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I Love you as you are  作者: 美影∞
01.同居人は甘えた幼馴染み。
9/26

大学の友人と… [Side.Minato]

*****



──その日の講義を終え友人の1人とは別れて友人もう1人と夕飯までの時間をゲーセンに行ったり、本屋に行ったりして時間を潰してから19時10分前になった頃で夕飯の為に1軒のファミリーレストランへと足を運んだ。



店員に席を案内され、メニューを見て夕飯になるものを注文してすぐ後に友人から質問をされた。



みなと、今日バイトは?」



大学に入って暫くしてからだけど、俺はある居酒屋のアルバイトをしていた。


当時は未成年だったけれど、店長は友人の叔父ってこともあり特別にアルバイトさせてもらっていて友人と2人で気付けば2年程続いていた。



「今日はないけど。」

「そっか……。俺、22時からあるんだよなぁ。俺が妹の息子だからって…みなとより多くシフト入れやがって!」

「親族なんだから許してやれよ。」

「わかってるけど、なんかムカつく!」



友人と一緒にいて飽きないのは

この友人の性格にもあるかもしれないとふと思った。



目の前にいる友人は特にムードメーカー的存在で一緒にいて楽しい。




「……なあ?」

「なに?」

みなとってさ、好きな人の前だとどんな感じなわけ?」

「……は?」



突然、友人からされた質問の意味が理解できなくて

間抜けな声を出してしまった。



「…ほら!今まで付き合ってた女の子達の前ではクールな感じだったじゃん!みなとが本気で好きな相手がその幼馴染みならさ、今までの女の子達の前とでは違うってことだろ?だから気になった。」

「…………。」


友人のそんな言葉には納得してしまって何も言葉が出てこなかった。



俺が今までに付き合ってきた女の子達の前で

"クールだった。" ことに関しては……。


その女の子達には "素" の俺ではないから。


俺が唯一素でいれて唯一甘えれる相手は美和ちゃんだけ。


他の女の子の前で "クールだった。" 自分は素ではないのは確かだし相手に甘えれないのは本当に心を許していない証拠なのだ。



だけど、俺が美和ちゃんに対してどんな感じかなんて……。


恥ずかしくて言えない。



俺は美和ちゃんの前ではいつだって甘えていたいし

なんせ美和ちゃんの姿を見るだけで抱擁ほうようしたくなるのだから。


昔からその抱擁ほうよう癖は今でも変わっていない。


そんな抱擁ほうよう癖があるなんて恥ずかしくて言える訳ない。



「……教えねぇ。」

「なんでだよ!」

「言いたくねぇから!」

「えーー?!余計気になるー!教えろよ!」

「絶対に教えねぇ!」

「え?教えれないくらい今までの女と違うの?」

「………知らねぇ。」

「なに?すっげぇ気になる!」

「だから教えねぇって。」

「教えろよー!!」

「絶対に教えねぇから!」



友人とのそんな言い合いは夕飯を食べ終え、帰るほんの間際まで続いた。


まあ最後まで俺は絶対に言わなかったけどね。


ただ、友人はまだ諦めていないっぽかったから次会ったら

またしつこく聞いてきそうだけど。



───友人と別れてすぐ後に俺は腕時計を見ると、時刻は21時を指していて思っていたよりも友人とは長時間いたようだ。


アルバイトの結構ギリギリまで長時間一緒にいてくれた友人に感謝しながら俺は美和ちゃんのアパートのある方角へと向かった。





美和ちゃんのアパートには何度も訪れたことあるし勿論部屋にも何回も入れさしてもらっている。



泊まらせてもらったことは2,3回程度だけど。


でも、今回は1泊程度のものじゃないから美和ちゃん怒るだろうな。





───そんなことを考えながら到着した美和ちゃんのアパート前。


ロビーまではこのアパートの住人じゃなくても入れるから迷うことなくロビーに入り、ロビー内の端に設置してある呼出機器を操作して美和ちゃんの借りている部屋ナンバーを入力して呼出ボタンを押した。


けれど、応答はなくまだ美和ちゃんは帰宅していないようで俺は仕方なくロビーから外に出るとアパートのすぐ近くにある花壇の縁に腰掛けた。



美和ちゃんの携帯番号とLINEは知っているけれど、連絡するつもりはない。


電話したとしても理由が理由なだけに美和ちゃんからは罵声ばせいを浴びせられるのは分かっているから。


それに美和ちゃんに会うのも久しぶりだから

思いっきり甘えたくてたまらない。



──そう考えていたら俺は結局美和ちゃんにしか甘えられないたちなんだなぁと改めて実感してしまった。



.

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