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マウスバンバンドリウス

(´-`).。oO

そろそろ4月も終わりだ

学校には通えている

土人語もある程度は聞き取れるようになり授業には困らないようになった

友達は自己紹介のせいで出来ず、日常会話が出来るレベルなのかまだ不明だが、結果的にチックを隠せているので良しとしよう

「安藤!ちょっといいか!」

授業も終わり帰ろうとしていたところ、担任の室井に呼び止められた

「知ってるとは思うがうちの学校は部活に入ることが義務でな!クラスの皆はほぼ部活に入ってる!まだ焦らなくていいがゴールデンウィーク明けには決めて欲しい!今日見て帰ってくれ!」

と言われ活動場所と写真と軽い紹介の載ったパンフレットを渡された

部活動か…入るなら運動部だろうか…俺は中学時代ろくに部活に行ってなかったが体育祭の選抜リレーに選ばれるレベルには足が速かったのだが…

とりあえず席に座り上に乗っていたアトピーの粉をサッと払いパンフレットを捲るとサッカー部野球部テニス部等々華型の部活の名前が目に入る…パソコン部や華道部等なかなかニッチな部活もあるが…室井はパソコン部の顧問なのか…ここだけは避けよう…

細かく読み込んでいると移動で騒がしかった教室も静かになった…とりあえず学校を回ってみるか

廊下にでると早速突き当たりの教室が騒がしい

窓越しに軽く見てみるとブラスバンド部だろうか、顔より大きな金管楽器を女子が拭きながら準備している

楽器なんてチックのせいでできるわけが無いし…興味もない


その後も学校中を回ってみたが俺に見合う部活はなく靴を履きグラウンドに出た

陸上部やサッカー部野球部が狭いグラウンドをさらに細かく分け必死に練習していた

こんな狭い中で練習して何になるんだ…

田舎は土地はあるはずだろ…

どの部活もあまり良くは映らない…体育館にもとりあえずは行ってみようと思うが…ゴールデンウィーク明けまでか…

グラウンドから体育館に繋がる渡り廊下を歩いていると

ポロンポロンブチ

「またやってしもた〜」

ギターを弾いている醜く黒ずんだインド顔のチビがいた

自分の上半身より大きいのに必死に抱えて練習している

恐らく後ろの席の石井だろうか、名前が近く出席番号2だったのでなんとなく覚えている。

顔は吐き気を催すレベルだがよく周りに話しかけに行っている人気者だ、俺は話しかけられたことないが

真剣な顔がかえって普段より全体の歪みを産みより笑いを誘う

プー

笑いを我慢していたがその緊張で口からオナラが出てしまった

「お!同じクラスの安藤くんやん!どしたん!」

…見つかってしまった、無視は…良くないか

「部活動の…観察中だ…」

「そういえばうちのクラスの数少ない帰宅部やったね!実は僕もなんよな〜」

確かにパンフレットの中に軽音楽部はなかった

「アニメ見て音楽に目覚めてな!やりたかったんやけど南校は軽音部無いし家で練習しても義郎がうるさいからしょうがなく運動部入ったって嘘ついて隅で練習しとるんよな〜」

軽い動機だな…だが人目を気にせず練習する度胸と根性、人気になる理由もわかる

「安藤くんの声久々に聞いたけどやっぱいい声しとんな!てか君自己紹介で歌いたいとか言ってなかった?部活…探しとるんよな?僕と一緒にバンド部作って歌おうや!」

よく見てるな…さすが陽キャ…まああれだけ目立つと記憶にも残るか

「無理だ…バレてるとは思うが…俺には障害が…んあ!」

誠意には誠意で答える、俺のポリシーだ

これでもう誘ってこないだろう…体育館に…

「実は、僕にも悩みがあってな、弓道やってたんやけどそのせいで発達しすぎた指と弦を思い切り引いて仕舞う癖で弦をスグちぎってしまうんよ…」

土人は恐ろしいな…手で太鼓でも叩いてた方がいいんじゃないのか…

「でもな!僕は諦めん!先生にもメンバー集めて軽音したいっていったら掛け持ちで顧問することも考えてくれた!」

室井が顧問かよ…絶対嫌だが…

「断る…他を当たってくれ…」

振り切り歩き出した、早く部活を見切って決めてしまわなければいけないんだ

顔面濁流ガンジスにこれ以上付き合ってられない

「…安藤くんチックなんよな?歌いたいんよな?俺に考えがあるんやけど」

考え…動悸がアニメの人間の…聞いてみる価値は…あるのか?

「チックは緊張するから出るんよな、人前にでるバンドなんて特に厳しいかもしれん。俺も醜いこの顔がコンプレックスでまともにバンドをするのは怖い…でもなあるんよ全てを解決する方法」

「何だ…」

「ヘヴィをやるんよ」

アニメが動機の奴が?正気か?

「ヘヴィなら奇抜な格好で顔も無理なく隠しやすいから緊張を避けられるし、僕も醜い顔を隠せる。シャウトを多めにすれば吹っ切れて歌えると思う。弦は極太のものを使うから悪癖も解決する。2人とも幸せになれると思うんよ」

決めつけているがそんな簡単に出来るものなのか…?ヘヴィで他のメンバーを集められるのか…?だがやってみる価値は…

「俺は先生にゴールデンウィークまでにメンバーが集まらないなら諦めて今ある部活に入るように言われとる、よかったら考えて欲しい」

人気者が本気で頭を下げている、教室でよく話しかけに行っていたのもバンドメンバーを探す目的もあったのか、彼はきっと真剣だ

「考え…させてくれ」

頭を下げる石井に軽く会釈し体育館に向かった

中の部活もやはり狭い体育館で窮屈そうに部活をしており…あまりよく見えなかった

考えが纏まらぬままパンフレットにもう一度目を通しながら学校を後にした…この先どうするか…


ゴールデンウィークが開けた

休み中は特にすることも無く格ゲーをしたり小説を書いていたら気づけば終わっていた

入る部活は…決めた

休み明けのなんとなく重たい体を引きずりながら学校へ向かう

ボーッとしていると気づけば学校だった

下駄箱の場所がなんとなく思い出せずもたついていると

「おはよう安藤くん!決めてくれた?」

石井が後ろから抱きついてきた、休み明け早々汚い顔を見て気分が悪い

「ああ…お前に…乗るんあ!」

「ほんと!放課後先生に一緒に言いに行こうな!」

嬉しそうにかけて行った…クラスメイトなんだから置いてくなよ…

俺はやっぱり…歌ってみたい…もう二度と中学の打ち上げのようにはなりたくない…

ガンジス川の藁をも掴む気持ちだ、これから…頑張ろう

いつもより少し長く感じた学校も気づけば放課後だ

「安藤!石井!部活は決めたか?」

室井だ、不摂生だったのだろう、休み明けで肌がいっそう汚くなっている

「石井と…音楽をやる」

「安藤くんと音楽やらせてください!」

「おおそうか!実は3人必要なんだがな〜もう1人音楽をやりたいってやつが別のクラスにいてな!今から連れてくる!」

ドタドタ出ていった、教師が走るなよ

「こいつだ!よろしく頼む!俺は話通してくるからまた明日な!」

室井が連れてきたのは…肌が黒く奇形の猿のような顔の…岡山はこんなやつしかいないのか…

「僕の名前は川瀬蓮人!w実は先週会話聞いちゃったんだけどさ!キモいヘヴィとか無理!wてか君チックなのにボーカルやろうとしてるんでしょ?綺麗な声の僕がやるからさwお前はバンバン太鼓でも叩いてろよ!」

( ¯ᒡ̱¯ )

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