クラスメイトも普通じゃない
「ぜぇ・・・はぁ・・・」
普段全く使わない筋肉をも酷使した甲斐あり、8:15分には席に着くことができた。
だが、もう一ミリも動ける気がしない。俺の側頭部は机に縫いつけられたらしい。
「お疲れだな、蒼鬼」
あーうーうなっている俺に話しかけてくる一人のイケメン・・・
よし、天誅。
俺はゆっくりと左腕を伸ばし、
ビシッ!!
「痛い!」
目の前のイケメンにビンタした。
「なんで!?俺はたかれるようなことした!!?」
「イケメンは存在が罪」
「おまえが言うな!!」
俺の目の前で訳のわからないことを騒ぐこのイケメンは、夜烏 宵という。
一応俺の親友に当たるが、最近自信を持って言えなくなってきている。
先ほども言ったように、こいつはイケメンだ。
運動神経もよく、性格も気さくなので友達も多い。
だが、こいつにも一つおかしいところがあり・・・
「しかし何時見ても邪魔だな、その翼」
「ひでぇ!俺のアイデンティティだぞ!!」
そう、この男の背中には翼が生えているのだ。
その翼は烏の様に漆黒で、名前とは完全にマッチングしている。
サイズはかなり大きく、片翼で宵が隠れるほど。
そのサイズのおかげなのか、宵は少しなら飛べるらしい。
いやはや、うらやましい。
んで、何で宵に翼が生えてるのかというと・・・
『きーんこーんかーんこーん』
「お、もう時間か。またな、蒼鬼」
「あ、あぁ。またな」
読者様に説明をしてると、もう5分たってしまったようだ。
「席、付け」
そして音もなく入ってくる担任。
「ZZZ」
いっこうに起きる気配のない右隣。
「炭素と酸素が結合して・・・ハァハァ・・」
鼻血を流しながら科学のノートに何かを書き込む左隣。
「・・・」
黙々とスイカを丸ごと皮むきしている前の席。
「うはぁ!!すっげぇスタイル!!」
にやにやしながらスポーツ雑誌のバットの記事を眺める後ろ。
これが幸か不幸かは別として・・・
普通じゃないのはたしかだろうな・・・
支離滅裂\(^0^)/
すみません久々の更新がこんなので・・・
次からはがんばりますので、見捨てないでくださいませ!(ぺこり