LMKW32
今回は少し何時もとナレーションの感じを変えてみました。
[5日目]
俺達は鍋パを楽しんだ後、解散した。その後フェイは蘇生薬を持って籠り。俺は夜ご飯や朝ご飯を作ったり夏休みの宿題をしたり、追加のギルシュヴェルグも20本用意したりした。因みに今は7月19日の10:45だ。
俺がログインするとフェイからメールで22時まで用事が有ると連絡が入っていた。さて、今日は何をするかな。
「うーん。特にやる事無いし出店の冷やかしにでも行くか。」
と言う事で俺は1の町の大通りに向かった。
転移すると噴水前でプレイヤー主催のイベントが行われていた。
「さあ、さあ、皆さん!!これからPVP大会を行うよー!!参加費は10000G!!優勝賞金は300000だー!!参加する奴は俺の前に並べー!!」
「俺が出るぞ!」
「俺もだ!!」
「私も!」
沢山人が集まって来たな。平均LVは 28 って所かな?うーん、ユウ達とのPVPの前の練習がてら俺も出ようかな?
「あ、俺も良いですか?」
「ああ、もちろん!君の番号は49番だ!」
俺は主催者の人からゼッケンを受け取った。余談だがLVを見て拒否されるのは嫌なので黄泉の衣を装備している。
「開催場所は闘技場だから、先に行って待っててくれよ!」
終始ハイテンションな主催者から闘技場の場所を聞き移動した。
1の町 《エルダ》は円の様な形をしている。中央に噴水。南に転移ポータル。北に2の町への街道だ。目的の闘技場は西にある。
俺は闘技場を目指して歩く。1直線なので迷ったりはしない。
「此処か。デカいな。」
闘技場は思っていたよりも巨大な建物だった。高さは大体10mはあると思う。直径は50mと言った所だ。学校の体育館より大きい。
俺は中に入ると受付のNPCにゼッケンを見せる。NPCから控室のカギを受け取って10分待つように言われた。
控室は個室の様で最低限の寛げる空間が有る位だ。ただ部屋にはモニターが有った。本当にこういう所だけゲームだよな。普通の控室にテレビは無いと思う、うん。
待っている間、暇なのでステータスの確認をする。
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「ユキ」LV. 60 認識阻害 魔法詠唱不可
「経験値」
・ 3340 / 7000(187840)
「能力値」
・HP 720(-30) ・MP 430(-30) ・ATK 689(+163) ・DEF 232(-30) ・MATK 689(-108) ・MDEF 232(-5) ・SPD 614(+20)
「職業」
・魔導剣士(近、遠距離型)/ユニーク LV. 38
「副職業」枠+2
・武器職人 LV. 32 ・料理人 LV. 22 ・鍛冶師 LV. 1
「装備」
『武器』
・異蛇双頭 2式
『服』
・初期装備B
『防具』
《頭》黄泉の衣
《首》茨のチョーカー
《体》黄泉の衣
《腕》黄泉の衣
《足》リブ・ソックス
《靴》エニシュ・スニーカー
『装飾品』(枠9)
・聖雫のイヤリング ・無し・無し・無し・無し・無し・無し・無し・無し
「魔法・スキル」
・灼熱剣(魔剣)/ユニーク ・水流剣(魔剣)/ユニーク ・氷結剣(魔剣)/ユニーク ・疾風剣(魔剣)/ユニーク ・迅雷剣(魔剣)/ユニーク ・虚無剣(魔剣)/ユニーク ・焔翔(魔法) ・爆裂(魔法) ・氷槍(魔法) ・ウォーターブラスト(魔法) ・エアスラッシュ(魔法) ・ウィンドシュレッド(魔法) ・バジリオンボルト(魔法) ・ボルテニック(魔法) ・ショック(魔法) ・剣生成(技) ・短剣生成(技) ・剣複製(技) ・短剣複製(技) ・剣修復(技) ・短剣修復(技)
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相変わらず魔法スキルが多いな。アップデートで改善されることを祈ろう。因みに何故、魔法詠唱不可かと言うと茨のチョーカーの効果だ。言わばLV差を埋めて楽しむ為のちょっとした縛りプレイだ。
まあ、詠唱不可だからと言って魔法が使えない訳では無い。魔剣、焔翔、氷槍以外は詠唱が必要ないので使用することが出来る。
おっと、もう時間の様だ。俺は1人でに点いたモニターを見る。
『皆様、ご参加頂きありがとうございます!!』
『今回の大会には72名のプレイヤーが参加して下さりました!!』
72か・・・多いな。
『そして肝心の勝負の内容ですが、ルールは簡単です!全員で戦って最後に残った人が勝利です!!皆さん優勝目指して頑張って下さいね~!!』
そう言ってモニターが切れた。あ、また点いた。
『おっと、言い忘れていました!!戦闘開始は5分後です!!それでは出場者の皆様!フィールドに移動してください!!』
その言葉と共に外で沢山の扉が開く音が聞こえた。他の出場者達が移動し始めたみたいだな。俺も動きだし、参加者の波に乗った。
俺は対戦フィールドに転移するポータルに入った。少しの酩酊の後に目を開けるとそこは更地だった。周りを見回すと他のプレイヤー達がいた。ホントに乱戦なんだな。視界の右上のHP、MPゲージと一緒に試合開始まで1:27とあった。あと1分27秒待つのか。ちょっと緊張してきたな。そう思えばそう思うほどあっという間に時間は過ぎ。
3・・・・・
2・・・・・
1・・・・・
0!!!
その合図と共に参加者達は近くの敵に斬りかかる。
「おら!沈め~!」
「お前こそ!!」
「私は最後まで残るの!」
「知るか、勝つのは俺だ。」
「よし、まずは1人目。」
「一旦逃げるかな~。」
皆、本気だな。そんな事を思いながら傍観していると、
「死ねえぇぇ!!」
「おわ!」
背後からの不意打ちが飛んできた。不意打ちするつもりなら喋っちゃダメだと思うんだけどな。
俺は後ろから斬りかかってきた男の腹を強めに蹴り飛ばして置いた。男は盛大に吹き飛び、肺から空気を吐き出してHPが0になった。ってアレ?やば、やり過ぎた?
周囲を見回して見ると特に見てた者は居なさそうだった。ふぅ、もうちょっと自重しよう。
次に俺に勝負を挑んできたのはLV 42 の女の子だった。
「次はお姉さんが私の獲物だよ~」
「俺は男だ!!」
何とも失礼な子だ。こんな事を言ったのはユウとチャット連中以来だよ全く。
そんな事を考えながらその子の短剣を避ける。うーん、やっぱりフェイの方が戦うのは上手いな。
俺はドウナの残したもう1方のロングブレード、異蛇双頭 2式で女の子をあしらいながら思う。
「【ウォーターブラスト】!」
「きゃあ!」
ウォーターブラストを連発し、女の子のHPを削る。短剣を受け流しながらちまちまHP削って女の子を倒す事に成功した。女の子に爆裂とか使いたくないしね。
ふと、周りを見ると残りは10人を切っていた。減りが速いな。まだ開始1分たったか、たってないか位の筈だ。
次はゴツイ大男だった。遣り易い相手だな。大男は大剣を振り回しながら近寄って来る。ミカヅキと同じ1撃必殺型か。
「【爆裂】!【爆裂】!【爆裂】!【爆裂】!」
「おぐふぅ・・・」
大男が何とも情けない声を上げながら吹き飛ぶ。余談だが人体爆裂なんて見たく無いので大男の周囲を爆破した。さて、いつの間にか残ったのは2人だけか。
「装備」に『服』の欄を加筆しました。