ちゃ〜んと出会いました②
はじめまして。
初心者なので雑で汚い作品です。ごめんなさい。
実体験を元にする事で主人公の心情をリアルに描けたらなと思って頑張って書いています。
粗末な作品です。恥ずかしいばかりです。
読んで頂ける寛大な方々へありがとうございます。
それと
貴重な評価やブックマークありがとうございます泣
中三の時、バスケ部には月水金だけ参加していた。当時の俺は既におかしくなっていたけど、バスケ部の活動をしている時は何故か純粋な気持ちで汗をかけた。
俺を入れてたった五人の部活動、本当は体育館でもっと多くの生徒が活気盛んにボールを弾ませていたけど、下手な俺達は多分邪魔だったんだろう。
それでも本当に楽しくて充実した時間だった。
運動センスのある笹原君はどんどん成長していくし、女子三人も素直で一生懸命だった。
「去年俺がキャプテンになって、マリコはマネージャーになったんす。田中さんも頑張ってるし桜谷さんは今ウチのスタメンなんすよ、桜谷さんの得点力やべーんすよ!」
いやぁ、みなさん頑張ってるようで。こんな俺でごめんね。もう話し掛けなくてもいいからね。
するとポンっと背中を押され俺の前に出てきた桜谷さん、その後ろで彼女がニヤニヤとしながら笹原君の腕を引いていた。
「あっ、すんません。俺らちょっと買いたい物あって桜谷さんと待ってて貰ってもいっすか?」
そう言って俺の返事を聞かずに二人は行ってしまった。
見え見えのアシスト、これが試合なら俺でもカットできそうだ。
ちなみに、俺はテンプレ的な鈍感主人公とかじゃ無いのでそういう意図読み取れちゃうけど大丈夫ですか?
てか、え?そうなの?桜谷さんそうなの?一応早まった解釈しないように気を付けるけど、え!そうなの?
「えっとっ、あっ、あのっ!・・・久しぶりです」
「えっ?あはい、久しぶり」
「・・・え、えっと。りか、じゃなくて私今スタメンに選ばれて」
「うん、そうみたいだね。本当に凄いよ」
一人称は名前なのかな。褒める度ブンブン頭を振るとこ相変わらずでちょっと可愛い。
「先輩が教えてくれたシュート、毎日ずっと練習してたんです。よく入るって褒められて、ポイントゲッターとか言われちゃって・・・嬉しいけどちょっとプレッシャーも凄くて」
そうだよな、精神面鍛える練習はメニューに入れてなかったよ。予想を超える成長で嬉しいけど。
「でもそれも桜谷さんが努力して掴んだものだよ」
褒めれば褒めるほど、感謝の言葉が返ってくる。なんだこの終わらないループ、ウケんな。
「でも次の試合で終わりなんですよね。多分関東は通れないと思うし、そしたらもう受験。なんだかちょっと寂しい感じもします」
「そっか、でも悔いが残らないようにさ『いつもどんな時も最後まで全力で』って、最後って思うならそこに全部ぶつけてくるといいよ。応援してる」
「・・・はいっ!」
口八丁とはこの事だろうか。
なんとも綺麗に先輩後輩のワンシーンを描く事ができた。ホントの俺なんて、ただのぼっち練のプロなだけなのに。
でも桜谷さんの背中押せたなら、まあいいかな。
「そーいえば先輩は東高ですよね、あそこバスケ部ありましたっけ?」
あ・・・そうだどうしよ、なんて言おう。
あぁお腹痛い、見栄張って先輩ズラするんじゃなかった。
「えーっと、えっとね、その。ちょっと、家の事情で引っ越して、まあすぐ近くなんだけど。それでちょっと遠くなっちゃってさー、で結局は四葉に転校したんだ」
「四葉・・・ですか?」
「そ、そう!それで転校で中途半端なっちゃったから部活も入らなくてさー、はは」
「そうだったんですね。そっか四葉か、四葉ですか」
その後、四葉高校についての質問攻め。何に熱が入ったのか会話を続けるにつれ気合いがオーラとして目に見えそうなくらいだった。
「今日は会えて本当によかったです!たくさん話もできて嬉しかったです!ありがとうございます」
深々とお礼を言った後、二人を追って行ってしまった。
本当に素直でいい子だよな。俺も元気貰えたし、会えてよかったよ。ありがとう。
茜に似た容姿とその素直さでとても癒されていた。そしてスマホを取り出し時間を見ると、ちょうど十一時。そしてメッセの嵐だった。
真夏の炎天下、一番嫌いなそんな日に一番嫌いな事。そう太陽に焼かれながらのこんなダッシュだ。
ご覧いただきありがとうございました。
恥ずかしいばかりの雑な作品と罵ってください。
むしろそれで勉強して成長したいと思います。
投稿は不定期になります。日々少しずつ時間を作って書いています。素人なので進捗や出来に関して悪くなる事がありますのでご了承下さい。