第九十話 作戦、破綻
私は慌てて生徒会室に行った。そこの廊下は血まみれだった。
理恵が呆然と立っており、瑞歌が血まみれの中倒れていた。
「──作戦は破綻よ。あなたに負けたわ、伝説の剣士さん……」
瑞歌がまるで楽園の管理者の言葉を代弁するかのように呟く。私が負けたはずなのに。
「ユーリ、リーデルヒのことはごめんなさい」
「リサテア……」
「私は止められなかった。あなたに伝えに行くことも出来なかった。本当にごめんなさい」
「そんな、いいの」
「それよりもこの血まみれの廊下……」
瑞歌は傷を負っており、すぐに治療すればどうにかなるレベル。しかし、理恵は精神が崩壊している。
「私が記憶をいじる。何事もなかったんだと」
「分かった」
────
私は目を覚ますと、保健室にいた。最近の記憶がほとんどない。側には友那ちゃんがいた。
「どうして……私」
「大丈夫、安心してください」
私はもう一度眠りについた。
────
保健室に運びこみ、瑞歌がちゃんと眠ると私は時の管理者を呼び出した。
「さあ、どうしてくれるの? 」
「……未来に帰してあげるわ。きっと、知らない人がいるはずだから」
「……」
「そんな顔しないで。──ああ、成功はしていないから代償をいただくから」
「なぜ、帰してくれるの」
「気まぐれよ」
そう彼女はいい残した。




