BLよ、永遠なれ
完結、させましょう。
長らくほったらかしていて申し訳もござらぬ。
さて、何だってこれほど放置プレイをかましていたか、それはひとえに『ぶろぐ』という輩の出現によるものである。ま、早い話が浮気したってこと。
それもある、というかそれしかないのかもしれないが、やはりそれだけではない。どっちだ。
BLや腐女子というものについて、現在ひっじょうに複雑な感情を抱いておるのです。
ここだからぶっちゃけてしまうんでありますが、私、BL読みます。今もなお。好きなのはこだか和麻さんの『KIZUNA』シリーズ、日輪早夜さんの作品いろいろ(『覇者の玉杯』と『おひさまのタマゴ』が一番のお気に入りかな)、あとは前からずっと吠えている中村春菊さんの『Hybrid child』。
それ以外にも気になるものがあればその都度手に取るし、いいよー、という情報を聞けばチェックして探しもします。あ、このところ小説だけは読まなくなりましたな。
で、それなのに何をぐだぐだ考えておるか、というと、、、うーん。やはりこれだろうな。
1、世間体が悪い。
2、世間体が悪い。
3、世間体が……
4、自分の目指すと決めた世界との隔たりを強く感じた。
5、だったら娯楽として読むと割り切ればいいのに、何だかんだ自作と繋げて考えてしまう。
さて、どれでせう?
正解は、全部。ま、何やらオウムさんがいる様でもありますが。
BL小説を読まなくなったのは完全に4のせいなのですが、日輪さんの作品は5をもンのすごく考えさせられる。何かしらずきんと突き刺さるテーマがあるのですよ、この方の漫画は。そこそこきちんとエロいんだけど、多分主眼をそこには置いておられない。人間の強さ弱さ愛おしさを描いておられる、そこに惹かれて仕方がない。自分もこんな作品を、と思わずにはいられない。
きっとだからなんですよねぇ、こういうもやもやが胸を支配しているのは。
自分が書くもののスタイルはだんだん定まってきているので、そこを揺さぶられる訳ではないんですが、何ですかねえ、フォーグ? 同属嫌悪? でも別に嫌悪している訳ではないのでそれも解らんです。
BLは書いていないんだ、と言いつつ、やっぱりBLなのか? とか。一番気にしているのは本人で、偏見のあるのも本人で、という感じなんですかねえ。
自分の作品世界から衆道、若道が消えることはきっとない。女性が恋愛に絡んでくるのは正直異物感がある。しかし、このエッセイを書き続けられるほどの答えが今、ないのです。もしかしたら自分にとって、死ぬまで答えの出ないテーマなのかもしれんなあ、BLは。
最も自然に己が内にある愛の形、若道。やっぱり私は殿に仕え、愛された小姓の生まれ変わりなんだろう。
完。