侵略編~共通ルート~
平成も終わりを迎えようとしていたある日、人類は異星人の来訪を受けた。
しかしそれは『来訪』などという生易しい物とは程遠かった。
それは『全く会話の余地のない侵略』であった。
異星人に知性はある。
もしかしたら、いや、もしかしなくても異星人の知性は地球人よりも高い事が推測された。
異星人は様々な星を侵略した後で地球に来たのだ。
彼等は侵略した星の生物を改造し、尖兵として地球に攻め込ませているのだ。
何故それがわかったかと言うと、彼等が捕らえた地球人を改造しようとしていたからだ。
捕らえられた地球人を救助し解放しようという作戦が立案された。
作戦は大きな被害はなく、成功した・・・かに思われた。
救助作戦に大した抵抗もなく、拍子抜けだったのだ。
当時戦況は有利だと思われていた。
異星人の攻撃に対して人類は連戦連勝。
人類の被害は比較的少なく、捕らえられた者も数少ない。
たとえ捕らわれようとも、被害は少なく救助している。
これは異星人を宇宙に追い返せば戦いは終わるんじゃないか?・・・誰もがそんな楽観的な事を考えていた。
だが、捕らわれていた者達の証言を聞き人類は絶望する。
「異星人達は人間を積極的に捕虜にしていない。
捕虜にしたとしても、そんなに大事に扱っていない。
だから我々は『助け出された』と言うより『いらないから返却された』という感じだ。
そして我々は大きな勘違いをしていた。
我々は『異星人と戦っている』と思っていた。
異星人は人間とは一切戦っていない。
人間が戦っているのは異星人が他の惑星に侵略した時に他の惑星で手にいれたその星の生物を侵略用に改造した生物だ。
異星人が強いのか、弱いのかすら我々は知らない。
ただ一つだけわかっているのは異星人は人間を遥かに凌ぐ科学力を持っている・・・と言う事だ。」
「何故他の星の生物の改造体だとわかるんだ?」という疑問は当然出た。
理由は二つ。
・捕らわれていた者達はハッキリと異星人を見たので、現在地球を侵略している生き物が異星人でない事を知っている。
・すでに地球の生き物の改造も異星人達は行っており、捕らわれていた者は人間の何倍もあるアリやクモを実験施設で見ている。今地球に侵略してきている生き物も元々余所の惑星で原生していた生物を改造したのだろう。
我々が連戦連勝していたと思っていた戦いで異星人の被害はゼロどころか戦いは異星人に戦闘データ、研究データを与えるありがたい物であった可能性が高い。
人類が勝ったつもりになっていたと言っても高価な兵器は損亡・故障し、数十万人の人間がすでに命を落としている。
「最初から人間は敵として扱われていない。
それどころか我々を交渉相手として見ていない」これで異星人が知的生命体でありながら、コミュニケーションを取ろうとしていない事の説明がつく。




