椿さん絶体絶命!?〜今日の占い最下位でした!スペシャル〜
今回でひとまずシリアスは終わります!!
お付き合い有難うございました!!
「椿さん!!早まっちゃダメです!!!」
僕はそう叫びながら勢いよくドアを開けた。
僕は唖然とした。
「・・・・私、自殺なんか考えていませんわ。ただ・・・頭を冷やそうと思って・・・・」
椿さんはふうと息をゆっくりはき、フェンスにもたれた。
ギシっという音がした。
「私は、過去を忘れるために、仕事をずっとやってきた。倒れるほどに・・・」
またギシっという音がした。
「ねえ、・・・貴女の初恋の人はこの人じゃない・・?」
そう璃紗さんは写真を見せた。
僕じゃないのか・・・?
「・・・貴女が勝手に勘違いをしてこの子の名前を彩氏也 瑠斗だと思い込んだ。」
僕はパズルが解けた気がした。
なぜ、僕が椿さんの記憶を一つも覚えていないのか。
僕は元から椿さんを知らなかったのだから覚えているはずもない。
「そんな・・・・」
椿さんは青ざめた・・・・
______ギシ・・・ギシギシ!!!!!!_______
ものすごい音が聞こえた。
見ると椿さんの姿とフェンスが見当たらない。
しまった!!!この校舎は古い・・・
そんな事を考える暇もないはずなのに考えてしまった。
「た助けて!!」
そんな声がして我にかえった。
その声のほうに行くとフェンスは下に落ちていて最上階の窓枠に足をかけていた。
いまにもバランスを崩しおちそうな状態・・・・
僕は椿さんに手を差し伸べた。
「早くつかまってください!!!!」
そうせかすとおどおどした椿さんが手をゆっくりと伸ばした。
その瞬間・・・
椿さんがバランスを崩し、窓枠から足が外れた。
僕はどうやったのか分からないけど、椿さんの手を瞬時につかんだ。
後は大丈夫。僕は意外と腕力があるのだ。ひょいと椿さんは持ち上がり地面に着地した。
「あ有難う御座います。」
今は椿さんの顔が涙で歪んでいた。
後ろを見ると璃紗さんが力抜けたように地面に座っていた。
「瑠斗って・・・以外と腕力あるのね・・・」
璃紗さんがまだ信じられないというかのような顔をしていた。
「よく言われます。」
「今回は手伝えなくてごめんなさい。」
璃紗さんが申し分けなさそうに言った。
「いいえ。それが普通の反応でしょう?」
と僕が言うと
「じゃあ貴方は普通じゃないわね」
と言った。
「あ・・ゴメンなさい」
ふと、自分の言った事に気づいたのか口を押さえた。
そうして今日は家に帰った。
END
で終わるはずもなく!!!!!
その後僕たちは先生方にた〜〜〜〜っぷり怒られた。
まず、璃紗さんは 不法侵入&不法物を学校に持ってきたことについて怒られた。
僕は授業サボり&フェンスの破壊。
椿さんも僕と同じくサボり&フェンスの破壊。
なぜか僕は先生に「女の子達に変な事をさせるな!!」と意味不明なお叱りも貰った。
トホホ・・・今日は最悪ですな・・・
次回は椿さんが恋をする!?編です。
皆さんの予想を裏切りながら書いていきます(笑)
やっぱりレビュー(感想&評価)プリ〜〜ス!!
では アディオ〜〜ス。