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第18章

 船上のジョンソン談:


 「・・・妻のルシルと、俺のおいのガス・ジョンソンと俺の3人で、モントリオールを出航したんだ。それは長く、つらい旅だったが・・・もう、後戻りはできなかった。」


 大西洋たいせいようを航海中、白い波頭なみがしらを立て、荒れ狂う海・・・。


 ジョンソン談:


 「ルシルは、船酔ふなよいのために、甲板かんぱんにも出られない。結局・・・俺たち3人は、客室から一歩も出なかったんだ。」


 ふたたびジョンソン談:


 「・・・そのうちに海がぎ、波がおだやかになり・・・カモメも飛び始めて、フランスのル・アーヴル港が近づいてきたよ。」

 

 「あぁ・・・群衆の中に、憲兵けんぺいの姿が見える。また逮捕されるのか・・・?」


 「そのとき、叫び声が聞こえたんだ。『みんな・・・ジョンソンがきたぞ!』『フランスへようこそ、ジャック!』『ハロー、ジャック・ジョンソン!!』ってね。」


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ジョンソン談:


 「税関の役人が、握手を求めてきたよ。 ・・・これで、ひと安心だ。」


 そして彼はまた・・・


 遠くを見るような、それでいて、希望に満ちた、キラキラとしたまなざしで、こう述懐じゅっかいする。


 「パリでは、誰もがのんびりしていた。人々がみんな楽しんでいた。 ・・・俺は、心の底から自由の味を味わったんだ。」

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