『友達』がわかりませんでした ①
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
七月が終わる。
夏休みはあと一カ月しかない。
あのバイトを気に入ってはいるけど『この仕事が好きだ!』って言うとちょっと違う。でも働くというのは嫌いじゃない。しかも夏休みだから学校で苦手なコミュニケーションに四苦八苦する事も無くガッツリ稼ぐ事ができる。
まあ、バイト先での交友関係も無視できる訳ではないけど、それでも今俺はちょっと充実している。
しかしそんな中、今日は少しテンションが上がらない。
若干の困惑と緊張、この暑さと面倒くささでそれが顔に出ないか心配になるくらいだ。
・・・暑い・・・溶ける・・・死ぬ。
自身の精神状況をゆっくり整理しつつ、日差し避けの上着のフードを被りとぼとぼと歩いていた。
高級住宅街の一角にある一際大きい謎施設の前に辿り着く、そうこの今の最悪の元凶、黒坂の家である。
「おはよう、やっぱり白井君だった」
暑さが吹っ飛ぶような爽やかな高めの声で名前を呼ばれ、振り向くとそこにいたのは天使だった。
朦朧とする意識と灼熱のアスファルトで揺らぐ大地のせいか、真っ白な衣に包まれたその天使が輝いて見える。
「お、おはよう青木さん。遂にお迎えが来たかと思ったよ」
天使のポカンをいただきました。
ギャグレベルの低い俺の冗談は天使には伝わらなかったらしい、ならせめて『褒め』だけでも伝えたい。
「あ、えっと、きょ今日も綺麗、で、ですね」
酷い、俺の語彙力・・・
しかし、純情天使の青木さんは俺の言葉をストレートに受け止めてくれたようで、手をそわそわしながら顔を赤くしていた。
一通り慌て終わった青木さんは少し顔を伏せ、耳元から垂れた髪をそっと摘みクルクルと回し始めた。
ああ、可愛い死ぬ。
「あーだかさ、ウチの前でイチャつくのやめてくんねーかな」
呆れ顔で門の向こうから現れた黒坂、相変わらず芸能人みたいな洒落た私服と立ち振る舞いでイケメンムーブをぶっ放している。
そのイケメンさになのか、投げられた言葉になのかわからないが、青木さんの髪をクルクル巻く指が高速になっていた。
「う、うるさい。こ、こっちだってそんな状態のヤツに言われたくないんだけど」
前回同様、やはりご一緒の一ノ瀬さんはその黒坂に抱きついたまま今日もコアラになっていた。
「結羽さん結羽さん、やっと会えましたね。白井さんもお久しぶりです」
俺がわがまま言ったせいで予定がズレてしまい、黒坂と約束した日から一週間待ってやっと今日。
合コンからのバタバタで少し時間が欲しかったんだ、青木さんも一ノ瀬さんもホントにごめんなさい。
そんな罪悪感で少し気まずさがあったが、そんな事お構いなしの一ノ瀬さんが超ハイなノリで俺達を中に招き入れた。おあずけ解除した時のペットのようにめっちゃはしゃいでいた。
家の中に入ると見た目通り相変わらずの豪邸で、案内されなきゃ最悪迷子になりそうなほど。ここまでくると所々に看板が欲しい。
そして前と同じようにデカいリビングの中央のソファに俺と青木さんが腰を下ろす。するとそのタイミングで一ノ瀬さんがソッとお茶を出してくれた。
一ノ瀬さん、今一緒にここまで来たよね?
「いやぁ、暑かったろ?悪ーなまた来て貰っちゃって。透子がどうしても青木さんに会いたいってうるさくて」
テーブルを挟んだ向かいに胡座をかいて座る黒坂、その言葉を聞いてほっぺをぷくっと膨らませた一ノ瀬さんが黒坂の背中をポカスカ叩いていた。
わかったわかった、そーいうの他でやってくれ。
「じゃあ、俺要らなくない?」
「んな事ゆーなよ、シロ居なきゃ俺が困るわ」
「白井さんにだって会いたかったんですよ?」
「それにまあ、青木さんがシロ居なきゃヤダって凄くてさ」
今度は青木さんが勢いよく飛び出して黒坂をポカスカしていた。一ノ瀬さんとは違い湯気が見えそうなくらい顔を真っ赤にしながらわちゃわちゃしている。
俺の天使、相変わらず反応がアニメっすね。
マジで・・・可愛い死ぬ。
俺もうこれ堪能して満足です。
もう帰っていいですか?マジで。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。