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第17章

 ・・・2週間後、ついにジョンソンに判決が出た。


 その判決文が、彼の耳に響く。


 『有罪 罰金1000ドルと、101日間の拘置こうち』。


 裁判所を出て、車に乗り込む彼の表情は暗い。


 ジョンソン談:


 「・・・あの女は、俺になんてことをしたんだ。嫉妬しっとだ。みんな・・・俺をねたんでいるんだ。」


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 そんな中、巡業野球チームの『ブラック・ジャイアンツ』のフォスター選手が、ジョンソンを誘ってきた。


 「・・・どうせアメリカじゃあ、黒人にチャンスはないぜ。今のうちに逃げろ。」


 そのとおり。


 このままアメリカにいたところで、彼を待ちうけているのは「冷たい牢獄と多額の罰金」なのだ・・・。


 陰謀いんぼうとスリルに富んだ計画が、ジョンソンの冒険心を刺激した。


 「野球帽にバット」という姿に変装した彼は、発車間際の汽車に乗る。


 ・・・あのジョンソンだと気づく人間は、だれひとりいなかった。


 ♪ お前は黒人だ。 ・・・黒人なんだぞ。花は、咲くうちに咲かせるもんだ。


 ・・・そして、カナダのモントリオールから、船で安全な世界へ。

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