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「転生〜未来への約束」  作者: 蒼い月光
第2章:光の中の温度
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エピローグ「光」

周囲の木々は桃色に色付き、教会にはステンドグラスを通して光が差し込んでいた。

「白石さん。いかがでしょうか?」

プランナーの女性が薄いカーテン越しに声をかける。

「どうですかね……自信無くて。ちょっと見てもらってもいいですか?」

由紀子は下を向いて言った。

 

「失礼します。」

落ち着いた声とともにスーツ姿の女性が現れた。

首にスカーフを巻いており、整った姿である。

「お綺麗ですよ。よく似合ってます。」

女性は優しく笑って語りかけた。

「私……不安で……。ほら、もう30オーバーでしょ?年下の男性と結婚ってなると並んだ時に……釣り合わないんじゃないかって……」

由紀子は女性の顔を見上げた。

プランナーはゆっくりと跪き、由紀子の両手を優しく握った。

「大丈夫ですよ……大丈夫。」

その温もりに由紀子の中の不安が溶けていくような気がした。


「失礼します。」

低い男性の声がし、振り向くとカーテンの向こうに誰かが立っているようだった。

「主任、着替えの準備が整いました。」

プランナーの女性は立ち上がり、カーテンに向かって言った。

「白石さん、ご相談があるんですが、ガーデン挙式の時間を15分程遅らせてはいかがでしょうか?身内だけの挙式なので多少融通が効きますよ。」

男性は穏やかな口調で言った。

「どうしてですか?」

由紀子はカーテンの向こうを見つめながら聞いた。

「間も無く、雨が降りますよ。」

男性の話し方は落ち着いていて、紛れもない真実のように聞こえた。

「え?こんなにも晴れてるのに?天気予報でも晴れって……」

戸惑う由紀子の横でプランナーの女性が優しく微笑んだ。

「あの人には分かるんですよ。」

そう呟く女性の背後で透き通った鐘の音が響いていた。


「転生」 完

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