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記憶  作者: ミカクニン
第一章 −喪失−
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第9話 −再会−

頑張るぜぇ

ダネスは銃を捨て、こちらを向き走ってくる。


「おーい!大丈夫?」


心配そうに声をかけてくる。


「うん...大丈夫..。」


「怪我はなかったぞ。」


「そっか。」


ダネスは安心した声で言う。


「リオ、ごめんね。余のせいでリオを危険に晒してしまった。本当にごめん...」


ダネスは地面に片膝をついて頭を下げる。


「そこまでしなくていいよ。実際怪我もなかったし、僕の不注意が原因だったから。」


ダネスは顔を上げる。


「でも...」


「もう気にしないで。大丈夫だから。」


ダネスはすごく申し訳無さそうな顔をしている。


「うん、わかった。あ、そうだ。」


ダネスは何かを思い出したかのように言う。


「どうしたの?」


「はい、これ。」


ダネスはそう言うと、ナイフを取り出し、こちらに渡してきた。


「これ、リオのでしょ?返すね。」


「あ、うん。ありがとう。」


「それにしても、酷い状況だな。」


(つくも)は辺りを見回しながらそう言う。


「多分誰も生きてないぞ。血が少し古いからな。」


「...。」


「リオ、どうしたの?」


「...人がたくさん死んでるのを見て、なんだか見たことがあると思って...。」


「もしそれが失くした記憶だったとしたら、思い出さない方がいいかもよ?」


「いや...どんな記憶でも自分の記憶だから、思い出したい。記憶をなくす前に何があったのか知りたい。」


「...そっか、わかった。」


「ありがとう。」


ダネスに礼を言い、目を閉じ、意識を集中させる。
























































「いやぁぁぁぁぁ!!」


「だれか、だれかぁぁぁ!!」


「死ね!クソ人間共が!」


たくさんの悲鳴や怒号が、頭の中を駆け巡る。自分はその光景をただ眺めているだけだった。


ふと、誰かが自分の手を勢いよく引く。


「何してるの!こんなところにいたら死んでしまうわ!」


聞いたことのある声。姿を見ようと振り向いた瞬間、目の前が真っ暗になる。













(...これ以上、何も思い出せない。)


目を開けると、ふたりは不思議そうな顔をしていた。


「どうだった?」


ダネスが聞いてくる。


「...すごく残酷だった。沢山の人が殺されていて、本当に自分が見たものなのか、わからないくらいだった。」


「まぁ、人が沢山死んでるとこ見て思い出すものなんてそーゆーものだろうしね。」


ダネスはそう言うと立ち上がり、後ろへ振り向く。


「さて、これどーしよっか...」


ダネスは腰に手を当て、町中に転がっている死体をどうしようかと考える。


「おーい!あんたらー!」


突然、後ろから大きな声がする。振り向いてみると、そこには見覚えのある男がいた。


「え、おじさん!?」


「え?あ、じ、嬢ちゃん!?」

〜キャラ紹介〜(現在わかっている情報)


名:(つくも)

身長:186cm 体重:73kg 年齢:20歳

種族:人間+神

好きなこと:銃の手入れ 苦手なこと:料理

武器:剣


その他:銃の手入れが好きなのに武器がなぜ剣なのかというと、白には銃の才能がなかったからです。手入れが好きな理由は、楽しいからだそうです。

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