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星環プラネリア  作者: たなばたばたばた
21/21

21話 星たちへ、さようなら

閲覧ありがとうございます!

今回で最期です!よろしくお願いします!

月「…さぁ、みんな。心の準備はできた?」

天体たちは頷く。

月「それじゃあ…信頼できる天体とキスを交わして…」


地球「ちょっと待って?!完全にそれ忘れてたよ…」

太陽「なんでキスだけで成仏できるの?

唇と唇がくっつくだけだよね?」

水星「ハ、ハレンチですっ〜!!」

金星「根拠はあるか知らないけど、面白いね」

火星「ちゅー?!恥ずかしいよ〜!!」

木星「何を食べたらそうなるの…。」

土星「最期にキスだなんて…ロマンチックですわ♡」

天王星「月くんは頭がいいけどちょっとぶっ飛んでるよね」

海王星「…キス……。」


地球「ちゅーしたら成仏できるって根拠はあるの…?」

月くんは語り出す。

月「ぼく、ゲーム以外にも

アニメとかマンガも好きなんだけど、

とあるアニメで見たんだ〜。少女の力を封印するために

好感度を上げて最後は主人公がキス…するってやつを。」

地球「そのアニメがどれかは知らないけど、

アニメの内容が現実に反映されるわけないじゃん!!」

月「いや、よくよく考えてみてよ、

ここでは愛し合ってる、

信頼し合ってる者たちがたくさんいる。

…だからキスが成仏する方法じゃないかなって!!」

地球「根拠なさすぎでしょ!!」

土星「…いや、ここ異常ですから

意外と有り得るかもしれませんわよ。」

木星「そのアニメ知ってる…まぁ、土星さんの

言う通りかも。バカだからよくわかんないけど…。」

月「でしょ⁈まぁ試しに誰かやってみてよ」

金星「試しにやって成仏したらどうすんのさ!

まぁ、もう未練はないから、いいんだけど…」

しばらくの沈黙の後。とある天体が声をあげた。

太陽「私!我が!やってみるよ!

なんだって、我はリーダーなんだから

お手本を見せてあげないと!私がキスする子は…」


太陽「水星!ちせちゃん!君だよ!」


水星「えぇ⁈なんでちせなんですか⁈」

太陽「我は…水星にたくさん

助けてもらったし引っ張ってもらったの。

そしたらね、この記憶が蘇る前から、

水星のことが大好きだった。一生懸命な君が好きだった。

恥ずかしいなぁ〜…、

アラサーにも近い私が小学生を好きになるなんて。

気持ち悪いよね、…でも、好きなの。

だから、お願いします!」

水星「ち、ちせも、…太陽…暁さんが…好き!大好き!!

太陽はだらしなくて、頼りなかったけど、

寄り添ってくれるいい人だった!!

…そして、暁さんもみんなを引っ張ってくれる、

明るく元気な太陽のような暁さんが好き!!

…ちせが生きてる頃にもこんな方がいたら、

ちせはお星様にならなくて済んだかもしれないけど、

皆さんに会えてよかった!ありがとう!!」

太陽「ありがとう…ちせちゃん。」

太陽さんは水星ちゃんの高さに合わせるためにしゃがんで、

…ちゅーをした。

水星「⁈やる前に言ってくださいよ!…何か起きてます?」

金星「!!2人とも!下から体が…消えて…」

太陽さんと水星ちゃんの体はキラキラ、と

体がどんどん消えていく。

太陽「本当だったんだね!よかった!

みんな、今までありがとう!またご縁がありますように!」

水星「認めてくれて、見捨てずにいてくれて…ありがとう…」

……太陽さんと水星ちゃんは消えた。成仏した。

太陽さんは最期まで元気に明るく、

水星ちゃんは切なそうな笑顔だった。

月「…ぼくの言った通りでしょ?」

地球「そう、だね…。いなくなっちゃったね…。」

土星「…次は、わたくしたちがいきますわ、

キスする相手は、決まっていましてよ…木星さん。」

木星「よ、よかったー…ここで違う人物出てきたら

修羅場だったよ。…選んでくれて、ありがとう。」

土星「…わたくし、梢さんのおかげで

わたくしは悪くない、ってやっと自覚できましたの。

わたくし、それから気持ちが楽になりました。

木星さん…梢さんがいたから…どうもありがとう。」

木星「俺だって!土星さんにたくさん救われたよ!!

