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RCC シェパード ディグニティ  作者: セロリア
10/27

遊び、本気

スパーク「プ!ぶははははははははは、あ~っはっはっはっはっは!ギャハハハハハハ!」 康介を指差し笑う。



ロバート「・・」 廊下に逃げる。



沢木「貴様ら!何してんだ!仕事はどうしたあ!毎日こんなプロレスやってんのか!ええ!」 顔真っ赤。



〈シーーーーーーーーーーーン〉 



柴田課長「ハ!い、いえこれは・・これはその・・こいつが!急に不謹慎極まる発言をしまして、それで指導をしていたんです!」


康介「(ちょ!・・はあ?)」


康介を取り押さえてる男達『お、私達はその・・課長に命じられて!』



柴田「お!お前ら!」



里美「(これはヤバイかも・・)」



沢木「お前らはー」



スパーク「まあまあ、良いじゃないか!なあ、君は随分慕われているようだが名前は?」



康介を指差し質問。




康介「あ?」 睨む。



スパーク「〈ビクウウ!〉ひ!」



沢木「こらあ!貴様あ!何だその態度は!この方は社長より偉い方だぞ!」



康介「・・」 落ち込む。



スパーク「ゴッホン!そそそその通り!ななな名前を聞いてるんだ!はは早くここ答えたまえい!」


冷や汗だらだら。



沢木「・・?・・あの・・どうかしましたか?何か顔色が?」



スパーク「はっは?はははは・・すまない・・持病の不整脈だ気にしないでくれ、そんな事より名前!」



康介「・・」 口と目をよがませ、睨む。



スパーク「・・(ひいいいいいいい、ここ恐えええええ、これだよ、これこれえ!冷や汗を俺にかかす事が出来るのはお前だけだ船場!)」



沢木「だから何だその顔は!」



康介「・・」 落ち込む。



沢木「・・私からも君の名前を聞いておこうか!君!名前は!」



康介「・・船場康介です」 なんとか演技。



スパーク「そうかあ、そう~かあ、へ~、船場康介というのか~」



康介「・・」 後で覚えてろという意味を無表情に込める。



スパーク「・・」



二人の間に微妙な空気が流れる。



沢木「・・あのう・・お知り合いですか?」 



スパーク「はは!まっさかあ!こんな一平社員と知り合う機会は そ う そ う ないよ~」



沢木「・・は、はあ・・」



スパークはコツコツと開放された康介に歩み寄る。



スパーク「・・」



康介「・・」



社員達『・・・・』 感じ取る。空気が冷えていくのを。



どうしてかは分からない。



しかし、いつもしょげかえってる康介がスパークとにらみ合っている。



康介「・・」〈オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ〉 大きく見える。



スパーク「おいおい・・何だ何だその態度は~、いいんだよ~クビに・・し・・ても・・」



康介「・・」下を向いた。〈オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ〉



スパーク「・・俺が・・しゃ社長にい、言えば・・」 



康介「・・」〈オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ〉



スパーク「さささささあて・・こここの辺りでおおおお暇させて貰おうかな?」 汗が凄い。



沢木の影に隠れる。



他の社員達『・・?』



沢木「船場君?だったか?君ねー」 康介に歩寄る。



スパーク「よせ!」 沢木の腕を掴む。



沢木「は?いやしかしー」



スパーク「いやいや、あんまりいじめると、ほら、あれだあれ、パワハラだよ?沢木」



沢木「そ、それは・・」



スパーク「まあ、まあ、私が今しつけたから良いじゃないか!な?ほほら!もうここは視察は十分だ、行こう!な!行こう!」



