80 経験値、おかわり追加です
あらわれた大量の霊気結晶。
事もなげなソウマの声。
驚くカナヤとシラベは互いに顔を見合わせる。
そして霊気結晶に目を向けて。
「使っておいた方がいいよ。
レベルはいくつあっても良いんだから」
「そうそう。
まずはレベルを上げておいて」
何という事もないよういにオトハとサユメも促していく。
だからといって、はいそうですか……とはいかない。
いきなりあらわれた霊気結晶に驚き戸惑う。
「あの、これって」
「何なんですか?」
いったいどこから出てきたのか。
なんで渡してくれたのか。
そもそも、これらが必要になるほどのレベルとはどれくらいなのか。
こういった疑問が浮かんでくる。
それがただ一言、「何で」に込められている。
そんな疑問をソウマはたった一言で片付ける。
「そのうちわかる」
だから霊気結晶を使っておけ。
そういう雰囲気を察して、カナヤとシラベは霊気結晶を使っていく。
何か良からぬ事に巻き込まれてるのではないかと思いながら。
それでも霊気を取り込み、経験値としていく。
レベルが上がっていくを感じていく。
霊気結晶も消えていく。
だが、そこに更に霊気結晶があらわれる。
「おかわりはまだまだ有るから」
カナヤとシラベは更に呆然となった。
その後も2人は大量の霊気結晶を渡された。
もらったものを次々と経験値として、2人のレベルはどんどん上がった。
使っても使っても継ぎ足される霊気結晶。
尽きることのないそれらはレベルを跳ね上げる。
軽ワゴンが止まる頃には、2人ともレベル200を超えていた。
「すごいな」
「うん」
呆然としながらカナヤとシラベは感想を口にした。
ようやく軽ワゴンが止まって外に出てから。
そんな2人にソウマは告げる。
「それじゃ、やっていこう」
目の前にある迷宮の門を指す。
「ここで2人には頑張ってもらうぞ」
「……え?」
「……うそ」




