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夢のかけら  作者: 高原 涼子
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 今日は弘夢と俊と三人で待ち合わせた。

 デートの邪魔になるんじゃないかなって誘われた時は遠慮したんだけど、邪魔だったら誘わないって言ってくれるのは嬉しい。

「無理やり誘ったけど、恒は買い物とかする予定ある?」

「和己のクリスマスプレゼント買いたい」

 弘夢の言葉に答えると、もうそんな時期かと呟いた俊がだったらと言葉を続ける。

「だったら悠ちゃんからのお誘いもあるから、その分も準備しとく?」

 クリスマス当日は家族で過ごしたり恋人と過ごしたりするから、終業式の日の学校帰りに悠さんの家で集まるって聞いてる。

「そっちのプレゼントってどんなの用意したらいいのか見当もつかないんだけど」

「みんなで一つずつ持ち寄りだよ。

 悠ちゃんに預けたら番号つけて最後にくじ引き。ちびっこたちのが当たる場合もあるからね。だから金額も千円以内って決まってるんだ」

 弘夢の説明に頷いて、そっちの買い物も今日済ませることにした。

「じゃあ、持ち寄り分は被らないように相談したいし、一緒に買い物して、和己へのプレゼントは一人で探したいんだけどいい?」

 そうすることで二人もデートできるだろうと思ったんだけど、弘夢たちもそれぞれ別行動でお互いのプレゼントを選ぶことにするらしい。

「恒は帰りが遅くなっても平気?」

 唐突に俊に聞かれて頷いた。

「じゃあ買い物終わったらカラオケ行こう」

 おそらくここまでが予定に入っていたんだろうなと簡単に推測できる笑顔の俊に断れるわけがないよね。




「持ち寄る分は、小学生が喜びそうなものを選んでおけば間違いないよ。自分たちが使わないものが当たっても、あげたらいいし」

 二人のアドバイスはその一言だけだったけど、なんとなくわかる。

 普段だったら絶対に足を踏み入れることのないファンシー雑貨の店に入ると、そこはキラキラした可愛らしい商品で溢れかえっていた。

「ここで選ぶと女の子向けしかないような気がするけど」

「基本ゆりちゃんと沙矢ちゃんが貰ったら喜びそうなものを探していけばいいんだよ。ちびっこたちはお姫さまたちが大好きだから」

 徹底的にレディファーストを叩き込まれてるからねとさらりと弘夢が言って笑う。

 なるほどと納得してはいけない気もしたけど、みんなが平和ならそれでいいのかな……。

 いろいろ見てまわって、俺たちはそれぞれプレゼントを探す。俺が選んだのは中に人気キャラクターの人形が入っているスノードームだ。結構可愛くて、もし自分が貰っても机に飾ってもいいかもしれない。

 一応お互いに選んだものは秘密にして、会計が終わったところで昼ごはんを食べることにした。

「今更な話、したいんだけど」

 俊の言葉に首をかしげると、

「文化祭の時の服を、悠ちゃんからプレゼントされたりした?」

「……悠さんからプレゼントじゃなくて、和己が買取したって言ってた」

 その後のあれこれやその時にうっかり流されてやらかしたことは、過去のことにできないのがせつない。今でもたまに着てほしそうにしてるのが多分本気だから怖い。

「なんとなくいろいろ察した」

 弘夢と俊の二人から憐れむようにガンバレって言われて、いたたまれない気持ちになった。

「俊は悠さんから貰って、それどうしたの?」

「……秘密」

 なぜか弘夢がにっこり笑って話を終わらせる。なんとなく触れてはいけない気持ちにさせられた俺も、話を切り上げることにした。

 ご飯の後はそれぞれ別行動でプレゼントを探すことにして、一時間後の待ち合わせ場所を決める。もしも遅れそうな時は連絡することにして、一旦別行動になった。

 とはいえ、俺は何を買うかは決めていたから、後は和己に似合いそうな色合いとか考えるだけだったんだけどね。今まで誰かのために真剣に考えてプレゼントを探すことなんかなかったから、すごく楽しくて、あれこれ悩んでいたら一時間なんてあっという間に過ぎていた。

 二人と合流して、カラオケに行く。

 時間ギリギリまで目一杯遊んで、楽しい休日を満喫した。

風邪ひいてしまって、今週は無理かなと思ったけど、なんとかキリのいいところまで。

たまにはこんな風に友人たちと過ごす一日もいいなあと思います。

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