『友達』がわかりませんでした ②
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
黒坂んちの豪邸で俺達四人がまた集まった。
集まってしまえばそれはそれでまあ楽しく盛り上がり、この広いリビングに笑い声が尽きず響いていた。
俺は今、本当に笑っているだろうか。
別にムリをしている訳じゃない。はずだ。
でも、なんでだろう。
凄くそわそわしてしまう、このぎこちなさが、自分に対する違和感が、勝手に心の壁を張ってしまう。
俺はここにいていいんだろうか。
『友達』
彼女作るより難しくて一番よくわからないもの。
例えば黒坂はどうなんだろう。
じゃあ青木さんは?
ふと隣に座る青木さんと目が合った。
青木さんは少し照れたような表情で「どうしたの?」と声を掛けてくれた。
やっぱり可愛くて、いつまでも俺の天使で・・・
今でもやっぱり好きだと思った。
何年も経っているのに、俺キモすぎ。
「と、ところでさ、今日は何かあるの?」
俺の質問に三人は同じような顔で頭に『?』を浮かべている。どうやら理解していないのは俺だけのようだ。
「いやだから、透子が青木さんに会いたくてってのがきっかけで集まったんだろ?」
「え?それだけ?」
「いやそれだけって、友達と会うのに理由なんてねーよ」
なんとリア充的発言、こいつやっぱスゲー。
そしてやっぱ苦手だ。
「なあシロ、俺達友達だよな?」
何かを警戒するように慎重に吐いたその言葉。
俺はこのセリフは何度か聞いたことがある。
掃除当番を変わるとき。
学校からの役割を押し付けられるとき。
順番待ちしているとき。
恋の橋渡しをさせられるとき。
大切なものを奪われるとき。
俺にとって『友達』とは、その誰かのために犠牲なる存在と認識している。その単語をかざす事で抵抗意識を排除し強制力を生む、そんな言葉だ。
これまで受け入れてきてしまった俺も俺だけど、ホント何の免罪符だよそれ。
アニメの世界じゃ全然違うのにな。
「そう、だよね。うん、友達だよ」
「・・・・・」
あれ?何でみんな沈黙?なんか間違った?ちゃんと笑顔で言ったよ?
そのまま少しの間、よくわからない沈黙の時間が続いていた。しかしそんな沈黙に救いの手が差し伸べられた。
「暁人様、お食事の準備が整っております。皆様もどうぞダイニングの方へ」
突然気配もなく現れた謎の女性、柔らかい笑みで敬意や配慮を完璧に使いこなすその振る舞いや姿勢。着こなしからその立ち位置は想像できる、でもそんな事よりもなんだろう、この紫ノ宮に似た圧力。『完璧』を綺麗に被った機械のようなその笑みが、俺に恐怖心を湧き立たせていた。
てかいつからいたのこの人!?
「エレナさん!わぁお久しぶりです。相変わらずお綺麗ですね、私もエレナさんの綺麗な黒髪に憧れて今髪を伸ばしているんですよ」
「滅相もございません。透子お嬢様も随分と素敵な女性になられたようで、比べるのも烏滸がましい程にお綺麗でございますよ」
この二人も長い付き合いなんだろうか。黒坂と付き合うようになって再会した、みたいな感じかな。
てか黒坂、メイドもいんのかよ!お前どんたけアニメな世界で生きてんだ、羨ましい。
「お、お手伝いさんですか?こんな綺麗な方が・・・」
青木さん、思考が迷子でらっしゃる。
「椿さん!だから人前で様呼びはやめてくれって、恥ずかしいだろ」
「では『御坊ちゃま』とお呼びしても?」
「もっと無い。普通でいいから、もっとフランクにいこうぜ」
サラッと流れる黒髪を少し揺らし、笑みを崩さない程度に困った表情をみせるお手伝いさん。演技のような間を作ったのち更に柔らかい表情で黒坂を見た。
「そうですか、それでは親しみを込めて以前のように『あきちゃん』とお呼びしますね」
「なっ!?かっ勘弁してくれー!」
「ふふっ、冗談です。ですが私も立場というものがありますのでご容赦くださいませ、暁人様」
「・・・・・」
ま、マジか・・・この完璧超人、冗談もいけんのか。やべー、人間の格が違う。あまり近づかないようにしよ。
そして用意されたのは家のキッチンで作ったとは思えないほどのとんでもないメニューだった。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。