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chain  作者: 神崎美柚
過去を変えて
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89/143

第八十九話 作戦、始動

 放課後。屋上に生徒会長を連れて行った。彼女は困惑していたが、大人しく従ってくれた。


「い、一樹? 」

「……悠希、俺は忙しい。お前なら分かるだろ、なんで今更」

「私じゃない、私は一樹をずっと待っていたいの。だから呼ぶことなんてしない」

「……それなら俺は部活に行く」


 私は一樹の腕を掴む。リーデルヒや一樹、生徒会長が驚く。


「いつまでも向き合わないのはダメ、ですよ」

「……俺は」

「……」


 一樹は生徒会長に向き直った。何をするのだろうか。


「悠希、本当の気持ちが知りたい。もう俺のことは嫌いなんだろう? 」

「違う、さっきも言ったけどあなたのことは待っていたの。一樹を王子様だと信じて……」

「悠希……」


 すると、いきなり誰かの剣が飛んできた。その方向を見ると、謎の女性がいた。


「──あらぁ、こんにちは」

「誰……」

「私? フフ、楽園の管理者よ」

「──! 」

「驚かないで、あの二人には私とあなたのことは認識されていないから」

「──あなたが混乱を」

「ええ、まあね。楽しかったわ。時の管理者の邪魔をして駒(おもちゃ)をめちゃくちゃにするのは」

「……」


 奇妙なオレンジ色の髪、魔女が着るという長いローブ。顔は見えない。しかし、オレンジ色の髪と言えば……。


「まさかあなたは」

「違うわよ」

「……ですよね」

「さて、お次はあの二人を八つ裂きにするためにあの子呼ばないと」

「やめて、滅茶苦茶にしないでっ──」


────


 私は人間のために何かするなど普段ならしない。なのに、私は瑞歌を救いたかった。


「あっ……な、何……? 体が……! 」

「みーちゃん!? 」

「りー先輩……た、すけ……」


 私は瑞歌を救うため、全力で糸を伸ばした。お願い、お願いだから止まって……!

 生徒会室の廊下で瑞歌は止まった。良かった、止まってくれた、良かった……。


「ごめ、んなさ、い」

「──!? 」


 血が飛び散る。これは、誰の血?


────


「いやああああああああああああ!!! 」


 リーデルヒの肉片が飛んできた。なんで……なの……。


「手が滑っちゃったわ、間違えてリーデルヒの首を飛ばしちゃった」

「……許さない、許さないんだから! 」

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