沢木「は?いやまだ何も・・」



スパーク「いやいやいやいや・・もう十分だ!もう十分だ!早く逃げ・・いや・・早く出よう!」



沢木「は、はあ・・分かりました・・では・・」



出て行った。





柴田課長「・・ははは・・助かったのか?助かったあ・・」



男性社員1「まだ分かりませんよ?後で通知が来るかも・・」



柴田「・・そんなあ・・・・それもこれも・・あれ?船場?船場は?」



いつの間にか消えていた。







屋上。



康介「はあ・・何しに来たんだアイツ・・〈ズズ〉」 缶ホットコーヒー。



康介「どうせ、からかいに来たんだろう・・はあ・・そしてこのタイミング・・絶対女絡みだ」



康介「染衣さんにメールしておくか・・・・(出来ねええじゃねええかああああああ!馬鹿か俺は!何でそれを俺が報告出来るんだ!糞!)」 頭を抱える。



康介「見守るしかないって事か・・彼女に限って浮気はないとは・・思う・・が・・」



〈ヒュオオオオオ〉 いつもより寒い風が吹いていた。





屋上から戻ると柴田課長が詰め寄って来た。




柴田「お前今まで何処にいたんだ!」



康介「屋上に・・気分が悪くて・・」



柴田「屋上だあ・・・・まさか・・お前・・」



里美「康さん・・」



他の社員達『康さんまさか・・』



柴田「お前・・死ぬなよ!?」



康介「え?」



柴田「いくら上から目線で罵られ、悔しくてもだな!死んだら負けだからな!?」



康介「いや・・あの・・」



里美「そうよ!康さん!残された彼女はどうすんの!?」



柴田「そそうだ!キャバでも彼女だろ?いいじゃないか!キャバでもいいじゃないか!生きろ!船場康介!生きろ!〈ガバ!〉大丈夫だ・・うんうん・・大丈夫だ!俺が全部かぶってやる!大丈夫!」



康介「・・」 周りを見渡す。



皆立って、康介を心配そうに見ている。



康介「・・(これだよ・・金には変えられないモノこれがあるから俺は続けていけるんだ)」



康介「課長、皆さん、ありがとうございます、もう大丈夫です、ありがとうございます」 



柴田「そ、そうか?大丈夫か?」



康介「はい!ありがとうございます」



柴田「そうか・・良かった」




康介「はい、ご心配おかけしました」




柴田「・・じゃあ・・これ」〈ドサ〉 書類の山。



康介「!?」



柴田「サボった分追加だかんな!今日中にやれよ?」



康介「は・・はい・・」








21時。


康介が玄関から出ようとしたら〈ピリリリ〉電話。



康介「・・はい」



染衣「あの康ちゃん・・」



康介「・・うん」



染衣「今晩、会おっか?」



康介「・・うん、今仕事終わったとこ」



染衣「今?今終わったの?」



康介「ん、今日ちょっとあって・・」



染衣「そうなんだ・・私の事務所に来て?」



康介「うん・・うん・・分かった・・うん・・うん・・僕も・・ええ?・・うん・・ゴッホン!・・ええっと・・あい・・愛してます・・はい・・うん・・じゃ・・」〈ピ〉




事務所。



染衣「それでね?何だか断れなくって・・依頼人の話はできないんだけど・・暫く忙しくなりそうなの」



康介「そっか・・」



染衣「康ちゃん、淋しいからって浮気しちゃ駄目だぞ?」



康介「いやいや・・しないし、出来ないから、俺モテないし」



染衣「なら、安心だねふふふ」



康介「そ、安心」



染衣「康ちゃんがモテない人で良かった」



康介「・・うん」









翌日。




康介が仕事をしていると、課長の机の内線電話がなった。



課長「へ?いや、あの・・一体どうして・・は、いいえ・・そんなつもりは・・はい・・はい・・すぐに向かわせます・・はい・・はい・・はい失礼します・・はい・・失礼します」〈ガチャ〉



