんなは地球のピンチとか知らないので、いつもの配信の雰囲気だった。
私達、精鋭部隊は、配信無し。
曲がりなりにも奇襲作戦だからね・・・・映しちゃ駄目。
状況も知らされているんで、雰囲気も真剣そのもの。
ビスカムアルバムは、13人乗れた。
メンバーは、
私、マイルズ、アレックスさん、エレノアさん、アリス、リッカ、メープルちゃん、ハクセン、さくらくん、オックスさん、ユー・・・、スナークさん、スケさん。
連合の空母1隻と並んで飛んで、進軍中。
向こうの空母の名前は、ギャラクティカ。
オルカンさんと、私は通信越しに話す。
『陽動部隊が、戦闘を開始したな。――あっちに〝永遠の勝者〟と〝不可避の終焉〟が確認された。敵の総数は、解析がまだか』
「永遠の勝者が、陽動に掛かったんですか?」
『シュネの誘導だからな』
「なるほど」
『だが、あの永遠の勝者が陽動を警戒していないとは思えん。気を付けろよ、スウ』
「はい」
オルカンさんまで警戒するのか。
向こうのオペレーターさんのウィンドウが開く。
『陽動側に敵が、出てきました――えっ、総数1000!? ――少ない?』
あー、やられてる・・・。
「罠・・・ですね・・・・」
私が呟くと、オルカンさんが真剣な顔になる。
『だろうな』
『スウさん、どういうことですか?』
アリスの疑問。
「〝永遠の勝者〟は自分があちらに出撃する事で、陽動が成功したように見せかけたんだよ。こちらの陽動は見抜かれていて、あえて私達をおびき出した」
オルカンさんが唸る。
『永遠の勝者・・・・シュネすら手球に取って来たか』
多分それは違う。シュネさんだってとんでもない慧眼の持ち主だ。
「いえ、あのシュネさんです――この位は予測していたでしょう」
『ほう・・・・なるほど、それも当然か』
オルカンさんが、腕を組んで、無敵のように笑う。
「はい。私達なら、突破できるとシュネさんは考えてる訳です!」
期待が重い。けど勝たなきゃ。
そしてこれからやるのはドッグファイトでも海戦でもない。
言ってみたら歩兵戦。
なら、サイドの取り合い!




