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プロローグ

蚕蛾の可愛さに耐え切れなくなって書きました

お手柔らかにお願いします

ほぼ全て地の文となっていますが次からは会話がでます

世界はいつだって理不尽に満ちている。

よくこういう事が言われるがその通りだと思う。

まず生まれる時点からして脱落者が出たり疾患を持って生まれる人たちがいる。

次になにも異常を持たなかったとしても生まれた家庭によって格付けがなされる。

そして次に才能によって分けられる。

才能があるやつは上に行きない奴は落ちこぼれていく。

努力をすれば才能なんて関係ないとはよく言われるがそんなことはない。

努力でどうにかできる奴は”努力する”才能を持っている奴だけだ。

結局は才能なのだ。

とまあここまで長ったらしく垂れ流したが何か言いたいことがあるのかと言えばそんなものはない。

ただ少し現実から逃避したかったのだ。

自分が世界と共にただの人間から変化してしまったという事実から。





始まりは少しさかのぼる。

初めて世界が変化したのは今から1年前のことだった。

突如として空想とされていた怪物たちが出現して暴れだしたのだ。

この事は世界中に瞬く間に報道された。

幸いその時に出現した怪物たちはそれほど強くなく軍隊が出動して解決された。

だがその後も連続して一定の場所に怪物たちが出現した事から学者を派遣して調査が行われた。

その結果俗に言うダンジョンと呼ばれるものが発見された。

そこからは国が立ち入り禁止にして慎重に行動していたら怪物たちが氾濫を起こして…というお決まりの流れを辿った。

それをきっかけに世界はダンジョンを人類の敵と認定し見つけ次第破壊するように取り決めた。

次の変化はレベルアップとスキルだ。

ダンジョンの怪物たちが氾濫を起こした後、怪物を殺した人々の中からレベルが上がった、スキルが見れる等という報告が上がりだした。

これらはダンジョンの事もあり迅速に検証され、これこそが人類が怪物たちに容易に立ち向かえるシステムであると世界に発表された。

余りにもご都合主義故にデメリットがあるのではないか、等という声も上がったが[現状、そのような事は確認されていない]として黙殺された。

そして日に日に増加するダンジョンに軍だけでは対応しきれなくなった各国は"冒険者"という制度を導入した。

要は一般人の中からダンジョンに潜る人間を募集したのである。

ダンジョンから回収された素材が今まで地球で確認されなかった素材であり、それらは大金を産むというプロパガンダの効果もあり応募者は大量に居たそうだ。

結果としてこの制度は今のところ死者を大量に出すだけに終わっているらしい。

とはいえ怪物たちの氾濫を未然に防いだり軍だけの時よりも攻略速度が上がっているため全くの無駄というわけでもないらしいが。

現在確認されているダンジョンは大小合わせると300を超えるらしい。

その内、わが日本国で確認されているダンジョンは山形の"絡繰り仕掛けの世界"、静岡の"富士樹海"、金沢の"肉食植物園"、滋賀の"絶湖の楽園"、瀬戸内海の"浮遊する孤島群"、高知の"触手の森"、熊本の"嘆きの墓"、屋久島の"神聖なる自然"の8個である。

どこもここ半年以内に出現したものであり今のところ氾濫は起こっていない。





さて、ここまでは今まで起こった変化を上げてきたがそろそろ俺の身に起こった変化を説明せねばならないだろう。

一言でいえば、俺はどうやら"ダンジョンマスター"になってしまったらしい。

都市伝説的なノリでダンジョンマスターは人間が変化したものであるという噂があったがまさか本当のことだとは思わなかった。

とはいえこのままグダグダ現実逃避しているわけにもいかない、俺は人類の敵になってしまったのだ。

こっちが危害を加える気がなくても向こうはこちらを殺しに来るだろう。

俺だって死ぬのは嫌だ、人間に危害を加えるかどうかは置いておいても殺されないようにはしなければならないだろう。

とりあえずダンジョンマスターが何をできるかを知るべきだ。

そう思い、俺は自分のステータスを確認することにした

ステータスは確認しようと思うと目の前に画面が現れ、そこで確認することができる


-------------------------------------------------------

名前:二見 宥(ふたみ ゆう)(変更可能)


種族:ダンジョンマスター


スキル

ダンジョン管理者権限LV1、妄想LV2、依存体質Lv1


所属ダンジョン

ダンジョンNo.329

-------------------------------------------------------



これが俺のステータスだ。

人間であったとき時と違うのは"ダンジョン管理者権限"というスキルが増えていることだ

おそらくこのスキルを使ってダンジョンを作っていくのだろう。

…しかし、解説してくれる人がいたりスキルの詳細を知れたりはしないのだろうか?