.俺って色んな人に愛されてて…幸せ者だよ。

来世でも、出会ったらよろしくね。和癒美さん。」

土星「いえ、絶対でしてよ、…梢さん。」

木星さんは土星さんに優しく唇に触れる。

土星「…わたくしからしようと思ってましたのに。

でも、すごく幸せですわ!皆様も、どうかお元気で!!」

木星「…来世では、みんな幸せになってね。」

…土星さんと木星さんが成仏した。

なんだか2人ともとても幸せそうだった。

金星「…よし、覚悟は決まった!

もちろん、あたしがキスする相手は火星!」

火星「オレ?!好きな人とした方が…!」

金星「らら姉はね、楓が好きなんだ!!

あの時、家族に会えずに死んじゃって悔しかったけど、

こうやって、火星…楓とまた会えただけあたし、

嬉しかったの!それだけであたしは満足なんだ!!」

火星「!オレもまた会えて嬉しかった!!

ここで、生きていた頃のように楽しく過ごして、遊んで…!

金星姉ちゃんが、らら姉ちゃんが大好き!!…?!」

金星さんは少ししゃがんで火星くんにちゅーした。

その後金星さんは火星くんの頭をわしゃわしゃ撫でる。

金星「みんなもありがとうね!来世では

背後には気をつけなよっ!!」

火星「みんな……!楽しかったよ!ありがとう…!」

…金星さんと火星くんは成仏した。

金星さんは強がって元気に振舞っていたが、涙を流していた。

火星くんは、いつもの元気な笑顔とは違う、

幸せそうに明るい笑顔だった。

天王星「それじゃあ、最期に話をしようか。」

海王星「…うん。」

天王星「俺も君と同じで人に心を閉ざしていた。

…だけど、前世も含めて初めて恋したんだ、海王星に。

とても魅力的で…惹かれちゃったんだ。でも君は、

人を信じるのが怖くて、俺と一緒で心を閉ざしていて、

最初俺のことが嫌いと言っていたけど、

俺を信じて、好きになってくれた。本当に嬉しかったんだ。

…天、こんな俺を好きになってくれて、

信じてくれてありがとう。未練はないよ。」

海王星「…!逆にこんな取り柄のないあたしを

好きになってくれて!……ありがとう!

あと、信じるのが怖かったとはいえ、

天王星に酷いこと言っちゃったの。ごめんなさい…。

…あたしも、大好きだよ。…海音!!」

海王星さんが天王星に抱きついて勢いよくちゅーした。

海王星さんは、泣いていた。

天王星「…来世では、天が

誰かに、いや俺に!愛される人生がまってますように…。

地球くん、月くんもまたね。それでは…ごきげんよう。」

海王星「海音じゃないとだめ!!

来世でもたくさん愛してね…。

…月、地球。あなたたちのおかげで

人を信じることができた。ありがとう……。」

天王星さんは余裕そうに、手を軽くふりながら、

海王星さんは涙を流しながらも、笑顔で成仏していった。


月「…あとはぼくたち、2人だけだね。」

地球「…だ。」

月「?」

地球「嫌だ!偉月くんとお別れしたくない!!

また会えなくなるなんて、嫌だよ……!!」

月「でも、地球。

…藍霧兄ちゃんは帰らないといけないあよ。」

地球「え、帰る…?どういうこと…?」

偉月くんから説明された。自分は…まだ生きている、と。

生み出したスマホで自分が転落した事件の記事には、

意識不明の重体と書かれていたらしい。

月「だからね、藍霧兄ちゃんは帰らなきゃ。

お母さんが、待ってるでしょ?あと、ぼくも待ってるから。」

地球「偉月くんが…待ってる…?」

月「最期のお願い。ぼくの親に会いに行ってほしい。

…そしたら、ぼくは、

藍霧兄ちゃんを待っているから、会いに来て欲しい。

だから帰らなきゃなの。ぼくも行かなきゃ。」

地球「うん…分かったよ。あのね、

また偉月くんと出会えてよかったよ。

生きている頃とは全く変わってなくて…。

でも、ごめんなさい。

自分が原因で殺されちゃったもんね…。

偉月くんには生きて欲しかったのに。自分が…。」

月「自分を責めないで。でも殺されたおかげで

またぼくたちは出会えた!

