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I Love you as you are  作者: 美影∞
01.同居人は甘えた幼馴染み。
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大学生活③ [Side.Minato]


*****



「……その子ならあの時に断ったし。」

「は?なんで?」

「なんでって……。」



友人に "断った" ことを告げると何故か吃驚びっくりされてしまった。



──別に俺が誰の "告白" を断わろと関係ないだろ。



心の中ではそう思わず呟くしかなかった。




「……そういえば、みなとってさ…。2年になってから誰の "告白" にも応じなくなったよな?」

「…あ~~~言われてみれば!」




彼女持ちの友人がそう言うと

もう1人の友人も思い出したようにそう納得した。



「…なんで?」



だけど、再度 "なんで?" という疑問の言葉がつむがれてしまって

俺はすぐには返答できなかった。




「…………言わなきゃ駄目?」




別に隠しているわけでもないけれど…。

――かといってあんまり話したいことでもない。




「だってあれだけ来るもの拒まずだったのに…。それがパッタリとなくなったから何故なのか知りたい!」

「俺もすげぇ知りたい!」

「………。」



2人のキラキラしたような表情が目に入って

少し苛立ちを覚えてしまった。



確かにあの時は……。

"来るもの拒まず" だったかもしれない。



美和ちゃんへの想いを断ち切ろうとヤケになっていて

付き合えるなら誰でもよかったから。



でも、それは本当に虚しいだけなんだって…。

気付いてしまったから。





「…………昔から…好きな人いるから。」

「「は?」」




俺は観念したように小声で理由を告げると2人からはまたしても二度目の間抜けな声が返ってきた。




「………好きな人いたの?お前!?」

「……しかも昔から?…って?なに?どういうこと?」




2人からはもはや疑問の言葉しか返ってこなくて正直面倒だと思った。



まあ今まで何も話さずにいたから仕方ないのかもしれないけれど…。





「……俺が1年の時に誰かと付き合っていたのは……。その好きな人への想いを断ち切ろうと思ってたから。……でも、無駄だった。…自分が思っていた以上に "あの人" が好きなんだって気付かされただけだった…。」

「……だからやめたの?」

「うん、そう。」

「昔から……っていうのは?」

「幼馴染みだから。」

「幼馴染みか……。なるほど!」




自分が思っていた以上に気付いたら

友人2人に美和ちゃんのことを話してしまっていた。



まあこの2人は俺が唯一信頼している友人だから別にいいんだけどね。






「湊にも好きな人いたんだな。」

「……いちゃ悪りぃの?」

「そんなこと言ってねぇよ!…ただ、安心しただけ!」

「安心?」

「確かに俺も安心した。女なら誰でもいいのかと思ってたし。」

「俺も俺も!」

「………あっそ。」



2人が心配してくれていたのは嬉しいけれど、なんだか複雑な気分だった。





「……あ、ねぇ。どっちか夕飯に付き合ってくれねぇ?」




俺は思い出したように2人にそう告げると。




「それは構わねぇけど、"アテがある人" はいいのか?」

「うん、どうせ仕事だろうから大丈夫!…寧ろ夕飯食べてからのほうが都合良いし。」

「あ、もしかして…。"アテ" ってさっき言ってた好きな幼馴染み?年上の人なんだ?」





"しまった" と思った。



友人の1人が明らかに妖笑ようしょうを含んだ表情に変わったから。



名前は出していないものの…。

美和ちゃんのことを話してしまったことに今更ながらに後悔してしまった。




「……うん、まあ……。」

「まじかよ?!いいな~~!好きな人が年上の女性とか!羨ましい!」



今度は羨望ようぼうされてしまって俺はもう呆れるしかなかった。



ちなみに羨望ようぼうしてきた友人は彼女なしで――夕飯を付き合ってくれるのも彼女なしのほうの友人になるだろう。




「俺は夕飯パス!彼女とデートだから!」

「お前……!?…くっそ~!彼女も好きな人もいないのも俺だけかよ!くっそくっそ~こんちくしょう~!」



そう大袈裟に悔しがる友人に苦笑いしかできなかった。




「じゃあ夕飯食べに俺とデートな?!」




俺は妖笑ようしょうを浮かべながら友人に揶揄やゆの言葉を放つと…。



「男同士で夕飯って…!デートじゃねぇだろ!」



割と真剣に突っ込まれてしまった。









―――そんな友人達との会話が盛り上がる中でHR開始予鈴が鳴り

本日の大学生活が始まった。





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