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閑話 憂鬱な女王

 私はこの国の女王アーマ。自慢じゃないけどうちは、世界でも有数の大国よ。しかも私が大国にまで育てたんだから!


 私が王位を次ぐまでは大国でも小国でもない微妙な大きさの国だったわ。


 だから、大国からは小国扱いされて馬鹿にされるし、小国よりは大きいから小国のグループにも入れてもらえなかったわ。


 今になって分かったけど大国からしたらこれから育つかもしれない芽を潰しておきたかったみたい。


 潰したいからって直接手を出したら戦争だから、遠回しに嫌がらせしてたってわけよ。


 そんなストレスで胃に穴が空きそうな状況だったからか前国王のお父様はかなり...その...頭の毛が薄くなったわ...


 私まで頭の毛を薄くする訳にはいかないの。髪は女にとって第2の顔よ!


 だから髪を守るためにも国を大きくすることにしたの。そして、この国を育てる方法は、商業ギルドととにかく仲良くすることよ。


 商業ギルドは世界経済を握っているといっても過言じゃないわ。国を手っ取り早く育てるなら商業ギルドに気に入られるのが1番なのよ。


 いっぱい商業ギルドにアピールして会談したり、食事会をしたりして、私の国に商業ギルドの本部を置いてもらえるぐらいに仲良くなれたわ。


 本部を置いてもらったおかげで世界でも有数の大国にもなれて、順調だったのだけれど...


 かなり、問題がありそうな商人がこの国に現れたのよね。


 その商人は、商業ギルドに登録してすぐに特級商人にまで飛び級したわ。しかも、見たことも無い手法で商売をして大儲けしてるの!


 人を一切使わず、商品の材料を仕入れている所も見かけず...


 普通の商人なら、特級でも国の経済を育ててくれるからいいんだけど...あのスタイルはねぇ...


 全てあの商人だけで完結してるから、お金は稼いでも、そのお金を使うことをほとんどしないの。


 このままだと、どんどんあの商人の元にお金が集まっちゃっていつか経済が回らなくなっちゃうわ。


 でも、あの商人が売るトリートメントものすごく髪の毛がサラサラで綺麗になって...しかも育毛剤っていうのも売っててそれをお父様が使うと、髪の毛がフサフサに戻ったのよ。


 トリートメントも育毛剤も定期的に買わなきゃいけないものだから、下手にあの商人の機嫌を損ねる様なことは出来ないのよね...


 え?もう買わないという選択肢?...絶対ないわね。


 今度、ムーミュさんに相談しに行かなくちゃね。

よくよく考えたら主人公のお店ってお金を使う先がほとんどないので経済的にやばくない?っと思って書いた閑話です。

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[一言] 孤児院に余ったお金を寄付したらいいのでは?
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