宣戦布告
全軍が整列する。その光景は壮観であり、恐怖すら感じる。そして、勇儀は立ち上がり、全軍を見渡せる。位置に立った。それに国民は歓声を上げた。そんな奴は無言で全て見渡す。そして、国民が歓声を止め、奴に注目する。全てをゆっくりと見渡す勇儀、そして、少しの沈黙を破る。
勇儀『私が来たばかりの頃、この国は政治の腐敗が進み、見るに耐えん状態だった。子供は貧しく、高齢者も貧しく、若者も貧しい。唯一貧しくなかったのは、国王とその取り巻きの貴族だけであった。こんなゴミのような国を私はみたことがなかった。しかし、今を見よ。これほど豊かな国があるか。これほど国に活気がある国があるか。無論、それを可能にしたのは、紛うことなき、お前たち国民である!』それに再び、歓声が巻き起こる。勇儀はそれを静止させ、演説を続ける。『私はあくまでも、その方法を考え、国民にそれを知らせただけだ。豊かになるために、国民の幸福の為に尽力してきたつもりだ』。一拍を開ける。『しかし、それをよく思わない者たちがいる。その者たちは、あろうことか!今まで続けてきた貿易をやめ、突然、生活必需品の輸出を止めた。その結果どうだ。かろうじて、同盟国である大和皇国と魔導国のおかげで、問題なかったが、危うくかつての貧しき生活に戻るところだった。今ここで問いたい!。何がダメなのだ!、我々が豊かになってはいけないのか!、我々はただ国の、国民の幸せの為努力しただけにも関わらず、この仕打ちはなんだ!。それほど我々に豊かになって欲しくないのか!』。その熱のこもった演説に軍も国民も、貴族も、全てが勇儀に注目していた。
勇儀『そんなことはない。この世に生きる者たち全員が幸せに生きる権利を有している』。勇儀は一拍を開け、言う。『つまりだ。これは完全なる!我々への敵対行為である!。ならば、我々の幸せを素直に認められない、素直に祝えない仮想敵国を叩き潰そうではないか!』それに国民はウォーーーーとこれまでにない声量で歓声を上げた。『幸いにも、私たちにはそれを可能にする軍事力も、資源も、技術も全て存在する。ならば、やるべき事はただ一つ』
そして、語る。勇儀がこの数年間全てを費やしてきた本当の目的を、
勇儀『我々の幸せを祝えん奴らを一人残らず殲滅する。奴らに地獄を教えてやれ!そして、我々、アリシエルはこの戦争に勝利し、未来永劫、不幸にならない最強の国家にしようではないか!』。国民は歓声を上げ、貴族は笑う。勇儀は瞳を閉じ、口角を上げる。そして、『我々アリシエルは仮想敵国全てに宣戦布告する!また、大亜魔同盟により、大和皇国、魔導国も参戦すること両国は了承している』
と言うと歓声が上がる
勇儀『さぁ、諸君、戦争の時だ』と勇儀は笑う。
貴族A『ふふ、また、熱き自体が到来するようですな』とワインを飲む
貴族B『我が王よ。あなたが目指した世界を見せてもらいましょうか』とタバコを吸う
貴族C『あなたについて行ったのは間違えではなかった。同じ国を憂うもの同士、あなたと仕事ができてよかった』魚を食べる
貴族D『まだ死ねませんな』と勇儀の姿を見る
と貴族らしくない朗らかな空気が漂っていた。
もう少しで完結




