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神族法

「...久しぶり?」


「ええ、久しぶりですね!神界始まって以来の問題児さん!」


 えっ、そんな不名誉な称号付けられてたの?


「いや!その不満そうな顔されても...あなたがした事は神界中でかなり問題になったんですからね!」


 あっ...


「ミニオボエガアリマセン。」


「いや、絶対あるじゃないですか!目が泳ぎまくってますよ!」


「...キオクニゴザイマセン。」


「ジトー...私、あれのせいでトラウマ出来たんですからね?なかなか酷いレベルのですよ?」


 そう言いながら、女神...イリヤスフィールはそのトラウマを思い出したのか顔色が悪くなった。


「あー、それは流石にすまん...出来心だったんだ。」


「さっきから不祥事起こした議員とか、犯罪者とかの言い訳みたいになってますよ?まぁ、許しますけど...それで?何しに戻ってきたんです?」


 はぁ...っとため息をつきながら帰れオーラを放つイリヤスフィール。


 さすがに迷惑かけちゃったな...っと思いいつつ


「あー、神界で集めた素材がきれたから補充しに。あとついでに図書館の読めてない本も読みに来た。」


っと要件は伝えてみると、


「え?素材切れたからって補充のために神界に戻ってきます?時空に穴を開けてまで?うぇーん...この人の思考回路よくわかんないよー。」


 イリヤスフィールは、その場に座り込み理解に苦しむと頭を抱えてしまった。


「あー...いや、ここ以上にいい素材スポットってないと思ってな?」


「いや、それでも普通は戻ろうとすら思わないですよ!まぁ、神界に帰ってくるのは自力ならルール違反じゃないので好きにしてもらって構わないっちゃー構わないのですけど...」


「ほんとに?好きにしていいのか?内心止められるんじゃないかとヒヤヒヤしたが...」


「ええ、ルール上なんの問題もないのでこちらとしては止めたくても止められないんですよ...ルール違反をしない限りは...ね。」


 先程から何度も話に上がるルール...それは「神族法」という神にだけ適用される法のことを指している。


 「絶対的な力を持つ神は法で力を縛らなくてはその力に必ず溺れる」という考えから昔の神が策定した。


 策定されたその法によって、種族の契約で神または、神に準ずる種族は強制的にルールを破るような行動を出来なくさせられているらしい。


 俺が最初、異世界転移する前にイリヤスフィールが俺のステータスについて詳しく聞けなかったのも、神獣が神の許可なしに神獣の森から出れなかったのも全てこの「神族法」によるものだ。


「はぁ...なんかどっと疲れました。私は帰って寝ます。」


 心底ダルそうな顔で、手をヒラヒラさせながら、「まためんどくさくなりそう」っと呟き、住宅街の方へと去っていった。

最近ニュース見てないので、不祥事を起こした議員のくだりは私の偏見が9割です。なのでフィクションいいね?

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