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星環プラネリア  作者: たなばたばたばた
1/21

1話 最期に見たのは

新作です!太陽系惑星自創作を元に書いてます

よろしくお願いします

自分は、毎日、四六時中、「死にたい」と思いながら、

必死に崖に捕まってよじ登るように生きている。

堕とされかけても、登って、登って…。


3:57 アラームが鳴る前に起きる。ベッドから出て、

制服に着替えて、親を起こさないように

家の玄関をそっと…あけて、外に出る。

そうしたら…よかった。今日も見ることができて。

朝方の月、儚くて美しい。

月を見るだけで、少し気分が落ち着く。

これが、自分の朝にする日課の1つ。


自分の名前は野花藍霧のばなあいむ

毎日、四六時中、

死にたいと思いながら生きている男子高校生。

お母さんが作ってくれたおいしいはずの朝食を胃に詰め込む。

これからまたくる”地獄”が怖くて、味なんてしない。

「藍霧!これ、今日のお弁当だよ。

今日ね、だし巻き卵上手く巻けたのよね、自信あるの!」

…なんで、親からは優しくしてもらえるのに…。

心配かけたくなくて、相談なんて、できやしないよ…。

自分は作り笑顔で「ありがとう」と言い、

家を後にし、歩き、電車に乗り、歩き…ついてしまった。

地獄という名の学校に。

いや、もしかして、

今日テストなのに勉強してない〜赤点不回避だ〜とか、

頭髪検査だ〜だる〜って程度で地獄って言ってると思う?

それならどれだけマシだったか!

自分が地獄だって言っている理由は…。

下駄箱を見る。…いつも通りだな…。

上靴の中には、画鋲や危ないものが

ギッシギシに詰められている。

…見られてるなぁ…。

見てきている人物というのは

いじめの主犯格…の周りにいる子達のこと。

いじめは自分が大袈裟な反応さえしなければ

いつかなくなる…はず。だと自分は思っている。


「おい、野花、今日も靴下だけかよ、そろそろ、

新しい上靴持ってこいよ」

先生、自分がいじめられてる事実知ってるはずなのに、

こんなこと言ってくるんだろう…。

新しい上靴、というあたり、あの画鋲とかが

ギッシギシに詰められている上靴の存在は知ってるのにな…。

クラスの数人は自分を見て、こそこそくすくす笑っている。

…誰か助けて。脳内の中で言ってみたけど、

そう簡単に上手くいったらまず、自分はいじめられないよね。


あれからもいつも通り、音読の時

自分が指摘された時に教科書を開くと落書き…

暴言でまともに見れない。先生に怒られ、

クラスの人に笑われて。

お母さんが作ってくれたお弁当をゴミ箱に捨てられたり。

男子トイレで3人から暴力を振るわれたり、

トイレの水の中に顔を押し付けられたり…。

それから…あれから…。


…やっと、放課後のチャイムが鳴った。

今日も乗り切った。崖から堕とされかけても、

這いつくばって、必死に崖を登って…。

今は頂点にいる。家にさえ帰っちゃえば、

敵はいない、自分の部屋、優しいお母さん。

さぁ、帰るぞ!と勢いよく、スクールバッグを

背負い、教室を後にしようとした時。

「おい、今日の19:00に学校の屋上に来い。」

おいおいまじかよ…でも、ここで逆らったら

もっと酷いことされる…。自分は従うしかなかった。


お母さんに「夜の散歩に行ってくる!」と言い、

学校の屋上まできた。まだ19:00だから

警備員さんとかいないのかな。それが狙いか…。

屋上に行くと、いじめの主犯格と取り巻きが…7人はいた。

それからは予想通りのいつも通りの地獄だった。

殴られ、蹴られ、嘔吐しても、泣いても、やめてもらえない。

自分が何したってんだ、ただ平凡に暮らしていただけなのに。

お次は自分は下手したら転落してしまいそうな場所で

殴られ、蹴られた。タバコの火も押し付けられた。

しばらくそんな残酷な出来事が続いていた時。

いじめの主犯格に殴られた衝撃で

いつもなら構えられるのに吹き飛ばされ…。

自分は転落した。最期に見たのは、綺麗な満月だった____


?「ん…あれ、落ちたよね?

なんかちょっとふわふわしてる…なんだこれ…」

自分は転落死したにも関わらず、落ち着いていた。

自分が死ぬ瞬間を思い出して、整理しようとするほど。

ここはどこ?本当の…地獄?お母さんより先に死んだから

閻魔様が怒って…で、でも、地獄って真っ赤な火で

暑い場所じゃないの?ここは寒くも暑くもないし、

真っ暗だし、なんかキラキラしたものが…。

そして浮いている感じがするのだ。

もしかして…ここは…宇宙?いやなんで宇宙…?

