↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
22/24

第22話 ブリーフフルコンバットモードなのか?

 俺の右手の掌の上には、意味不明に青白く輝くホカホカのフェンリルの糞…。

 そして自信満々のルパルパのドヤ顔。

 ルパルパの鼻からフンスと息が吐きだされる。


 なんなんだその自信は?


 これは、魔法のうんこか何かなのか…。


 『マスター、ブリーフフルコンバットモードに移行します。』


 は?


 ブリーフなんだって…?

 

 俺の履いているブリーフの背面がシャキーンと解放される。

 なんだ、ケツが熱い?


 『ブリーフのフォトニックコンピューティング演算機能をフルクロックモードに

 移行、身体構造場導管接続オールグリーン、電子雲干渉開始。』


 俺のブリーフが低いうなり声を上げ始めた。

 電子臭がする。

 俺の股間から青白い光の放電が鋭い筋のように発生し始める。


 全身がチリチリと焼けるように熱くなる。

 いや、産毛が燃えているのかもしれない。

 VIOルパルパエステを検討しなくていいかもしれないな?


 『超同位体崩壊臨界値になります、核子内ハイパーインタラクションを検知

 スカラー場励起による、ヒックス場自由度可視化確認、

 コヒーレントの拡大に移行。』

 

 ルパルパなんかお前、初めてかっこいいぞ。

 めっちゃ90年代アニメのようなハッタリSF感があってすごくいい。

 なんか、やれそうな気がするぞ。


 俺の掌の上のフェンリルの糞が激しく青白く発光している。

 のたうちまわる複数の光の筋がまるで天使の翼を広げているようだ。


 俺は、急いで最上階に移動した。

 右側には、ルパルパが片膝をつき、空中に出現させたフォログラフのようなコンソールパネルをしきりに操作している。

 いいぞ、凄くかっこいい。


 左側には、ラムスが、青色のSUV型プルバックカーに乗ったもーも操作している。

 オレンジジュースコップにもーもを入れるんじゃない。


 「俺は勝利を手に入れることができると思うか?」


 『マスターをおいて、何者にそれがかないましょうぞ。』


 きたああああ、勝ち確演出。

 今日の俺は最高にかっこいいんじゃねえか?


 樹海竜が迫ってきている、距離は2キロメートルくらいだろうか。

 五十メートルの巨体の樹海竜だからなやけに近く感じる。

 しかし、俺はできる子だからなあああ。

 あはははは。


 「ロム、オレンジジュースの替えを持ってこい。」


 「おうよ。」


 『コヒーレント拡大閾値を突破、ヒッグス場振幅干渉同期開始

 オレンジジュースLサイズ180円の注文を確認、配達を開始

 慣性テンソル変形発動、投擲シークエンスオールグリーン。』

 

 なんだ、掌の上のフェンリルの糞の重さが変わっていく。

 マジか…マジなのか?

 俺の中の何かが覚醒していくのを感じる。


 『気のせいです、さあ、マスター、ファイエルです。』


 「まて、なんて言えばいい…。」


 『ああ…そうですね…エントレーングス・シュトラールはいかがですか?』


 そう、必殺技には、カッコいい名前が必要だ。

 エントレーングス・シュトラール…少し長いがすごくいい。

 今回は、これで行こう。

 ルパルパ、テイク2だ、コヒーレントくだりからやり直せ。


 『嫌です、早くうんこ投げてください。』


 クソがルパルパお前はロマンってもんを分かってないな。

 まあいい、燃えろ俺の魔力、身体が呪で蝕まれていく感覚がするぜ。

 俺は、右手の上の魔力弾の核を見つめて、唾を飲み込んだ。

 世界は、俺の右手の中の禁忌極大魔法の制御にかかっている。

 

 『それは、うんこですマスター。あと、制御はルパルパがやってます。』


 外野がなんだかんだとうるさいが、今は目の前の敵に集中だ。

 俺は、真っすぐに樹海竜に視線を移した。


 大きく振りかぶり、スナップを効かせる。

 全体重を乗せるように、忌極大魔法魔力弾の核を投擲だ。


    エントレーングス・シュトラール

 

 俺は、絶叫しながら忌極大魔法魔力弾の核をうち放った。

 世界がゆっくりになったように感じる。

 腕が重さを失ったかのように抵抗を感じない。


 地面がタワマンの屋上が瞬時に白熱し、水蒸気爆発が起こる。

 俺の全身から、エネルギーが放出されるように青白い光の帯が放出された。

 青い軌跡が真っすぐ樹海竜に伸びていく。


 『うんこ秒速1,500メートル突破を確認、着弾します。』


 樹海竜に当たったそれは、衝突の瞬間、眩い閃光を発した。

 巨大な樹海竜が空間の湾曲とともに木っ端みじんにプラズマ化して吹き飛んだ。

 巨大な破裂音と爆風が押し寄せてくる。


 まじか…。


 『うんこ、衝突時コヒーレントの反転成功、見かけの質量1000倍以上の

 増大を確認、時空反動検知、約1.125GJの運動エネルギーを観測、

 内包エネルギーは観測不能…成功です。』


 なんだ、身体が焼けるようだ…。

 

 『構造場バッファ、応力及び排熱オーバーフロー、緊急排熱を開始します。』


 解放状態のブリーフの背面から、俺の身体に貯まっていた負の力が解放されていく。

 俺のケツからプラズマ化した俺の排泄物が放出されていく。

 俺がエントレールン・シュトラールを放って直後のことだった。

 

 世界が漂白されていく…。



 轟音と爆風が収まり、俺が目を開けると、そこは焼け野原のように何もなかった。

 そう、俺が構築したタワマンさえも…。


 どういうことだあああ。


 『マスターまずは手を洗ってください。臭います。』


 うるせええええ。


※うんちく

 ”エントレーングス・シュトラール”とは、排便光線という意味ですね。

 もっとかっこいい、響きの良い必殺技名があったら何卒教えてくださいすぐそれにします。


本作はゆるいノリで建国系スローライフ異世界魔法ファンタジーとして展開していく予定です。

面白いと感じて頂けましたら【評価★★★★★】【ブクマ】【感想】を頂けると嬉しいです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。