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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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金城潤香の困惑⑤

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々、ありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 白井君の変な噂が女子の中でたくさん回っていた。私が知る白井君には想像できないような驚くほど正反対な噂。


 告ったら絶対断らない。

 付き合ったら全力で自分だけを見てくれる。

 処女捨てるのに丁度いい。

 一ヶ月くらいで必ず振ること。

 振らせないこと。

 この噂を本人には知られないこと。


 意味のわからない噂が一部の女子の中で回り、陰で順番待ちのように見守る女子達が実は結構いるらしい。


 本当にふざけた話だ。


 そしてそれを知らないとしても、中途半端にモテる環境に胡座をかいてたくさんの女の子に手を出しているんだとしたら・・・


 もしかして私も見る目がなかったかな・・・


 もしかしたら本当に軽蔑するくらいの最低ヤローなのかも知れない。

 もしかしたら結局はただの噂、私自身が知っている彼が本当の彼なのかも知れない。


 何を信じていいんだろう。


 たくさんの疑惑が重なり私の心は少しパニックです。とりあえず、実行委員の仕事やバイトで彼と関わりながら少しづつ見極めていこう。


 バイト先の休憩室にて


「白井君ってさ、お付き合いの経験って多い方なの?」

「え?あー、まあ多分そうですね、でもフラれてばっかで・・・はは」


 その後、彼には申し訳ないけど一緒に帰る道すがらちょっとだけほじくらせてもらいました。


 彼の過去の話を聞けば聞くほど私の疑問は噂寄りに鮮明に明かされていった。


 学校へ行くと今日も彼の新しい情報を持ってくる友達、その話を聞きながら私の中で彼の評価がどんどん落ちていく。


「潤香潤香ー、ほらまた彼来てるよ!」


 最近毎日のように昼休みになると白井君が私に会いにくる。実行委員の仕事で必要な書類が出来上がり次第随時届けてくれる。

 彼は少し照れながらそれだけ済ますとすぐに戻って行った。


「なんか先月から一年の子と付き合ってこないだ別れたらしーよ」

「マジ?やっぱ本当なんじゃん」

「私、ちょっとアリかも・・・」

「!?」

「だってさ超高級物件激安セール中なんでしょ?あんなイケメンが告ったら絶対付き合えるんだよ?しかも潤香太鼓判で真面目で優しーんでしょ?」


 確かにその通り、モテない子や自分に自身の無い子達の格好の餌食。こんなふしだらなモテ方なんてあるんだなとむしろ感心してしまうくらい。


 なら白井君はそんな自分の状況をどう思うんだろう。こんな利用される為だけに振り回されて・・・

 それに付き合う彼女達はいったいどんな気持ちで告白をしているんだろ・・・


 心のモヤモヤは深まるばかり


 そして体育祭が終了した。


 実行委員とは言っても結局は自由参加に近くそれを強制する力が学校には無い。実際に権力を持つ生徒会と三年生達は自分達の責務を全うしてはいるものの下級生の管理まではできていないのが事実。


 そしてそんなシワ寄せが白井君一人の肩にのしかかっていた。もちろん私もいるけど、彼はそれでも一人でやり切ろうと必死に仕事を進めていた。私はそんな彼の姿をすぐ隣でずっと見てきた。


「お疲れ様、ちょっと大変だったね。私もいるんだからね、もう少し頼ってほしいな」


 片付けを終わらせた白井君が木陰に腰を下ろし精魂尽きたような顔で休んでいる。

 誰にも強制されていないのに、やらなきゃいけないと思ったらちゃんと最後までやる。やると言ったからには手を抜かず真っ直ぐ全力。それでいて誰も責めないし私の事すりゃ気遣っていつも損な役回り。


 もうっ、なにしてるのよ。


「ホント、そういうトコだよ」


 少し申し訳なさそうに笑う姿はちょっと頼り無く見える。だからこそ都合のいい時しか、ううん都合の良いように皆彼を頼る。

 それでもこうやっていつも笑うのが彼。汗だくなのに清さが消えない純な笑顔。


 そうやってみんな騙される。

 だから繰り返す。

 でも私は知っている。

 その笑顔に陰る苦痛の表情を私は見落とさない。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますがご了承下さい。

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