魔の領域
『魔の領域』
人間が入ってはいけない領域。そこに足を踏み入れたものがどうなったか知られていない……
「アルフ。そっちに行ってはならん」
一人の老人がアルフという少年を呼びとめる。アルフは老人を見る。
「魔の領域だ。そっちに行ってはならん」
老人がそう言うと。アルフは馬鹿にした笑いをする。彼は魔の領域が現実にないと思っている。『魔の領域』、最近の人はそれを迷信と考えている。
彼は大声で笑いながら薄気味悪い森の中を歩いている。辺りには悲しみ、叫ぶ人を表した石像があちらこちらに置いてある。アルフはさすがにびくびくし始めた。『魔の領域』信じない彼でも、子供は子供。
「立ち去れ。少年」
森の奥から声がする。アルフは風の音だと考える。
「……魔の領域は迷信。ありはしないんだ」
と、彼はびくついた声で言う。だが、森の奥から聞こえる声は次第に大きくなる。
アルフはついに遺跡の前にたどり着く。だが、人が調査に入った形跡はない。次の瞬間、彼の前に薄気味悪い笑みを浮かべた悪魔が現れた。
彼は驚き、腰を抜かしてしまった。
「少年。忠告したのに。魔の領域に踏み言ったものはどうなるか知ってるか」
悪魔がアルフに問う。アルフは首を横に振る。考えは着く。
「人間の言葉を話せないようにする」
「…殺すのか」
悪魔は薄気味悪い笑い声を上げる。軽くアルフの頭をなでる。アルフはちびってしまった。
「人間の言葉を話せないようにする。つまり、動物にするわけ。先月は鳥にしてやった。お主は狼が好きらしいな。頭を触った時に分かった」
アルフは頭を押さえる。だが、もうその時はすでに遅いのだ。悪魔は彼のすべてを知り、理解している。
「アルフ。お前は魔の領域を信じずにこのような愚かなことをした。罪を与えねばならん」
悪魔は歩きながら魔法陣を描く。アルフは魔法陣を出ようとしても出れない。体が動かない。固定されたように。魔法陣が強く光り始める。それと同時にアルフの意識は薄れていく。




