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石畳の何でも屋ルシャ  作者: まりちゃんとだんな


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1/7

プロローグ

雨の日の事だった。


また知らない景色が見えた。


濡れた石畳と時計塔、それに白い花束を抱えた誰かの後ろ姿。


その景色が何処なのか、何故雨の日にそれが時々見えるのか、それはルシャ本人にも分からなかった。


その景色の記憶を辿ろうとすると、決まって頭の奥で頭痛がする。


ルシャ「…また、だ…」


男性「君は、本当に何も覚えてないのか…」


雨音の向こうから聞こえた言葉に、ルシャの手が止まった。


古びたランプを持った、黒いコートの見知らぬ男。


その顔を見た瞬間、頭の中に鈍い痛みが走った。


知らない筈だし、会った記憶も無い。


だが、心の何処かで知っている感じがする。


そんな感覚が、胸の奥に残った。

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