課長「・・船場あ!船場いるかあ!?」 



康介「はい、いますが?」



課長「すぐに社長室に来いとの事だ・・お前・・何かやったのか?」



他の社員達『ざわざわざわ』



康介「思い当たりません」



課長「・・わざわざ社長室って事は左遷でも、クビでもないって事だとは思うが・・お前は社長に気に入られた事があったな?」



康介「はい・・誤発注で少し・・」



課長「う~~ん、まあ、すぐに行ってくれ、結果は報告するように、ああ!機密事項なら教えるなよ?」



康介「はい、分かりました、では・・」



少し怒った足取りえ出て行った。






社長室。




スパーク「・・」〈オオオオオオオオオオオオオオオオ〉


ロバート「・・」〈オロオロ〉


染衣「・・」〈ポカーン〉


康介「・・」〈オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ〉


社長「あの~・・」



スパーク「どうしてくれるんだ?ええ?」



康介「・・」



社長「いや、彼一人が悪い訳では・・」



スパーク「いいや!彼が悪い!」



康介「・・」



話はこうだ。



図面の、最終目視検査で異常があったのだ。



その検査をしていたのが康介だった。



康介は手直し等していない。



しかし、その図面には手直しした形跡があり、サインは康介の筆跡だった。



スパーク「君のお陰でさ~DIGの評判がガタ落ちだよ~、どうしてくれんの?なあ?DIGに任せておけば合ってたのにさ~、余計な事してくれたモンだよ~本当にさあ」



社長「しかし・・課長と、部長の認可も降りてる訳でして・・」



スパーク「日本はこれだから駄目なんだ!」


社長「は、はあ?」



スパーク「やったらやった者が責任を取るべきだ!部長?とかは君を信頼していた為に見逃したのだろう!君は信頼を裏切ったのだ!一体どうやってこの損失の責任を取るべきだと考える?」



社長「いや、責任って言っても、組立前に見つかったんですから、そこまでの損失は・・」



スパーク「君の会社はね?しかし・・我が会社の損失は計り知れないんだよ?」



社長「は、はあ・・それは~・・そうですね・・はい」 康介に手を合わせる。



スパーク「で?」 座ったままで、康介から必死に距離をとる。汗が凄い。



康介「・・」 ソファに座ったまま、下を向いてる。



スパーク「ま、まあ・・一社員には重い責任だ、取れない責任だろう、ゴッホン!そこでだ!」



康介「・・?」 顔を上げる。



染衣「・・?」



スパーク「私に日本を案内したまえ!それで手を打とう!どうだ?」



康介「(こいつ・・)」


社長「そ、そんな事で宜しいんですか?」



スパーク「ああ、いい!日本に来た事は腐る程あるが・・どれもこれも高級な案内ばっかりだった、そんなモンは飽きたんだ、たまには~そう!庶民の味、文化に触れたいんだ!」