一緒に攻略できて楽しかった!ありがとう。

兄ちゃんとして、友達として…恋人として、大好きだよ!」

月くんはふわっと浮いて…自分にちゅーした。

月「今まで、ありがとう!そして、これからもよろしく、

…藍霧兄ちゃん、愛しているよ!」

地球「自分も、偉月くんを、…愛しているよ…。」


…ここは病室?…偉月くんの言う通り、

自分、死んでなかったんだ…。

野花母「…?!藍霧!藍霧!!大丈夫?!痛いとこはない?!」

お母さんは驚いたような、でも嬉しそうな顔で涙を流しながら

自分の名前を呼んでくる。

藍霧「…お母さん。…ただいま。」


自分はお医者さんから「意識は戻らないだろう」と、

言われていたらしい。お母さんは奇跡だ!と喜んでいる。

野花母「お天道様!本当にありがとう…!」

お母さんは、…光り輝く太陽にそう言っていた。


あれからリハビリをめちゃくちゃ頑張って、

自分は普通に歩けるようになった。…目的があったからね。


自分をいじめていた子たちは全員退学になったらしい。

屋上の防犯カメラで主犯格が事故とはいえ、

転落させたから。事故だったから

少年院に入ることはなかったらしい。良かった。

自分の復讐を、偉月くんの仇をとることができる。


ピンポーン…。


自分はいじめの主犯格の家に行き、インターホンを鳴らす。

主犯格は出てきた瞬間、顔が真っ青に。

「な、なんで…死んだはずじゃ…。」

藍霧「聞きたいことがあるんだ。

…神楽偉月を知っているか?

嘘を、つけばどうなるか…分かるよね。」

「し、しらな、?!」

自分は…主犯格にカッターを向ける。もちろん脅し。

切りつけるわけないじゃん。…本当はギッタギタに

切って、切って、切って苦しめて殺してやりたいけど、

自分は被害者なんだから加害者にはなりたくない。

…偉月くんの復讐も果たさなきゃだし。

藍霧「正直に言え…殺すぞ。」

「わ、悪かった!神楽偉月は俺が殺した!殺しました!

だから!命だけは…!」

…人の命をひとつは奪いかけて、ひとつは奪ったくせに

よくそんな事が言えるよね。

藍霧「警察に自首しろ。…そうすれば殺さない。」

「?!自首したら俺…」

藍霧「死にたいの?」

「…分かった…自首します…。」


あれから主犯格は警察に自首し、警察が調査した結果、

偉月くんの死は事故ではなく、故意の殺人と認められ、

関わった人間は少年院に入れられた。

…これで、偉月くんも少しは報われるかな。


神楽母「あら!藍霧くん、久しぶりね!…どうしたの?」

藍霧「お久しぶりです。自分、知っちゃったんです。

偉月くんが、…死んだって。」

神楽母「噂になりたくなかったから隠してたけど、

知っちゃったのね。ごめんね、言ってあげられなくて…。」

藍霧「いえ、大丈夫です。

色々お気持ちがあったでしょうから…」

神楽母「…偉月に会ってあげてくれないかな?

きっと、藍霧くんに会いたがっているわ。」


自分は偉月くんのお母さんに案内され…。

偉月くんがいる、仏壇までやってきた。

神楽母「…偉月、藍霧くんが会いに来てくれたよ。」

仏壇には、お菓子や飲み物。…ゲームが置かれていた。

自分はポテトチップスをお供えした…。

…苦手だったらごめんね。

藍霧「待っててくれた?会いに来たよ。

…一緒に過ごした時間、すごく楽しかったよ。

…今までありがとう。そして、これからも

あの時のように自分が困ったら、助けてね!」

偉月くんが幸せでいられるように、と、黙祷し、

偉月くんのお母さんと少し喋ってから、家を後にした。

また会いに来ていいと言ってくれた。…また来るからね。


今日は物凄い日。

太陽系惑星が全部、空で見ることができるらしい。

自分は望遠鏡で夜空を見上げる。

太陽、水星、金星、…月。

火星、木星、土星、天王星、海王星。

…すごい、まるで生き返った自分を…。

天体のみんなが祝福してくれてるように感じた。

…みんな、幸せになっているといいなぁ。

成仏したみんなのためにも、頑張って「生きたい」なぁ…!

閲覧ありがとうございました!

最期までお付き合いありがとうございました°・*:.。.☆

よかったら…感想頂けたら嬉しいです

今までで自信作です!

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