『友達』がわかりませんでした ⑤
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
来客用の一室で女子二人が一つのベッドの上で風呂上がりのお肌メンテナンスをしながら女子トークで盛り上がっていた。
花柄の小さいポーチに化粧品類を収め、先に仕上げた一ノ瀬透子が襲いかかるような勢いで青木結羽に飛びつく。
「それで!それで!それでー!結羽さんはどうしたいんですか?どうしたいんですか!」
「え!?えっえ、べべ別にどうもしないよ。と言うか、できないのかなって」
「そんな事ありません!絶対大丈夫です!少なくとも周りはそう見えてます!」
「い、今はねっ。時間が経ってお互い丁度よくいい関係?みたいなだけ。さっきお風呂で話したでしょ?」
思い出しながら涙が出そうなのを必死に堪えているような、苦しくて切なくて湧き上がるその感情が顔に出ているようだった。
飛びつき掴んだ手をゆっくり放す一ノ瀬透子。
「やっぱりさ、あの時の事どうしても引きずっちゃうし、多分忘れちゃいけないんだと思う私は」
「う〜ん、わからなくは無いですけど・・・もうっどうしてこんなに拗らせちゃったんですかぁ」
「なんでだろうね、へへ」
「・・・・・」
必死に笑う青木結羽、笑っているのは口元だけだった。
すると何かを覚悟したような顔で青木結羽の肩を強く叩き立ち上がる。
「わかりました!私に任せて下さい!でも結羽さんももう一回だけ頑張りましょう!」
「え!?え?え!」
バンっと勢い部屋を出た二人、手を引きながら半ば強引に青木結羽を連れ二階のその部屋へ向かい走っていった。
そんな状況も知らず俺達は黒坂の部屋でまったりと寝る準備をしている。こっちはこっちで若者らしい異性の話、どちらかと言うと黒坂から攻められっぱなしの尋問タイム。
面倒くさ過ぎてうっかりいろいろ話してしまった。ちょっと後悔。
するとノックもなく部屋の扉が開く。
声を発する間も無く黒坂に飛び付く一ノ瀬さんと、それと申し訳なさそうに扉のとこで佇む青木さんがいた。
「あき君!私やっぱり一緒にいたいです」
「なっなんだよ。透子が青木さんと寝たいって言ったんじゃなかったか?」
「そーなんですけど・・・なんて言うかぁ、やっぱり我慢できなくてぇ」
抱きつきながらこっちまでドキッとさせられるくらい色っぽい表情で黒坂に甘えていた。
そして呆れ、嬉しい、恥ずかしい、そんな気まずさいっぱいの黒坂に何度も謝られ、俺はこの部屋を追い出される形となった。
廊下に佇む青木さんも何故かちょっともじもじしてた。
ああ、そっか。
そっかそっか。
なんてこった。
マジかーー!!!
そして今俺は一つのベッドに青木さんと二人少し距離を取って座っている。
「ええーっと、ど、どうしよっか」
「そ、そうだね」
気まずい・・・
他の子なら、大抵はあからさまに求めてきて分かりやすい。それならいつも通り普通にヤるだけ。
でも青木さんは違う。違うよね?
だって俺達は・・・
だってここ黒坂んちだし。
ああ、なんかやだなぁ。
そっと青木さんの方に目をやると、少し驚いたような目で俺を見ていた。
「ごっごめんねっ、そうだよね、急にこんな。迷惑だよね、やだよね」
「え!?いや、だって青木さんのせいじゃないし。べ、別に大丈夫!こないだだって何も無く寝られたし!」
「こないだ・・・」
急に俯く青木さん、流れるような髪から覗く耳が赤くなっていた。
もしかして朝の事ですか?あればマジで忘れて!まあ俺は忘れないけどね、あの白く柔らかそうな胸元を!
そして未だ沈黙のままの俺達は一つのベッドに座ったまま、ただ固まっていた。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。