死んだら人は星になるって本当だったの?

そう、軽く取り乱していると…。

?「いました!いましたよ皆さん!」

幼い女の子のハリのいい声が聞こえたと思ったら

ぞろぞろ人…?見慣れない姿をした人達が

自分を囲ってきた。…もしや、また集団リンチに合うの…?

そう自分が怯えていると、幼い肌も髪も水色の女の子は

自分に意味不明なことを言ってきた。

?「地球さん!やっっと現れてくれたんですね!

ほんとに…待ちくたびれましたよ…」

?「地球…?何を…言ってるの…?」

?「地球さん!しっかりしてください!

あなたは地球、惑星ですよ、あなたは選ばれたんです」

地球「地球…?自分には

野花藍霧という名前があるんですが…?」

?「のばらあいむ?誰ですかそれ…。

地球上の人間の名前でしょうか」

地球「あの、話を聞いて、自分は転落死して、

いつのまにかこんなとこにいて…

ここのことを詳しく教え」

?「転落死?何を言ってるんですか?記憶を捏造ですか?

地球として、責任感がなさすぎではありませんか?」

?「この子、ちょっと気がおかしいみたいですわね…」

?「それにしても転落死したって妄想とか、中々だ…」

女の子以外にも…言葉を選んで言うとスタイルいいお姉さん、

チャラそうな男性、他の人も自分がおかしいと言ってくる。

?「そろそろ説明しないと話が進みませんね!」

地球「だから自分は!!」

?「頭の病気お持ちの方ですか⁈

とりあえず黙っててください、それでは太陽、

説明をお願いします」

?「…え、あ、我がやらないとダメ?すまん、

めんどいから水星に任せる、これ、読めばいいからな」

?「こんなん作ってるぐらいなら太陽がやってくださいよ!

…まぁ、いいでしょう、では水星が説明します。」

自分は訳も分からず、話を聞かされることに…。

つまり、話をまとめると。

ここは宇宙で、今の自分は人間ではなく、「天体」。

ここには、恒星の太陽をリーダーに

水星、金星、衛星の月、木星、土星、天王星、海王星…

あれ、足りないよね。地球が。それが自分。

死んだ自分は天体として選ばれてしまった。

…うん、意味がわからない。

なんで天体が人型なんだ…。概念とかのはずが…。

水星「とりあえず、足りなかった地球さんが

やってきてくれて嬉しいです!でも喜んでる暇はありません、

さぁお仕事してからまたここに集まりましょう!」

そう女の子が言うと、他の天体たちは宇宙のどこかへ…。

分からず、立ちすくむ自分…。

そんな自分に1人の天体が話しかけてきた。

この人物は…月…ちゃん?かな。

月「きみ、転落死したって言ってたよね、

名前も、覚えていたよね」

地球「あーあれ…嘘だよ、虚言癖があって自分…」

月「いや、本当のことを言ってほしい。

あと虚言癖の人は自覚してないよ。」

地球「…そう、自分は野花藍霧、転落死して死んだ。」

月「そう…。正直に言ってくれてありがとう、

そのおかげで、ぼく助かるかも」

地球「どういうこと…?」

月「ぼく、名前とか死因とか忘れちゃったけどね、

自分が死んだこと、人間であったことは覚えてるんだ。

…だから、今日、地球が来てくれて確信した。

ここにいる天体たちは、全員人間だったけど

何かしらの理由で死んで成仏できず、

天体になってしまったんだ。」

なるほど…よく分からん。

地球「つまり…どういうこと?」

月「地球、ぼくに手を貸してほしい。

ぼくの記憶を思い出させるお手伝いと他の天体と交流し、

とある単語やものでトラウマとかを刺激して

人間の頃の記憶を思い出させる手伝いを…」

地球「それをして、なにがしたいの?」

月「ぼくもきみも、他の天体を成仏させたい。

こんなところに囚われていては、みんな、可哀想だから…」

月ちゃんは涙ぐみながらそう言う。

地球「…よく分かんないけど、手伝うよ!

みんなが幸せになるならなんでもやるよ」

月「…!ありがとう…」

月は自分に抱きついてきた。…積極的な子だ…。

月「天体たちと話にいく前に、お仕事をしなきゃだね、

ぼくは月、衛星で地球のそばにいなきゃなの。

逆に都合がいいね」

そう月ちゃんは言って笑った。

それからは月ちゃんに指示をされて動いて…。

月「勘違いしてるみたいだから言っとくけど

ぼく、地球と同じ男だよ」

地球「え、えぇぇぇぇぇ⁈」

閲覧ありがとございました!

地球くんの資料

https://50035.mitemin.net/i1177330/

月くんの資料

https://50035.mitemin.net/i1177332/


まだ未公開の天体たちが8人います

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