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異形の領主〜追放された俺はユニークスキルで戦国を駆ける〜  作者: 葵 直虎
第三章 遠征とは新たなる邂逅
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第二十八話「共に歩む者たち」

初投稿です。

夜が明け、静寂に包まれていた村にも、徐々に活気が戻り始めていた。

昨晩の戦いによって獣の脅威は去り、村人たちは安堵の表情を浮かべていた。


朔也たちは簡単な朝食を取り、支度を整えていた。

その傍らで、蒼牙団の面々が集まり、何やら真剣な表情で話し合っている。


「……決まりだな」

陣内が静かに言うと、仲間たちは頷いた。


そして、彼は朔也たちのもとへと歩み寄った。


「朔也。少し、話がある」


「なんだ?」


朔也が振り向くと、陣内は一歩進み出て、まっすぐ彼を見つめる。


「俺たち蒼牙団は、これまで各地を巡り、戦いの中で“何を守るべきか”を探してきた。

昨日、お前たちと共に戦って……その答えが見えた気がする」


朔也は黙って耳を傾ける。


「お前たちの戦いには、筋が通っていた。正しさを語るだけではなく、その強さを持っていても弱きものを救うために戦っていた。

それを見て、俺たちは......共に歩みたいと思った」


一瞬、場に沈黙が流れる。


「……俺たちを仲間に加えてくれないか?」


言葉に、茜が驚いたように目を見開き、舞が思わず笑顔をこぼす。


朔也はゆっくりと、しかしはっきりと頷いた。


「もちろんだ。……歓迎するよ、陣内さん」


「よし。これからは俺たちもお前らの仲間だ。よろしくな」


陣内は茜や舞たちに向かって、笑顔で言った。


「いや、久々に雇う雇われるの関係から解放されたわね」

「確かに。ようやく、俺たちの想いが形にできそうだ」


蒼牙団の一員である紅が肩の荷が下りたように肩をすくめ、にやりと笑い、柳は照れくさそうにしながらも今後に期待を寄せ、拳を握りしめた。


蒼牙団の他の面々も気が緩んだのか、それぞれがほっと一息をついた。



その後、焚き火を囲みながら、一行は今後の行き先について話し合っていた。


「さて……このまま旅を続けるにしても、一度砦に戻った方がいいかもしれないな」

朔也が静かに口を開く。


「確かに。砦の皆も無事か気になるし、これだけ仲間が増えたなら、状況の整理も必要なりそうだよね」

舞が頷きながら言う。


「うん、私も……砦に顔を出したい。みんなが私が旅に出る時、すごい心配してくれていたし......みんなに私の成長した姿を見せたいから」

茜が静かに語ると、舞も小さく笑った。


「俺なんかまだ一度も砦に行ったことないけど、よそ者扱いとかされないよな......」


晴仁が心配そうに呟く。


「そんな見た目とか気にする人はいないわ。だって、朔也や茜たちがいてもみんな普通に接してくれてるもの」

「そうですよ。私たちの居場所ですから」


舞と茜が晴仁を安心させるように声をかける。


「じゃあ決まりだ。一度、砦に戻ってから次の動きを決めよう」


朔也が全員に宣言し、一行は進路を砦へと定める。



新たな仲間、新たな絆。

そして、この旅路の先には、まだ誰も知らぬ戦いと決意が待っている。

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