エピローグ
そして結婚式当日。
その日は朝から雨だった。
ルシャはウエディングドレスに着替えて店の椅子に座っていた。
雨の日にしては珍しく、頭痛が起こらなかった。
しばらくすると、店の前に幌付きの馬車が到着した。
ルシャは椅子から立ち上がり、店の入り口へと歩く。
馬車の運転手が店のドアを開けてルシャを馬車の中へエスコートする。
馬車の扉を閉めて、運転手は馬車をゆっくり走らせる。
ルシャは馬車の窓から外を眺めていた。
石畳が雨に濡れて綺麗に輝いて見えた。
その時ルシャは軽い既視感に襲われた。
『この光景何処かで見覚えがある』
そうしてる間に馬車は教会の前へと着いた。
運転手は扉を開けてルシャをエスコートして馬車から降ろす。
そこにはベオハルドが待っていた。
ベオハルド「待ってたわよ、新郎がお待ちよ。さ、これを持って」
ベオハルドはルシャに白い花束を渡す。
そしてルシャの付き添いとして、新郎の元までゆっくりと歩く。
二人は牧師の前で誓いの言葉を言うと、指輪の交換をした。
そして最後に婚姻登録簿に四人でサインをした。
それが終わるとオルイーズとルシャはゆっくりと退堂していく。
外で待機していた馬車に近づく頃に、時計塔の鐘の音が盛大に鳴り響いていた。
その時は既に雨が上がって青空が澄み渡り、教会から見える時計塔は光輝いていた。
石畳の何でも屋ルシャ 完




