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使役スキル

 この日、俺は初めて王都に来た時に通った草原に来ていた。


 右手を前に突き出し、やっと神獣を呼べるだけのスキルレベルが足りたサモナーのスキルである使役を使った。


「...遅かったじゃないか?もしかして忘れてたのか?」


 現れたのは白い虎の神獣で名前はホワトラ、俺の仲間になった12匹の神獣のリーダーをしてくれている。


「いや、地上に降りた時に一時的にスキルが下がってね。」


「なるほどな。確か、神界だと職業レベルによるスキルレベルの成長制限が無くなるバグがあるとか聞いたことがあるな。」


 あっ、やっぱバグだったんだな。裏技使ったからバグったんだろうなとは薄々感じてはいたがな。


「ただ呼べるようになったから呼んだって訳じゃないだろう?何か用があるのか?」


「いや、願いを叶えてあげられるかなってな。」


 俺は裏技を使いたくて神獣に声をかけた。


 12匹の神獣は、使役されてでも神獣の森を出たかった。


 その結果、神獣の使役でスキルポイントは山ほど手に入ったが目的達成のために必要な素材を集める時間が圧倒的に足りなかった。


 だから、神獣に素材集めを手伝ってもらった訳だが、その時に神獣たちがいつか自由に地上を旅してみたいと想いを漏らしていたのを偶然俺は見かけていたんだ。


「願いだと?我々の願い通り、ファフはこうして約束通り神獣の森から出してくれてたじゃないか?」


「俺は、「俺なら願いを叶えられるぞ」って前に言ったよな。「いつか自由に地上を旅してみたい」って願いも叶えられるぞ?」


 ホワトラが目を見開いた。


「知ってたのか?」


「偶然な。聞こえちまってさ。」


 ホワトラは苦笑い(虎の顔だから多分だが)をしながら答えた。


「あーなるほどなぁ!確かに我々は自由に地上を旅してみたいと思っている。だが、1度こうして地上に降りれたわけだからな。ファフが死ぬまでは待てるぞ!」


 サモナーに使役されている対象は、サモナーが死ぬと使役から開放され自由になれる。


 ...だが...


「あ、俺、魔法人形だから死なないぞ?もし、死んでもICE500Zに魂のデータのバックアップとってるから使役は開放されないしな。」


「.........あっ、仲間と話し合ってきていいっすか?」


 なんかすまん。

 そろそろ二章にあたる「はろーろいやるきゃぴたる」編が終わるんですよね。


 王都の話なのに商売ばかりで、王族とのかかわりがここまで薄いのってなかなか珍しいんじゃないでしょうか?


 なんというか山無し谷無しのんびりまったりストーリーでゆるゆる進んでる感がやばいですね。

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― 新着の感想 ―
[一言] まったりしたくてもまったり出来ない作品もあるんですから別にいいと思いますよー。 私はこのペースが好きですし。
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