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第16章

 市長は、公然と『あく』を弾劾だんがいし・・・


 ジョンソンのカフェを閉店に追いやった。


 ・・・母と過ごす、陰気なクリスマス。


 ジョンソンの愛人の『ルシル・カメロン』も勾留こうりゅうされ、シカゴっ子に話題を提供した。


 ジョンソン談:


 「・・・心の安らぎは、どこにもなかった。」


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ジョンソンは、「白人奴隷法違反」とい罪状で逮捕されたが・・・


 その4日後には、保釈金ほしゃくきんを積んで釈放される。


 またまたジョンソン談:


 「・・・俺は、まだまだ闘うぜ。」


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ・・・母の家での祝典しゅくてん


 釈放されたルシル・カメロンと、ジョンソンの結婚式である。


 そんな中、いよいよ、「ジャック・ジョンソン悪人説」が確立することとなる。


 告発する人々も増える・・・。


 新妻ルシルの証言もむなしく・・・ジョンソンは、被告席に立たされることになった。


 ・・・合衆国 VS ジャック・ジョンソンの闘いだ。


 告訴状は次の通りである。


 『州境を越えた売春行為』


 『誘惑』


 『変態行為』


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ジョンソンの以前の白人妻の、『ベル・シュライバー』が出廷しゅっていする。


 「・・・あなたは、ジャック・ジョンソンとは顔見知りなのか・・・?」


 「イエス。」


 「・・・どの程度の関係?」


 「妻でした。」


 「カリフォルニアには、あなたはいたのですか?」


 「ええ。」


 「目的は?」


 「・・・ジョンソンとスタンレー・ケッチェルの試合を観るため。」


 「拳闘けんとうファン??」


 「いえ、別にそういうわけでは。」


 「他にあなたがいた場所は?」


 「ニューヨーク、ピッツバーグ、それにミルウォーキー。」


 「・・・では、あなたがカリフォルニアで働いていた場所の名前は?」


 「・・・エバリー・クラブ。」


 「そこは・・・つまり・・・?」


 「女・・・『女のやかた』。」


 「仕事の相手は・・・?」


 「・・・男。」

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