ロバートは頭を抱えている。



スパーク「どうだ?案内するか?しないのか?」


康介「・・」ちらっと染衣を見る。



康介「そちらの方は?」



スパーク「ああ!この人?この人は俺の恋人だ!」



ロバート、康介、染衣『はああああああ?』



社長「ちょ、ちょっと船場君?」



康介「あ・・い・・いえ」



スパーク「はっはっはっは、美人だろう?はっはっはっは、今日初めて会ったんだが、ビックリしてしまったよ~」



社長「今日、初めて?」



スパーク「そう、恋人ってのは冗談冗談、弁護士さんだよ、弁護士さん」



康介「弁護士さんですか・・」



染衣は頭を下げる。



スパーク「まあ、君達の態度が悪かったら訴えるつもりだったんだが、そんな事はないようだからな」



染衣「では私はもうこれでー」



スパーク「今の所は!・・だがな」



染衣、康介『え?』




スパーク「案内が終了するまでは付き合って貰うよ?」



染衣「えええええ?」



スパーク「何か?相談料30分5千円は払うが?」



康介「・・」 染衣を見て頷く。



染衣「・・分かりました・・」



康介「・・ゴッホン、分かりました、案内します」



スパーク「そうこなくては!では早速出掛けようか!」



社長「で、では私も」



スパーク「はあ・・空気読めないなあ・・」



社長「へ?」



スパーク「いいよ、来なくて」



社長「へ?いや・・しかし・・」



スパーク「いいって言ってんだろ?いい加減にしろ!」



社長「は!はいいいい!」 気をつけ姿勢。



ロバート「・・」少し笑う。




スパーク「歩いて、公共機関とやらを使いながら行くぞ!少し庶民の格好を買ってきた!これで変装は完璧だ!ロバーツ!」〈パチン〉 指を鳴らす。



ロバート「は!スイカカード、並びに、財布、現金等をご用意致しました」



スパーク「うむ!では行くぞお!」



社長「ひぇい、イッテラッシャイ・・」〈バタン〉 立ち尽くし、社長室に取り残される。








暫く会社から歩く。



スパーク「駅とやらはどっちだ?」



康介「・・はあ・・コッチデゴザイマス!」 睨む。



スパーク「うむ!案内しっかり頼む・・ぞ・・」 スウウッと染衣の後ろに隠れる。



康介「!!モウスコシハナレタラドウデスカ?」



スパーク「ハハハハ!君には関係ないだろう?おう!?」グイっと染衣の腕で離される。




スパーク「まあいい・・平日だからな!動物園に行くぞ!」



ロバート「社長・・あそこは匂いますよ?」



スパーク「・・何だと・・ん~そうだなあ・・じゃあ・・水族館とやらだ!」



康介「・・とにかく駅に行きましょう」



スパーク「おう!」





いちいち康介ではなく、染衣に色々訊くスパーク。



たこ焼き、いか焼き、唐揚げ、ビール、焼きそば、お菓子、ジュース。



染衣もいつの間にか笑っている。



康介も笑ってしまう時があった。



憎めない性格とはこいつみたいなのをいうのだろうと康介は思った。






遊園地。


ベンチ。


スパーク「あ~フナバ!ジュースを買ってきてくれ!5本だ」



康介「5本?そんなにですか?」



スパーク「早くしろ!どれでもいいから5本だ」



康介「・・はい・・」 パシリ。



スパーク「(かかった!ここから自販機までは結構な距離がある!)」



康介「・・」チラチラ染衣をみながら行った。



見えなくなった。



染井はスパークの隣りに少し離れ、座っている。ロバートは離れていた。



スパーク「ゴホン!楽しいな!」



染衣「そうですね、久しぶりです遊園地とか」



スパーク「悔しいな」



染衣「はい?」



スパーク「俺が最初に君と来たかった」



染衣「そ、そんな!」 赤くなる。



スパーク「俺は本気だ!」 手を握る。



染衣「ちょ、ちょっと・・」



スパーク「君が好きだ!染衣蓮!俺と・・俺と付き合ってくれ!」



染衣「ええっと、ええっとお・・」



スパーク「(貰った!)・・」 顔を近づける。



染衣「え?え?ええ?」



後少しでー。



染衣「い、いやああああ」 スパークの腕を掴み、合気。



スパーク「へ?」 回った。〈バタアアン〉



染衣「いい加減にしてください!セクハラで訴えますよ!?」



スパーク「はらあ?」



染衣「私、現在結婚前提にお付き合いさせて貰っている、恋人がいますの!余計な感情抱かないでくださるかしら!?ふん!」



スパーク「・・そ、そんな・・俺が・・この俺の〈ガバ〉俺の誘いを断るというのか?」



染衣「だからそう言ってるでしょう?」



スパーク「何故だ?何故?何故ええ?」



染衣「はあ?何故って・・だから私には今恋人がー」



スパーク「俺に乗り換えればいいだろうが!」



染衣「・・」



スパーク「俺に適う男がいる訳ないだろ?」



染衣「・・」



スパーク「な!?絶対俺の方が・・」



染衣「あなた・・自分が好きなんでしょ?」



スパーク「へ?」



染衣「私が好き?笑わせないで!惚れさせる自分が好きなだけでしょ?」



スパーク「・・へ?」



染衣「私、これで失礼します、今までのお代は結構!失礼します、ではさよなら!」 去った。



スパーク「な・・な・・な・・な・・な・・」 立ち尽くす。



