もう全部流されてみようと思いました③
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
少し前を歩く二人の女子高生。俺は彼女達が警察署に入って行くまで見届けようとそのまま付いて行く事にした。
女子高生達はちょくちょく後ろを気にしながら警戒し歩いている。
大丈夫だよ、何かあっても出来る限りやってみるから。
残り五十メートルくらいだろうか、女子高生達の警戒心が強まるのがわかった。
何度も後ろを振り返りながらそわそわしている。
そしてふと目が合ったような気がした。
その瞬間、女子高生の二人は慌てるように走り出し、駆け込むようにそのまま警察署に入って行く。
あぁ、そういう事か。
この暑い中パーカー来てフードを被り前髪で目が見えない。そして暑さでダルそうに歩いている俺。
めっちゃ怪しいじゃん!
まあ無事警察行けたみたいだし、もういいか戻ろ。
炎天下の路上でクルッと反転し来た道を戻り歩き始める。そしてパーカーを脱ぎバッグにしまうとシャツのボタンを全部開けズボンから出した。バサっとシャツを叩き右手で前髪を持ち上げそのまま後ろに流す。そしてバッグをリュックのように背負った。
スマホを鏡代わりにしながらより一層ダルそうに歩いている。
汗のお陰で流した前髪がいい感じに固まったな。こんな陽キャっぽくしていれば、さっきまでの陰湿そうな俺とは思わんだろう。
まあ念のため。もし警察に声かけられたりなんかしたらバイト遅刻してしまう。俺の事だから関係無いって言ってもどうせ信じてくれないだろうし。
ホントにただ心配で行動しただけなのにな。
変質者から彼女達を守れればとそっと離れた所から見守っていたら、むしろ俺が変質者だと疑われた。
まあ、こんなもんだよね俺は。まじウケる。
こういうのはいつもの事、だいたい何でもいつも上手いこと上手くいかない。占いとか信じないタイプだけど『そういう星の下で生まれた』と受け入れるようにしている。
そう思われる俺が悪い、怖がらせてホントごめんね。
こんなダサい俺が悪い。わかってる、だから平気。
いや、本当はちょっと悲しいんだ、それ隠して平気な顔するのもホントはちょっと辛い。情けなくてダサいから誰にも知られないように、そうやって隠して生きてる事すりゃちょっとダサい。
こういう考え自体、ほんとキモいんだよな。
隠しきれないショックを隠すため自問自答を繰り返し、心の中で小さく爆発させながらいつものように消化作業に徹していた。
するといつの間にかバイト先のKFCに到着していて、少し早いけど空調の効いた部屋で時間を潰させて貰おうと休憩室のドアを開けた。
「え?・・・え?なっ、なんですか!?」
椅子に座る金城さんが椅子をガタンっと大きな音をたてながら驚いていた。
なに?そんなに勢いよく開けたわけじゃ無いのに。まあいいや、めんどくさい。
さっきの事や暑さからクールなテンションのまま挨拶だけして更衣スペースへ直行した。
「え?白井君?え待って待って!」
名前を呼ばれて振り返ると、慌てて飛んできたような様子の金城さんが目の前にいた。
「な、なんだぁ白井くんかぁ、もうビックリさせないでよ。どこの不良が入って来ちゃったのかと思ったよ。はぁよかった」
そう言われて陽キャを演じていた事を思い出した。すると若干恥じらいが込み上げてきて慌てて両手で髪をグシャグシャにし、手櫛で前髪を下ろしゆっくりと深く深呼吸をした。そして普段通りの笑顔を作りあらためて金城さんの顔を見た。
「ごめんなさい、ちょっと間違えました」
「え?は?いやいや意味わかんないからっ間違えたってさ、全然別人レベルで違ったし超ー怖い感じだったんだけどっ」
「そ、そうですか?そこまでじゃ」
「ホントにホントにー!目とかこんなんだったし」
指で目尻を引っ張る金城さんの変な顔が目の前にある。
俺マジでそんな顔してたんすか?やべーな。
そして俺の肩を掴んだ金城さんは、なんで?なんで?と必死な顔で問い詰めてきた。
あーこれ、めんどくさいやつだ。
どうしようかと困っていた所、ナイスなタイミングでドアが開くとそこに居たのは紅林さんだった。
「えっとー、なんて言うか、お邪魔でした?」
頼んでない。めんどいのおかわり頼んでないんすけど。
ホントにもう、なんなの今日。勘弁して。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。