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恋愛はSEXだと思ってました。  作者: 来栖 サナ
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ちゃ〜んと出会いました⑧

はじめまして。

初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。


実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。

粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。

読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。


それと

貴重な評価やブックマークありがとうございます泣

 痛い・・・さっきよりもずっと痛い。


 二発目のビンタ、さっきと同じ左頬にさっきとは違う痛みを残し今も後を引いている。


「瑠奈っ!」

「あっ!?・・・ごっごめ!そんなつもりは」


 頬に触れた手のひらが真っ赤に染まっていた。


 ビンタの際に爪が頬を抉っらしい。ズキズキと痛みが消えない、この痛みは新しい。そして流れる血と一緒に俺の感情が溢れ出してしまっていた。


「・・・何も知らないくせに」


 必死に謝りながらハンカチで俺の頬の傷口を抑えようとする双子姉、妹の方は思わぬ流血事で動揺し固まってしまっていた。


 それでも一度出してしまった感情は止められなかった。


「そんな一方的な理解で分かった気になってんじゃねーよ、自分が正しいと思いたいだけだろ?そんなに自分が大事かよ、そんなに自分の都合のいい感情だけが大事なのかよ!お前が言う『気持ち』ってのはお前が正しいと思いたいだけの自己満じゃないかっ!」

「なっ!・・・い、言わせておけば!」


 仲裁に入ろうと双子姉が何やら頑張ってくれているみたいだけど、俺達にはもう見えていなかった。


「あんたみたいにチヤホヤ浮かれてるヤツにはわかんないのよ!ホントの気持ちってゆーのはもっと繊細なの!繊細で複雑でっ、儚かったり尊かったり!いろんな人のいろんな想いがあってっ!」

「だったらっ!!」


 話しを無理矢理切るように言葉を吐いた。

 言ってる事は本当に正しい、それは俺がずっと大切にしていたことだから。


 それでも誰とも分かり合えなくて苦しんできたこれまでがあった。それなのに一番大事にしてきた心を他人に諭されているような、俺の人生全て否定されたようなそんな気がして苦しかった。


「だったら・・・、そこまで考えてくれるなら・・・、なんで、なんでそこに俺の気持ちは入れてくれないんだよっ」


 捨て台詞、そして走り出す俺。

 年下の女子と口喧嘩して負けて逃げ出す俺。


 カッコ悪い、情けない、ダサい、キモい

 そんな俺なんて・・・死んでしまえ!


 泣きそうなほど、胸が痛くてたまらない。

 暑いのが嫌なのに走っている。

 駆け込むように電車に乗り、車内の空調に涼みながらゆっくりと冷静になっていった。


 そしてまた後悔に押し潰されそうになる。


 あの双子妹は正しい。

 間違っているのは俺。


 たしかに半ば無理矢理に連れてこられた合コンではあった。でも少しは良い出会いがないかと期待していたのも事実。

 そして『彼女』と言う存在が怖くて逃げてるこの状況も事実。


 ホント上手いこと俺はいつも何かから逃げたくて、でもいつも逃げられない。逃げちゃいけないから逃げさせてくれない。だからだらだらとずるずるとクズ道を進み続ける。


 まさかこんなトコで黄瀬と繋がるとは。

 言われて当然だよな。


 気落ちマックスで帰宅すると、そこには天使が待っていた。


 最上級の笑顔でいつも俺を迎えてくれる茜。

 そんな茜に俺はいつも甘えっぱなしだった。


「茜はいつもお兄ちゃんにたくさん幸せ貰ってるから、茜はいっぱい頑張らないといけないの」


 多分俺がどれだけクズでも茜はそれでもいいよと言ってくれると思う。

 その気持ちが伝わる度に苦しくなる。胸の痛みを誤魔化すように無心で茜を抱き続ける。


 本当に、とんでもないクズだよ俺は。

ご覧いただきありがとうございました。

恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。

むしろそれで勉強して成長したいと思います。


投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。

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