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無双編

「やっぱり、『俺TUEEE』じゃねえとな」


「はいはい、わざわざ弱い人間を異世界から呼ぶ訳ないじゃないですか。


月の重力は地球の1/6です。


月に生き物がいたとしたら、地球の1/6の力で生きていけます。


そんな中に貴方が行ったら一躍スターじゃないですか!


そんなイメージです!


貴方は地球では冴えない童貞だったかも知れません。


でもこの異世界では英雄になれるのです!」


「俺が月に行ったら、酸素不足で死ぬけどな。


そもそも、俺が月で一番になっても同時にビリでもあるだろ。


月には俺以外の生物はいないんだから。


おまけに『冴えない童貞』は大きなお世話だ。


あとはハーレム展開だな。


お前も知っての通り、俺は童貞を拗らせているんだ。


そんなヤツが他人・・・特に他人の男とカップルになってる女のために命をかけて戦うと思うか?


ボランティア活動してるヤツの大半が『自分が幸せでそのお裾分け』でボランティア活動してるんだ。


あとは金持ちな。


どうせ『税金で取られちまうなら、ボランティア活動したり寄付したりして名声だけでも稼ごう』ってヤツな。


まあそんな事考えるのはパチンコ屋の社長かヤクザの組長が多くて、『世間からの鼻つまみ者』が多いんだけどな。


あとは国家公務員志望の大学生が『大学時代ボランティア活動してました』って言うために特に働かないし、クソの役にも立たないクセにボランティアするんだ。


俺はどれにも当てはまらない。


せめて幸せにならなきゃボランティアで勇者なんてしない」


「う~ん、自分より他人が大事なのは歪だと、例のアレでも言ってますけど・・・にしても態度が露骨すぎません?」


「アホぬかせ!


あとから文句受け付けないなら、ここでの主張は大事だろうが」


「わかりましたよ。


美女だらけの女の園を用意しますよ。


それで貴方は勇者として働いてくれるんですね?」


「騙されんぞ。


その『女の園』を用意するだけじゃなくて、そこに俺がいないとな!」


「騙されませんか・・・


『酒池肉林』『女の園』を望む欲深い英雄は『奸雄』『逆賊』に変化しやすいんです。


『三國志』に登場する董卓がそうだったように・・・


わかりましたよ。


貴方を『美女の園』の主としましょう。


貴方はノブレス・オブリージュ(貴族の義務)でも何でも良いですから勇者として働いて下さい」







「董卓と呂布が絶世の美女、貂蝉を巡って殺し合いをしたように『美女の園』は英傑にとって良い影響を与えません。


ですが私は『貴方を美女の園の主にする』と約束しました。


『美女の園』に入れるのは美女のみです」

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