『友達』がわかりませんでした ⑦
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
広いリビングの中央で家庭用とは思えないくらいの大きなソファに俺と青木さんが座っている。そしてその前の床に座る黒坂と、その黒坂に抱き付くように座る一ノ瀬さん。
「じゃあ言い分を聞こうじゃないか」
少しだけ不機嫌オーラを出してみた。そんな俺の横で青木さんもほっぺを膨らましている。
青木さん、それ可愛いが勝ってます。
「わかりました、全部消しますね」
「そうしてくれ」
「ほんっとーに、いいんですね?」
何か企むような不愉快な笑みで俺達を見る一ノ瀬さん、その横で目を閉じ黙ったままの黒坂が静かに腕を上げた。
「へきゃっ」
ゆっくり下ろしたチョップが一ノ瀬さんの頭を直撃した。
「透子、そんな騙し討ちみたいなのはやっぱダメだろ。まずはちゃんと謝ろうか」
「うぅ〜、わかりましたぁ。結羽さん白井さん、ごめんなさい。ではこれはお詫びです、あとは全部消します」
すると俺と青木さんのスマホが順番に鳴った。
届いたメッセージを開くとまた一枚の写真。
そこには胸元がバーンっと開いたまま幸せそうに眠る天使の寝顔が映っていた。
んなっ!!??
これ!?え?これ今朝の?俺の胸でこんな感じで青木さんが寝てたの!?マジで!!
無意識に自然にその場で土下座をしていた。
「はぁぁ〜お前ら・・・あのさ、バカだろ二人とも」
二人?
そっと横を見ると同じ姿勢の青木さんと目が合った。
今日俺は天使の土下座を見た。
いやいやちょっと待って!
そっちはどんな写真届いたんですか?
なんて事は聞けず、そっと保存ボタンを連打した。
青木さんは真っ赤になったまま、慌てたりそわそわしたり何だか忙しそうにテンパっていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
新天地に心踊らせながら通い始めた学校で、生活と学業に必死になってる自分を想像していた。
なんとも有難い事に相変わらずまあまあモテる俺は、求めてないのに『彼女』という存在が切れる事はない。周りの男子達に心の内を話したらまたボコボコにされそうだけど。
ただ臆病を拗らせた内気な俺。
『耐える』だけという忍耐力はあるけど決してメンタルが強いわけじゃない。
『心で逃げる』という方法を知ってしまったからできる俺だけのマウント。
そうやってクールにロンリーな高校生活を爆走するはずだった。
いらない再会、中途半端にあるモテ、何故かリア充共に巻き込まれる。
側から見たら何とも贅沢で何とも充実したリア充ど真ん中に見られているだろうな。
いやいやながらでも触れてみるとやっぱり人は皆暖かくて優しい。異性にしたってそう、その経験が俺は他より多いと思うから、だから人一倍それを知っている。人から羨ましがられ妬まれるほどかも知れない、でも俺には俺の考えや『心』がちゃんとある。
人間観察には長けている。
周りが俺をどう思ってどう見ているかは大体わかってる。だからそんな事はわかっているから、だからこんな俺はほっといてほしい。
物語のように誰も助けてはくれなかった。
我慢したって、努力したって報われない。
片っ端から愛しても最後にちゃんと誰かと結ばれるなんて事もない。
だから俺はこの世界で、消化されるだけの人間なんだと理解して生きてきた。
せめて誰かのために。
そう心に杭を打つように決めたのに、弱い俺はどうしても上手く生きられない。
諦めた俺と諦められない俺がいる。
二つに分けた自分と、そんな自分が壊れないように俯瞰して監視するもう一人の俺。
人が怖い。
そうやって、相変わらずの俺が今もこうやってダラダラと生きていた。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。