商業ギルドマスター
「あっ、ファフニールさんこっちですよ!」
商業ギルドの中に入るとカウンターに座っていた職員に声をかけられた。
「すみません。実はギルマスがあなたのことを呼んでいて...」
...ん?
「呼ばれる様なことしましたっけ。」
「いえ、たまにこういう事があるんですけど私の予想どうりならファフニールさんには不都合は無いはずです。」
少し考えたが、断ってもいいことはなさそうなので素直にギルマスに会うことにする。
「ふむ...分かりました。ギルマスは何処に?」
「あ、案内しますね。」
職員に連れられてギルドの奥にある部屋に向かう。
「ギルマス、ファフニールさんを連れてきました。」
「あっ、、えと、いいよ!...あっいいのじゃ!」
...なんか部屋から幼女の声が聞こえてきたんだけど...しかも無理して「のじゃ」をつけてる感ぱない。
案内の終わった職員は忙しいから持ち場に戻るらしい。スタスタと戻って行った。
1人残された俺は不安を感じながら、部屋の扉を開けてみると、校長室にある校長先生が座ってそうな椅子の上で、ドヤ〜っと効果音が聞こえてきそうなほど胸を張って立っている女の子がいた。
...胸でっか.....
見た目年齢はナルニアと同じくらいの12歳、でもその年齢の体にアンバランスな大きさの胸にとにかく目がいく。
パステルカラーの桃色のような色をした美しい髪が腰まで伸びており、頭部のアホ毛がチャームポイント、水色の瞳に泣きぼくろ....属性がすごいな...
「わたっ...わらわが、この商業ギルドのギルドマスター、ムーミュじゃ!よろしっうわわっ!!」
...ドカッ!!ガシャーン!!
ムーミュは、椅子の上で胸を張りすぎたようで、バランスを崩し椅子ごと後ろにぶっ倒れてしまった。
「もー!いったーい!...あっ、肘から血が!くぅ...じんじんするー。」
...アホの子?
「えと...大丈夫です?」
「んえ?あ!うん!大丈夫だよ!...あ、大丈夫じゃ!」
「...それはさすがに、言い直すのはさすがに無理があるよ...」
「...」
「...」
「...のじゃ☆」
「いや、「てへっ」みたいに言われても誤魔化せてませんよ?」
「そこは誤魔化されようよ!...じゃ!」
「いやもう投げやりですよね!」
商業ギルドのトップがこれって大丈夫なのだろうか...
もともと素直にのじゃろり書こうと思ってたんですが、あまりに「のじゃ」系のボキャブラリーがなかったので何とかしようとしたらポンコツキャラみたいになりました。