登場人物紹介(山下睦月)
山下睦月(29)
158cm48kg B83W58H81
髪は濃い黒色のポニーテールで眼鏡をかけている。メイクは薄く地味で暗い印象を与える。かつては髪を僅かに茶色に染めておりコンタクトだった。
秩父市役所総合調整課主任。元はアーコン・コンサルティングという米大手外資系コンサルのアソシエイトだったが、1年半前に退職。現在は市役所職員を務める傍ら、若年性アルツハイマーに冒された母の介護をして暮らしている。
母の病気を「独りになった母を十分にケアしてあげなかった自分のせい」と思っており、自責の念が強い。このまま行けば母が死ぬまでの20~30年間、結婚もせずただ生きているだけの人生となることを覚悟している。
元来生真面目で上昇志向が強い女性だったのだが、その真面目さが仇となっている面は大きい。合理主義者ではあるが、根本的なところでモラリストであり、器用に立ち回ることができない人物である。また、本編からも分かる通りメンタルは本来強くはない。
なお、外資系コンサル時代は典型的バリキャリであった。美形であることは自覚しており女の武器は適度に使いつつ、理詰めで攻めるというある種面倒なタイプだったようである。同じく理屈っぽい町田とはその意味でウマが合った。
町田とは高校3年から大学4年まで男女の仲にあった。元々は秩父高校のクラスメートであり、当初は成績最上位を争うライバル関係だった。
それが互いに勉強を教え合うなどから関係が発展し、交際へと繋がった。睦月が凹んでいるところを町田が慰めることが多く、忙しくなるまではそれなりに関係は安定していた。
ただ、就活を経て徐々に疎遠に。互いに上昇志向がそれなりにある関係ではあったが、睦月を求めたい町田と町田への依存から脱却したい睦月との間で温度差が生じ、喧嘩別れに近い形で自然消滅した。
とはいえ、人生が180度暗転した睦月にとって誰か頼れる人が欲しいという想いは強い。町田は既に睦月を吹っ切っているが、睦月はそうではない。それだけに、ノアに対する感情はあまり良くない。
大河内議員との関係がどのようになるかは本編をお待ちいただきたい。
早稲田大学政経卒で、英語には堪能。多少は中国語も使える。
趣味は観葉植物の栽培。料理はかつては苦手だったが、母の介護の過程でそれなりに上手くはなった。