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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
214/231

もう全部流されてみようと思いました⑥

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 住宅街の小さな公園の前で怪しく黒光りする高級車がハザードをたてて止まっている。そして夜間の公園で俺達三人が小さな緊張を走らせ佇んでいた。


 通報されなきゃいいけど。


「・・・で、目的はなによ」

「目的?な、なんだよそれ。俺はただこの方が話しやすいかと思って」

「は?まあいいわ、あとさすがにお金にも限界があるから」

「いやだからっそんなのいらないから!」

「はあ?なら何を・・・はっ!?」


 徐に両腕で前を隠す仕草の双子妹、勘違いが甚だしい。


「な、ならせめて私だけにして。柚奈は関係ないでしょ」


 なんだこのエロ漫画的展開。


『はっ!何を言っている、同罪に決まっているだろうが!そうか、なら姉の方からいただこう。まあ安心しろ、お前も後でたっぷり可愛がってやる。ああ、抵抗なんてするなよ?したらお前らが守りたいその大事な家にぜ〜んぶ話すからな!ぐははっ』


 なんてな、そんな悪役やる気も無いし勇気も無い。

 ってか俺がそんな事するとでも思ったのかよ、名誉棄損だ!被害妄想が酷い!いやむしろ望んでいるのか?期待してるのか?『毅然と凛々しいお嬢様ほど実は超変態』なんてのはエロ漫画的には定番だけどさ。


 まあとにかく、正直言ってマジでどーでもいい。


 『呆れて言葉が出ない』を全面に出すように大きくため息を吐き、この状態をどうしようか考えていた。


「な、なによ!」

「瑠奈、おそらく白井さんは私達の事情を知っての事かと思いますよ?」

「え?は?どういう事?なんで・・・まさか、ストーカー!?」


 おいおい、さすがにぶっ飛ばすよ?


「じゃなくてっ、白井さんは聡明で優しい方なんだと思います。だから渡辺さんの耳に入らないように気遣ってここに」


 さすがは姉、こっち方が上手く話せそうだ。


「ま、まあ、その感じだと俺の想像通りなのかな。と言うか普通に考えれば誰でもわかりそうだけど」


 そう言い出した俺を慎重に様子見する二人、口が滑らないようにかずっと黙ったまま。ワンチャン俺が検討外れな事言ったら誤魔化す気なんだろうか。


「あ、あんな高そうな車で専属の運転手がいて『お嬢様』って呼ばれてるし。そんなお嬢様が庶民の男子との合コンに参加なんて許されてる訳ない。しかもその参加者と揉めて流血するほどの怪我させてしまった。些細な喧嘩や怪我ならご両親が手厚く対応してくれると思うけど、それ話したら全部バレるし。だからしょうがなく動かせそう額内で示談、というか口止めしときたかったんじゃないかなって」

「・・・・・」

「まあ、そんな感じ、と言うか全部その通りです。お恥ずかしい。瑠奈もごめんなさい、私の我儘に付き合わなければこんな事にはならなかった」

「それは違う!あたしが暴れちゃったせい!」


 マジか、オイタは姉の方だったのか。


「大丈夫、私がきちんと責任を取ります」

「だから待って!怪我させたのはあたし。それにエーミも怒らせちゃったし」


 ここで黄瀬が出てくるのか。まあいいけど。


 次第に自分が自分がと責任の奪い合いを始めた双子。どっちが犠牲になるか、と思い合いながらの感動のシーン。気がつくと俺は蚊帳の外だった。


 結果出された生贄を俺が喰らう、みたいになってるけど結局俺が悪役やんないといけないの?超やなんだけど。


「お、俺もう帰ってもいいですか?」

「ちょっちょっと待って、まだ決まってないからっ」

「だから私でいいんです。それに白井さんなら私は」


 あぁ、さっきから通行人が変な目で見てくる。

 なんの罰だよ、俺被害者のはずなのに!


 地獄の羞恥プレイに耐えきれず、柄でもなく大きい声でその場の空気をぶった斬った。


「だから俺はもう平気なので何もしなくていいです!お金もいらないし、かっ体とかも、求めてないからっ!」

「でも、それでは・・・」

「はあ?柚奈に魅力がないってゆーの!!」

「いっいやそーじゃなくて」


 終わらねー、もう超めんどくさい。


 もう一度大きく深呼吸した。


「俺達は出会わなかった!だから何もなかった!以上!さよなら!」

「え、はあ?!」

「あっ待って!」


 そして逃げるように走り出してから三十分くらい経っただろうか、気がつくと家に着いていた。


 夜とは言え真夏、玄関を開けると同時に全身からドバッと汗が流れてきた。雑に服を投げ捨て風呂場に直行した俺は、さっきの出来事が全て流れて消えてくれないかとシャワーを強くした。


 何もかもがどうでもいいと思っていた。

 面倒くさがって流されるように惰性で生きていたら結局もっと面倒になる。


 何を選択してもしなくても、結局は間違う方に進んでいくし、それを俺はどうする事もできない。ただキモくのたうち回ってもがくだけ。


 俺はいったい、どこまでキモく落ちていくんだろう。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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