9話 入学式 後編
登場人物が増えると管理がむずかしぃぃぃい
~諸君、入学式おめでとう。本校は全国でも文武に加えナノマシンについて突出した能力を有した物のみが入れる非常に栄誉ある学び舎である~
そんな挨拶で校長先生の挨拶が始まった。
さっきまで外で起きた騒ぎが無かったかのように粛々と進行されていった。
~次は生徒会長の挨拶になります~
生徒会長が壇上にあがると、周りの・特に男子達がざわざわと騒ぎ始めた。
「黒曜高等学校3年 生徒会長の東城 縁です。」
「桜吹雪も降り止み、 葉桜が芽吹き生命溢れる季節となって参りました。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
在校生を代表して、皆さんを歓迎致します。」
挨拶を済ませたこの人こそが、黒曜高等学校理事長の長女である。
鮮やかな蒼色に僅かな緑色が入っているセミロングの髪をハーフアップにした髪型で、
眼は大きく目元の涙ボクロが少しの色気を出している。
身長は160無いくらいで男の庇護欲を掻き立てている。
しかし可愛いだけではなく、勉強は常に学年トップである。
運動に関しては若干弱く、とろいという言葉が似あうが逆にそれがいい!と男達には密かな人気である。
男達の大半は初見で彼女を見ると大概骨抜きになる、もちろん陽守もその限りではない。
か・・かわいい・・・
はっ!いけない、会長に見とれてる場合じゃないんだ!
危ない・・・油断したら直ぐに視線を奪われてしまった・・・これが日本トップに位置する高校なのか・・・
と、見当違いな感想を抱いてる主人こうであった・
そこから30分程して無事入学式を終えることが出来た。
入学式の座席は自由に座って良いとのことなのでてきとうに座っていたが、この後はどうするのだろうかと考えていたら。
~新入生諸君は体育館から一度外に出た後自分の携帯端末を確認してください。
学校からクラス分けの指示とクラスまでの経路が送信されます~
なるほど、と納得して体育館を出ることにした。
外に出てみると新入生たちが携帯端末を見ながら移動を開始しているので僕も携帯端末を確認した。
ナノマシン技術応用学部
1-Bクラス
と表示されていた。
受験する前に雪璃さんと通話した時の事を思い出した。
「僕が受験するのはナノマシン技術応用学部の方なんですか?」
「その通りです。」
「てっきり自分の身を守る為にも身体操作戦闘技術学部だと思っていました。」
「たしかに、それが理想ですが下手に君の中にあるアダムを使用しての戦闘技術が露見してしまうことを考えた場合リスクが高すぎます。」
「確かにそうですね・・・」
「ナノマシンを使いこなす上での戦闘訓練は受験が終わる2月頃から私が稽古をつけますのでご安心ください。」
そう言われて、ナノマシン技術応用学部(略称ナノギ)を受けたんだったなあ。
受験が終わって一安心したら休む間もなく土方コーポレーションのトレーニング兼実験施設を貸し切りにしてトレーニングをしたなぁ・・・体力に自信はあったけどナノマシンコントロールは全然別物だったなあ。
結局、全然使いこなすなんて言えるレベルまでうまく行ったことなかったな。
日々鍛錬あるのみだ。
少し過去の話を思い出しながら自分のクラスがある校舎へ向かって歩いて行った。
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クラスへ到着すると既に何人かが座っていた。
てきとうに座る仕草をしながら観察してみると、
本を読んで座っている黒髪短髪で眼鏡をかけた優等生タイプ
黒髪ボブでインナーカラーが白で左側が少し長い、伏し目がちな少しヤンデレ風タイプ
白髪ボブでインナーカラーが黒で右側が少し長い、目には活力があってパッチリとしているタイプ
二人は双子なのか凄い似ている、違いは髪の色がお互い逆にしてるのと左右に分けた髪の毛がお互い
片方だけ少し長めで個性的だ。
携帯端末をニコニコしながら操作している、伸ばしっぱなし黒髪で眼鏡が曇っている!?オタク気質ぽいタイプ
そんな4人を観察して席についてしばらくするとドンドンクラスメイトになる人たちが入ってきた。
そしてホームルームが始まり、先生の自己紹介の後に定番の自己紹介が始まった。
クラスメイトが順番に自己紹介していると、最初に見かけた4人も自己紹介を始めていた。
「獅童 迅です、趣味は読書です。」
眼鏡の男子は淡々と自己紹介を済ませて座ってしまって味気ない・・・
その後、双子?の姉妹は二人同時に立ち上がり、
「・・蒼春・・・沙羅・・です」
「蒼春 双樹だよ~!よろしくね!」
やっぱり双子だったのかと思いつつ全然性格が違うことに驚いた、二卵性なのかなと余計な事を考えてみた。
周りの男子生徒達は二人を見て可愛いだの、どっちがいいのだのコソコソと話し始めた。
まぁ男だもんね、気持ちはわかるよ。でも批評してるようで女の子からしたらそういう男は眼中にないっていうのが真実なんだよね・・・・
「あ!はい、せ、拙者の番ですか!」
オタクぽい彼は慌てて立ち上がり曇ってた眼鏡を袖で拭いてかけなおした、
「拙者は、お!大田原 隼人と、も、申す!趣味はナノマシンを調べることにあり!特に最近調べているのは身体強化系のナノマシンをベースにしたオーダー品を使用者に適用しても同化率が全員極端にバラバラだという研究結果が出ていて一部ではオーダー品に性能の優劣差をつけているんじゃないかと騒がれていて、しかし!」
と急に趣味の話になったら特徴的な口調から急に弁舌に語りだした彼を先生が苦笑しながら止めた。
やはりそのままオタクだったのか、でも話している内容は興味深かったなぁ、あとで会話してみたいと思っていたら自分の自己紹介の番がきた。
「陽守 尊です。北関東からこの学校へ入学しました。趣味はトレーニ」
と自己紹介をしていたら
「北関東の田舎から来た奴がなんで名門の黒曜には入れてんだぁ!?」
「ここは首都圏のエリートが集まる高校だぞ?しかもおめぇ面接は無かったらしいじゃねぇか!?
どんな卑怯な手を使ってこの学校に入ったんだよ!」
赤髪のソフトリーゼントの如何にもヤンキー風な男子が突っかかってきた、だけど面接を大人のつてでパスしたのは事実だから何も言い返せない、どうしようかと考えていたら
「お前、ナギに入ったってことは同化率は高いんだろうな?先生!試験のときの同化率測定ナノマシン貸してくださいよ。」
「はぁ...毎年難癖つけられる生徒とつける生徒はいるが自己紹介中にいきなり難癖つける生徒は初めてだぞ。。。
急に用意は出来ないから明日の終業後に職員室へ来い、陽守もそれでいいな?」
先生は疲れるようにそう言って終業後の再試験みたいなことをみんなの前でやることになった。
目立たないように学校生活を送るはずがなんで初日にこんなことに・・・・てかなんで面接パスばれてるんだ。。。
そう思いながら無事に入学式を終わらせることが出来なかった。
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