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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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少しだけ、前を向こうと思いました④

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 九月に入り最初の登校日。


 朝から『ザ・青春』の嵐巻き起こるクソ暑苦しくウザったらしい教室のど真ん中で、一人ひっそりと席に座り身を潜めていた。


「ようシロ!久しぶりだな!」


 当然のように相変わらず俺を一人にしてくれない黒坂、そしてその流れからの山本や吉野さんたち。


「うん、久しぶりだよねみんな」


 あー鬱陶しい、ごめんなさい。


「あれ?シロ君なんか痩せた?」

「え?そ、そうかなぁ」

「うん、なんかちょっとさ、ほっそりと、して・・・っててててちょっと待って!!シロ君ちょっと立ってっ」


 驚くように慌て動揺する櫛川さん、そんな彼女の言うがままに席を立ち彼女の前に出た。


「え・・・・・」

「「「えええぇぇーーー!!!」」」


 櫛川さんだけじゃなくクラス中から驚きの声が上がり、そんな反応に俺も動揺していた。


「ほ、ほぇぇ〜〜。せ、成長期の男の子って凄いのね」


 俺を見上げながら固まる櫛川さん、そんな彼女の震えるような言葉と共に今度は静まり返る教室だった。皆フリーズがかかったように固まっている。

 そして石化が解除されたようにふらつきながら吉野さんが近づきそのまま寄り掛かるように俺にもたれた。


「し、しし、シロっちさ、うちら友達だよね?」


 そうだっけ?まあどうでもいいけど。

 てかなんすか?いじめっ子にジョブチェンジっすか?


「へへへ、どーしよ。このイケメンうちの友達なんだけどー。あ!そーいえばシロっち今フリーなんだっけー?どーする?今日遊ぶ?遊んじゃうー?へへへー」


 酔っ払いオヤジのような変なテンションの吉野さんに戸惑っていると、その吉野さんの後ろにスッと瀬戸口が忍び立つ。


「へぎゃっ」


 瀬戸口の手刀が吉野さんの脳天にクリティカルヒット。そして、摘まれた子猫のように引きずられていった。


「ねえ、白井君さ、なんかちょっとカッコよくなったよね」

「そーだ、今日のお昼ってどーする?」

「今フリーってほんと?ならさー」


 突然クラスの女子達がワッと集ってきて動揺と混乱で目を回していた。


 パンッパンッ


「はいはーい、待った待ったー。これじゃあシロも困るだろ、とりあえずもう時間もないしまた後でゆっくりな」


 ホントこういう時にマジで頼りになる黒坂。それを聞いて皆少しづつ散っていった。


 そんなクラスメイト達の流れを眺めていると、ふと少し離れた所にいた青木さんと目が合う。


 先に目を逸らしたのは青木さんだった。そして少しだけ照れたような顔付きで未だ固まっている。ただ、髪をクルクルする指先だけは動いていて、その綺麗な目はキラキラと輝やいていた。


 さすが青木さん、驚く姿すりゃ天使っすね。


 周りの反応からやっと今の状況を理解し始めていた。


 そういえばこのクラスで長身キャラの瀬戸口と黒坂、夏休み前は俺見上げてたっけ。なるほど、こういうのって自分じゃ気付かないもんなんだな。


 でも自分の急成長の事なんかより、周りのみんなの反応にちょっとマジで戸惑う。なんだこれ。


 自身のルックスの程度感は理解している、これまで影の隠れイケメンとか言われてたのに。


 こんなオープンモテ、悪い気はしない、でも。

 なんだろ、本当にさ・・・気持ち悪い。


 ざわつきが収まりつつある教室で、ゆっくりと俺に近づく影があった。


「えへへ、こーた、こーた、もう行く?うち行く?」


 周りには聞こえないくらいの小声で下心丸出しの言葉を垂れ流しながら一番やべーヤツが現れた。

 欲望丸出しの稚拙な語彙力よりも、その変態丸出しの顔が特にヤバい。


 ちょっと複雑だけどさ、なんだか華やかな新しい学園生活のスタートみたいになってたじゃん。それなのに相変わらずいつもブレねーのなお前。


 台無しだよ、マジで。


 するとナイスなタイミングで担任登場。ズリズリと引きずるような足取りで近づいて来た紫ノ宮は犯罪者のような顔で席へ戻っていった。


 この学校に来て初めて担任に感謝をした。


 その後始業式を終え、授業を二つ済ませてからの昼休み。


 クラスメイトからの絡みにテンパりながら、やっとの思いで教室を抜けた俺は若干の緊張を残したまま廊下を進みいつもの階段を登っていった。


 手に持つスマホには、いつものプンスカ子猫のスタンプが表示されていた。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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