ロバート「・・」 驚いている。




その頃康介は。




康介「これは・・染衣さんの分で・・へへ・・ココア好きって言ってたもんなあ」 まだ買っていた。




ベンチにロバート、スパークが座っていた。




スパーク「何故だ・・俺は・・完璧な筈なのに・・」



ロバート「・・社長・・」



康介が戻って来た。



康介「・・」 一瞬で悟り、スパークの襟首を掴む。



康介「貴様、染衣さんに何した?ああ?」



スパーク「ボス・・俺は・・完璧だろ?・・そうだろ?」 上辺空。



康介「・・・・は?」 ロバートを見る。



ロバート「私からお話します」



康介「そうか・・彼女断ったかあ・・」 嬉しそうだ。



スパーク「教えてくれ・・何が駄目だったんだ?ボス~~」 泣きながら寄りかかる。



康介「・・さあ?全く分からん、つうか、俺が分かる訳ないだろ?モテた事ないんだから」



スパーク「・・うおおおおおん」 今度はロバートに寄りかかる。



スパーク「こんな奴にいいこんな奴にいいい」



ロバート「心中お察しします社長」



康介「お前ら今日一日喧嘩売りまくってるよな?」






遊園地をトボトボ出て、駐車場。


落ち着いてベンチに座る。




暫くして、スパークが持ち直した。




スパーク「照れ隠しに違いない!」



康介「諦めろって」 にやにやしている。



ロバート「そうですよ!本気にならないんでしょう?もう、スイスに帰りましょうよ~?」



康介「帰れ、一刻も早く帰れ」



スパーク「嫌だ!」



康介、ロバート『はああああ!?』



スパーク「あの女に少なくてもキス、せめてキスだけでもせずに帰れるか?否!」



康介「やっぱり喧嘩売ってんな?ああ?」



スパーク「構わないだろ?これは男魅力勝負だ!暴力は無しの真剣魅力勝負だ!魅力では俺は絶対にお前に負けん!」



康介「それはお前が決める事じゃないし・・そもそも何で俺に女出来たからってそこまで俺に突っかかるんだ?俺はお前が女作ろうが、男に走ろうが全然興味ないぞ?」



スパーク「うううう煩い!」



ロバート「社長は男ライバルを女に取られたのが気に入らないのです」



スパーク「ああ!おま!ちょ!」



ロバート「ボスの唯一の対等なライバルは俺だあああっていつも仰ってますから、ねえ?社長?」



スパーク「・・」 顔を赤らめ、下を向く。



康介「・・こんな禿げてヒョロイ眼鏡おっさん相手にか?はははは」



スパーク「違う!」 立ち上がる。



康介「うわビックリした!」



スパーク「ボスは違う!格好良いんだ!あんたに憧れて俺は・・俺は今まで・・だから俺は・・うう・・何で女作ったんだよ?・・誇り高い、あの冷酷で、粋な計らいが出来るクールな目を持った男は何処に・・うう・・」



ロバート「社長・・」




康介は暫くスパークを眺めて、ため息をつき、話し始めた。





康介「・・俺もおどおど進んでる最中だ、だから上手く説明出来ないが・・ゴホン・・孤高ってそんなにいいものじゃないって最近思うようになったんだ」



スパーク「え?」



康介「確かに気持ち良かったと思う、そこは否定しない、悪を効率良く裁き、味方の損耗をゼロで収めてきた、あの格好良く、任務を終わらせた感触は、気持ちがいいもんだ」



スパーク「じゃあ・・」



康介「でもな・・だから何だ?」



スパーク「え?」



康介「・・俺は・・それでも満たされなかった、でもな・・彼女と初めて朝を迎えた時、満たされた気がしたんだ」



スパーク「それは・・錯覚だぞ?初めての経験でー」 首を振る康介。



康介「俺がその程度の考えが浮かばないと?」



スパーク「それは・・」



康介「いいか?スパ、本気の恋をしろ、俺に追いつきたいんだろ?」



スパーク「・・!」



康介「遊びでは満たされないんだ、スパ、いくら、暴力で遊んでも、女で遊んでも、虚しいだけだ」



スパーク「・・」



康介「本気になるのは怖い、俺もそうだ、今も怖い、核爆発を阻止する方がよっぽど楽だ」歩み寄る。



スパーク「・・」



康介「モノや、金や、数字は裏切らないからな」



スパーク「・・」



康介「いつ嫌いになられるか、裏切られるか怖いよ・・でもな・・だからこそ、瞬間瞬間が堪らないスリルなんだ」



スパーク「ボス・・」



康介「お前はモテる、俺とは違う、だから、一回、一人に絞ってみろ絶対逃げるなよ?」





スパーク「はい・・はい・・はい・・ボス」 泣いている。





ロバート「社長・・」 泣いている。




暗くなってきた。




康介「案内は以上です、DIG社長、これでお別れです、では、ごきげんよう」 別れた。




ロバート「社長・・帰ってお見合いしましょう?ね?」



スパーク「嫌だ」



ロバート「ええ?そんな?」



スパーク「・・日本菓子を土産に持って帰らんとな・・相手は日本好きなロシア人だぞ?」



ロバート「・・!!はい社長!」





夜。


事務所。


ソファ。


染衣「あのスパークって人何がしたかったのかしら?」



康介「さ、さあ?」



染衣「・・」 肩を寄せる。



康介「・・ん?」



染衣「ん~ん?別に?」



静かな明るい夜。

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