これでは余りにも不親切だ。

とはいえ嘆いていても仕方ない、スキルを使ってみることにした


《ダンジョン管理者権限の使用を確認しました、チュートリアルを始めます≫


…意外と親切なのか?これは


《まず初めに、ダンジョンマスターとなられた事をお祝い申し上げます。

このチュートリアルではダンジョンマスターについて解説した上で初期設定を決める事となります。

まず初めに、ダンジョンマスターという存在について解説します。

ダンジョンマスターというのはこことは異なる世界から来た来訪者が人類を鍛えるために無作為に選んだ、人類に試練を与えて最終的に踏破される、踏み台の事です。

簡単に言えばMMORPGなどに存在する経験値クエスト、そのようなものです。

どうして来訪者がこのシステムを作ったのかは私は知りません、ただ必要に駆られた事であるようです。

あなた方は行動に制限がついており、必ず人類に試練を与えなければなりません。

逆に言えば人類に試練を与えさえすれば他は制限がかからないので何か自分なりの目標を設定して行動するのをお勧めいたします。≫



…いきなり情報をぶっぱされて頭が追い付いていないが、要約すると

『君は光栄にも人類の踏み台に選ばれたんだ!頑張って人類をいじめてその末に殺されてね!それまでは何してもいいから!』

ということなのだろう。

目標…、目標か

考えておこう



《それでは初期設定に入らせていただきます。

まず最初に宥様のダンジョンですがダンジョンマスターになった時の周囲の環境を受けて山がベースとなります。

次に、宥様が召喚出来る怪物の系統を決定します。

虫類に決定されました。

召喚出来る怪物の系統に合わせてベースに改変がかかります。

最後にボーナスを選択してください。≫


ボーナスの候補として表示されたのは下の4つだ


・パートナーモンスターの生産

・攻撃レアスキルの贈呈

・生産レアスキルの贈呈

・その他レアスキルの贈呈


レアスキルの贈呈はそのままの意味なのだろう、その他というのが気にはなるがこんなところで博打を打つべきではないだろう

パートナーモンスターとはなんなのだろうか?気になって調べてみようとしたが詳しいことは何も表示されない、やはり不親切なつくりである。

さて、ここで俺は何をとるべきだろうか。

まず攻撃レアスキルとその他は除外だ、昨日まで一般人だった自分が攻撃系のスキルを持ったところで役には立たないだろう。

その他はさっきも言った通りこの状況で不安定なガチャをするつもりはない。

残るは生産スキルとパートナーモンスターだがどうするべきか…。

生産スキルは確かに有能だろう、弱い怪物でも強い武器を持たせればそこそこの戦力にはなるはずだ。

だが虫類に装備可能な武器となると限られてくるだろう、やはりこれも分の悪いガチャと言えるだろう。

となると選ぶべきはパートナーモンスターだろう。

パートナーというぐらいなのだから最低でも忠誠心はあるだろうし、もしかしたらアドバイスをくれるかもしれない。

何より話し相手が欲しい、この思いが強かった。

なのでパートナーモンスターを選択することにした。


《パートナーモンスターですね、初期設定完了後出現いたします

以上で初期設定は完了となります。

それでは良いダンジョンマスター生をお送りください。》

人がいないと生きていけない蚕蛾ちゃんマジ深窓の令嬢

アラクネとかも考えたのですが蜘蛛とかだと種類によってはメスがオス食べちゃうからなぁ…っていうので今回は没に

皆さんの好きな虫はなんですか?

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