フローラの国
グラスを手にしてお茶を飲んだ!えっ!このグラス、レアクリスタルグラス!?
原料がほとんど取れなくて王家でもこんないいグラスあまり使ってないわ!使うより飾っておく物でしょ!
グラスをよく見るとグラスの細工が芸術的だった!腕のいい職人による手作り!?
レアクリスタルは、強度が高く薄く作る事ができるけど衝撃に弱いから余程、腕が良くないとここまで彫れないわ!周りを見ると庶民も普通にレアクリスタルグラスでお茶を飲んでいた。
このグラスでお茶を飲むと口元が薄いから美味しいんだけど庶民が普通に使ってるの?
アルテミスは、出されたお茶を飲んだ。
美味しい!このお茶すごく上質!?
お茶を運んできた女性にアルテミスは、聞いた「ねぇ!このお茶かなりの上質ね」
女性は、恐る恐る応えた「はい、これは、以前守り神のフローラ様が作られたお茶で女神のお茶と私達は、呼んでいます!私達もこのお茶が毎日飲む事が出来て幸せです」
アルテミスは、その言葉に驚いた!毎日!?この高価なお茶を庶民が毎日飲んでるの?「あなた達、このお茶の価値とか知ってる?」
「私達は、あまりお茶の品質とか詳しくありません!昔から美味しいものが出来るとフローラ様がみんなで頂こうと言ってくれました」
身分に関係なくこれだけの高価な物をみんなで?
「フローラ様がいなくなり、この美味しいお茶も、もう飲めなくなると思っていました!ですがアントリュウス様が来られたので、またこの国で美味しいお茶や農作物が食べられるようになります」
「ありがとう!もういいわ」
このお茶かなり高価な物、貴族の中でも、かなりのお金持ちでなければ飲めないわ!それにこのグラス1つとんでも高価な美術品よ!
遠くの方からガシャーンとグラスが沢山割れた音がした。
「あら!沢山割ってしまったわね!大丈夫?怪我は、ない?アントリュウス様がいらっしゃるから治療してもらっておいで」
「うん!行ってくる」
その会話を聞いてアルテミスは、私、心が貧しいわ!
グラスより怪我を心配するのが正しい!このグラスの金額、この人達知らないのね!
神殿の中を見回すと所々に美術品が目に入った。
先程、お茶を運んできた女性に「ねぇ?この神殿には、至る所に高価な美術品があるけど、何処で買ってるの?」
「ここにある物は、全てこの国で作られた物です!フローラ様が美術品や芸術が大好きだったのです」
「この美術品、他国には売らないの?」
「他国とは、あまり商売の取り引きをしていないのです!私達は、あまりこの国から出たくないのです」
「何故?」
「この国にいれば何かあってもアントリュウス様や騎士の方々が守ってくれるのです」
「この国の王家と貴族は?」
「王家と貴族は、いません!街の代表者と村長がいて、一番偉いのがアントリュウス様です」
アルテミスは、アントリュウスの事が良くわからなくなっていた、国で一番偉い者が清掃員と仲良く挨拶!?
アルテミスは、アントリュウスを見に行った。
本当に1人で庶民に治療をして!庶民と楽しそうに会話をしていた。
変な神ね!神に変わり者が多いと聞くけど変わり者過ぎでしょ!
良く見るとこの神殿もとんでもない建造物じゃない!柱一本一歩に彫り物がされている!それに、じゅうたんも高価な物!?王家の城の物よりいい物よ!庶民が普通にこの中で歩きまわっているから気がつかなかったけど!府とみるとハープが目に止まった。
「ねぇ!このハープは?凄く素敵ね!」
「それは、フローラ様の為に村の人達がお金を集めてプレゼントさせて頂いた物です!フローラ様は、お金や高価な物は、受け取って頂けないので村の人達が、フローラ様がハープをお好きなので送らせて頂きました」
「フローラは、いないんでしょ?」
「はい!天界に戻られたと聞いてます」
フローラの代わりにこの国に来て守ってるのね!
「このハープは、誰も使ってないの?」
「いえ!アントリュウス様がお使いになられています」アントリュウスが?
「アントリュウスは、ハープを弾けるの?」
「はい、それは、素晴らしい演奏です」
アントリュウスがハープを弾く何て想像出来ないけど聞いてみたいわ!
治療が終わりアントリュウスが戻って来た。
「アルテミス、食事にしよう」
料理が出てきた。
見た目は、豪華では、ないが食器が美術品、料理を食べてあまりの美味しさに驚いた。
一つ一つの料理のこだわり、すごい食材を使っている事、一流の料理人!?これだけの味を出せる者は、そうそういないわ!
アルテミスは、料理に満足した。
「ねぇ!アントリュウス、あなたハープ好きなんだって?」
「ああ!音色がたまらない!大好きだよ!」
嬉しそうに応えた。
「食事が終わったら聞かせてよ!」
「いいよ!後で弾くよ!アルテミス、ご免ね!王家のおもてなし良くわからなくて」
「いいわ味は一流よ!食材も食器も最高級、貴方!他国にここで作った物売れば凄いお金持ちの国になるわよ」
「他国には、信用できない神や人間が多くて関わりたくないんだ」
アルテミスが感じ良く話してくるので心を許して何でも話せる仲になってしまった。
アントリュウスは、話しを続けた。「他国と関わらなくてもこの国で美味しい物を作って食べられるし美術品や音楽も楽しめるし欲しい物があれば作ればいいし満足してるんだ」
食事が終わり、紅茶とデザートが出てきた。
アルテミスは、紅茶を見て何これ?いい臭い!
「このお茶は?」
「これ、紅茶っていうんだ一万年前の人間達が飲んでたって、ここに住んでいる人間の中に前世の記憶がある人がいてその記憶を元に葉を栽培したんだ」
食事が終わり、アントリュウスがハープを触りだした。
「アルテミス!好きな曲ある?」
「私、よく知らないからアントリュウスにまかせる!」
ハープを弾き始めた!これ良すぎるよ!アポロンのハープは、力強さがあって上手いのは、わかる、アントリュウスのハープは、優しくて優雅!弾く神と選曲によってこんなに違うの!私、アントリュウスのハープ好き!その音色の美しさに心を奪われた。




