少しだけ、前を向こうと思いました⑦
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
金城潤香
転校前からKFCで俺に仕事を教えてくれたバイト先の先輩。真面目で明るくて美人で、そこにいるだけで周りの人を幸せにしてくれそうなほど輝いて見えていた。
ひょんなことから彼女の過去とあの店で働く事になった事情を知った。そして学校内での彼女の本性も知った。
学校と店とのギャップは驚いたけど、でもだからこそより一層尊敬の念が強くなったんだと思う。
素の彼女がどっちだかはわからない、でも学校での彼女の姿も共感が多いし、店での明るい姿もその真面目に仕事に取り組む姿勢あってこそ看板娘だと納得できる。
美人過ぎて尊敬なのか好意なのかよくわからない、けど『この人が好きだ』という気持ちは本物だ。
『いじめ』という過酷な人生を味わってきた俺だから、誰にどんな扱いをされても耐えられる。でも女性に嫌われるというのはやっぱりちょっと辛いし、それが金城さんなら尚更。
ずっと誤魔化し誤魔化しで来たけど、やっぱこのままじゃダメな気がする。いや絶対ダメだ。
「って聞いてる?」
「え?あっ!ごめんなさいっ、なんでしたっけっ?」
放課後の教室で俺と金城さんは一つの机を挟んで座り、たくさんの書類とノートを広げ実行委員の仕事をしていた。
俺と金城さんは部活動の出し物の管理を任されている。飲食が絡むものは三年が担当のため、それ以外の展示関係や使用教室、特別エリアの管理と体育館の使用を申請してきたとこの承認と当日のタイムスケジュール作成が俺達の担当だった。
「まだ仮だけど大まかにはこれで全部確定、変更や調整の相談なければ進めちゃっていいかなって」
「あ、うん。大丈夫だと思う。てかほとんど金城さん任せにしちゃってごめん、他に仕事できたら俺全部やるから」
「そんな事ないよ。こことか、あとこれとか。ていうかタイムスケジュールは白井君が作ってくれたし、いや待って白井君の方が仕事量多く無い!?」
いつの間にか明るい金城さんになっていて、少し前の店での俺達のよう。明るいノリで作業もサクサク進み仕事自体を二人楽しむように取り組んでいた。
「まさか、金城さんが俺に合わせてくれたからだよ。俺は心配ばっかで決めきれないし、ならせめてたくさん提案しようって思って考えられるだけ全部言葉にしただけ。俺一人じゃ何も決められないって現実を知った今日だったよ。はは」
謙遜、思うよりも先に口から勝手に出る。別に嘘じゃないけど、でもなんだろう・・・
褒められるのが苦手というか、相手を持ち上げなきゃいられないというか。なんでか無条件に相手を恐れる自分がいる。
なんかやだな。
そんなビビりの情けないとこ、自分の大嫌いな一つだ。
そして、実行委員会とバイトで金城さんと一緒にいる時間の多くなり、そんな日々が続いていた。
文化祭前日の前日
ほとんどのクラスや部活で準備が終了し、学校全体で既に祭り事当日のように賑やっている放課後。
今日も実行委員として進捗の確認のため、校内を二人で巡回していた。
「な、なんかもういろいろと凄いんだね。明日はまだ授業もあるのに」
「そうね」
「・・・あー、えっと、文化祭ってなんか、前日の夜遅くまでみんなで準備という前夜祭みたいなノリやるもんなのかと思ってたけど、みんな優秀なんだね」
「そうね」
「・・・・・」
え?なにこれなにこれ?超気まずいんだけど!
「そ、そういえばさ、金城さんのクラスは何やるんだっけ?ウチのクラスは楽器できる人多くて大人数でビッグバンドやるんだよね。ってまあ知ってるか」
「私のクラスはテレビゲームみたいなので大会?するみたい。私は参加してないからわからないけど」
「Eスポーツ的な?」
「そんな感じ」
「そ、そっかー」
そしてまた沈黙が続く。
俺、頑張ろ。
校内を歩く俺達のそんな会話が唯一のやり取りだった。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。