『友達』がわかりませんでした ⑥
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
とんでもねーことなってもーたやん!
あぁ、心臓がうるさい。
ちょっと考えてみよう。
もういっそ襲っちゃう→泣かれる→傷付ける→嫌われる→クラスでイジメられる→人生終わる。ダメじゃん。
ならいっそ思い切って帰る→気を使わせる→傷付ける→泣かれる→嫌われる→クラスでイジメられる→人生終わる。
ああ、詰んだこれ。
「と、とりあえずさ、もう寝よっか。こないだだって大丈夫だったし、わ、私は別にさ」
「そう、だね。まあ寝相はどうしようもないし」
「寝相?・・・はっ!・・・気をつけます」
「・・・・・」
照れと気まずさ全開のまま二人布団に入った。ダブルベットとはいえ距離は取っているけど横を向けばすぐ目の前に天使の寝顔がある。俺は目を瞑っても全く寝られる気がしなかった。
静かな暗闇の中、互いの呼吸の音が聴こえる。次第に目も慣れてきて青木さんの表情もぼんやりとわかるくらいになっていた。
俺はただ黒坂と一ノ瀬さんの声が聴こえてきませんようにと全力で祈っていた。
「白井くん」
静寂の中、渇いた楽器音のような澄んだ音色のような、そんな青木さんの綺麗な高めの声が響く。
「白井くんは私の事、怒ってる?」
「え?なんで?怒ってないけど、何の事?」
「昔のこと、中学で・・・」
突然、心臓を鷲掴みされたよう息苦しさを感じた。
あれこれ封印したはずの箱の蓋をこじ開けられたような、突き刺さったナイフをグリグリこねくり回されたような、胸が、苦しくてただ痛い。
ここで昔の話をするんですか?
こんな逃げられない状況で・・・
「そ、そんな事、あるはずない。けど・・・」
「けど?」
こんな不意打ちはもうやめてよ!
俺だって本当はたくさん聞きたい事あるのに!
そんな話の空気じゃなかったじゃん!
「も、もう昔の事だから。ごめん」
返事は無かった。考えているのか傷付いているのはわからないけど、会話はそこで終わってしまった。
目を瞑り深呼吸しながら精神環境を整え、寝に落ちるのを待っている。するとボソっとか細い声が聴こえてきた。
「ーなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」
多分泣いているんだと思った。
おそらくは俺のせい、でも何をしてあげればいいのか、何を言ってあげればいいのか、そもそも俺が何かをしてもいいものなのか・・・
何もかもがわからない、胸をギュウッと掴むようなこの苦しみが何なのかもわからない。
結局、何をしても誰かを傷付け、何もしなくても誰かが泣く。こんなクズな俺は選択の全てで悪を引く。ならいっそ、こんなキモい人間居ない方がいい。
ほらね、やっぱりこんもんなんだよ俺なんて。
キモ過ぎ、笑えな過ぎてウケる。マジで死ねばいいのに。
翌朝
突然ベッドが激しく揺れ、勢いよくドアが開いて閉まる音に起こされ目を覚ました。
あんなに気落ちしていたのに、意外と普通に寝られたらしい。
寝ぼけ眼でぼーっとする意識のまま、体を起こすと目の前に黒坂と一ノ瀬さんがいた。
頭に手を置きそっぽを向く黒坂、その隣りで一ノ瀬さんがニヤついたすんごい顔でこっちを見ていた。一ノ瀬さんはスマホを手にしていた。
「いいもの撮れました♡」
「クロ、とりあえず110番して」
「す、すまんシロ。これはもう俺も共犯だ」
「・・・・・よしっ、壊そう」
俺がゆっくり起き上がりベッドから降りると、未だニヤつく一ノ瀬さんは黒坂を壁に隠れている。
寝起きで思考が晴れなず困っていると俺のスマホが鳴った。手に取りると一ノ瀬からのメッセージ。
!!!???
「おいクロ!」
「すまん!」
届いたメッセージは一枚の画像、それは抱き合うようにして眠る俺と青木さんの写真だった。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。