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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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金城潤香の困惑①

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々、ありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 高校に入学した私はすぐに後悔をした。

 家の事情であまり選択肢がなかったとは言え、どうして共学を選んでしまったんだろう。


 四月も半ば、行間休みや昼休み、お手洗いに行く以外ずっと自分の机に座っている。


 異性を避け、注目を避け、重めに下ろした前髪と大きめの伊達メガネのせいで見えづらい黒板にもだいぶ慣れたし、他の子より少し発育の良い胸とそれを隠すように胸元に垂らした髪のせいでノートも取りづらいけどそれも結構慣れてきた。


 そして私はいつも一人だった。


 昼休み、教室の前の方で軽薄さ丸出しの男子達が数名の女子にちょっかいかけている様子を見ながら私はイライラしていた。


 ドラマなどを見ていても苛立ちを隠せないのにリアルで目の当たりにするとそれは感情を通り越してもはや気持ち悪い。


「やめて」


 無意識に近い感覚だった。気がつくとその場へ立ち寄り女子にちょっかい出している男子達に向け、殺意いっぱいに一言投げかけていた。


「は?なんだよ、キモっ」

「こわっ」


 そう言い放ちながらも逃げるように立ち去る男子達。


 引いてるのはこっちなんだけど。


 一度出してしまえば歯止めが効かない。私は目に付く限りこうやって男子達を切り裂く冷酷女としてキャラを固めていった。


 いつの頃か私が近づくだけで逃げていく男子達。

 願ってもないこと。

 そして、そんな私を慕う友人が少しづつ増えていった。


 六月のジメジメと気持ちの悪い気温の中で、校内にいる男子達を見るたびに更に気分を悪くしていた。


 私っていつからこんな風になってしまったんだろう・・・


 学校の帰り駅前の通りを歩いていると、この辺で少し有名なコーヒーショップの前を通りがかった。店内を覗くと若めの客が多く、またスタッフも皆若そうで店全体が明るく華やかな空間で包まれていた。


 ちょっと甘いコーヒーでも飲んで気分変えようかな。

 でも・・・なんか入りづらいなぁ。


 お店の入り口横のガラス越しに店内を見渡していると、目の前にあるポスターに気付く。


 アルバイト募集・・・


 そしてガラスに反射する自分の姿とスタッフ達を見比べため息がでた。


 今のこんな私じゃ買う事もましては働く事なんてもっと、場違い過ぎて似合わないよね。


「もしかして、面接希望の子かな?」


 突然掛けられた声に驚き振り返ると、そこにはシワも汚れも無い真っ白なシャツを綺麗に着こなした年配の男性が立っていた。

 細身で白髪混じりの髪で、私の親よりも歳は上にみえる。ゆっくりとした言葉使いと落ち着きを感じるような柔らかい声。驚き慌ててしまったけど不思議と嫌悪感は無かった。


「いやっ、えっと、その。わ、私みたいのがその、働くなんて・・・あんな風に明るくできないし・・・」

「ん〜そうかなぁ。私は凄く良いと思うんだけどね」


 そんな話をしながら目の前の男性はゆっくりと私の全身を眺めている。話の流れからおそらくこの店の方なんだろうと思った。よく見るとシャツの胸元にはこの店のロゴが刺繍されていた。


「ちょっとメガネを外して髪を上げてみてくれないかな?」

「え?あ、はい・・・」


 何となく、言われるがままにメガネを外しポニーテールのように髪を上の方で束ねて見せた。


「ほう・・・。うん、これはまた一段と美人さんだ」

「ええっ、そんな!私なんて全然っ」

「いやいや、お世辞じゃあないよ。君はもっと笑顔の似合う子だと思うけどね」

「ま、前はもっと笑ったりできたんですけど今は・・・」


 何で私はこんな話をしているんだろう。今初めて会った知らない男性にこんな自分の事を・・・


「なら演じてみたらどうかな?」

「演じる?」

「そう、ここには君の事を知る人はいない。皆真面目に誠実に働く者しかいないから。本心でなくてもいいんだよ。そうやって働きながら自分の生き方を見つけていくといい」


 何だかとても暖かいと思った。

 その言葉に背中を押され私はこの店で働く事にした。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますがご了承下さい。

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